70年代に最も売れたエアロスミス(Aerosmith)作品「Rocks」。70年代末は「クイーン」「キッス」そして「エアロスミス」が洋楽三大バンドと呼ばれていたのだが、その中でも「エアロスミス」は80年代以降も売れ続け歴代でもトップクラスに売れたバンドとなった。
じっくり本作を聴き込んでみると「これは当然売れるだろう」と思わず納得してしまう内容となっている。ボーカルにしろギターにしろ「迷いがなく思い切りがよい」のだが、各パートが「自身のプレイをより曲を最大限に活かすこと」を第一に考えているという印象。
女性コーラスの起用やスティーヴン・タイラーのブルースに対する独自解釈(wiki)などから非常にダイナミックな作品となっておりハードロック的な「閉ざされた感」が微塵もない点が素晴らしい。
「曲解説」
1 Back in the Saddle
ミステリーで緊迫感のあるイントロをスティーヴン・タイラーの豪快なシャウトが切り裂きラウドな展開となる。同時期のハードロック系バンドと比較すると低音がしっかり聞えハードロックというよりかはラウドロックという言い方がぴったりな印象で弾けた思い切りのよさを感じる。
ボーカルラインやギターフレーズもパンチの効いたフレーズが多いが曲としてまとまりがあり、レッド・ツェッペリン(LED ZEPPELIN)やレインボー(Rainbow)などと比較するとストリート感のある音。
2 Last Child
ラップのように聴こえるボーカルラインが特徴の曲でハードな曲ではあるが不思議なリラックス感がある。
6 Nobody's Fault
非常にラウドな曲なのだがサビに抜群のメロディーを持つボーカルラインが登場、ゴスペル風の女性コーラスと絡み合い天まで駆け上がるようなイメージが浮かんでくる名曲。UKのハード・ヘヴィ系バンドだとこのメロディーは出てこないだろうと思われる。
9 Home Tonight
ラストを飾るにふさわしい曲でエモーションナルでフックのあるサビが印象的。相変わらずゴスペル風の女性コーラスが良い仕事をしており曲全体を柔らかく包んでいる。