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live at the indoor
音楽作品(アルバム/シングル)を「普通」「良作」「名作」「傑作」「神作」に分ける音楽レビューサイト

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B’zやX JAPANに多大な影響を与え日本人で始めて海外で成功したバンド/ラウドネス(LOUDNESS)今作は3rdアルバムにあたりメタリカがデビューし、そして筆者が生まれた1983年にリリースされた作品。海外のヘヴィメタルと日本のヘヴィメタルはどのような特徴の違いがあるのだろうかに注目して聴いてみた。

日本語で歌っているだけあって英語圏バンドとは明らかにボーカルラインのメロディーが異なる。この「違い」がアメリカのリスナーにどう受け入れられたかは、定かではないが彼らの大きな個性になっていた事は間違いなく、また音がアナログな質感である事も特筆すべき点。「音が良い」とはまさにこの事だろう。

そしてテクニカルな側面が注目されがちだが高崎晃(g)のギタープレイの最大の魅力は歌心なのでは?!と感じた。高速のギターソロであっても何故か?!しっかりと頭にインプットされ口ずさめるのだ。本作はヘヴィメタルに影響を受けた「音が良い」日本のハードロックバンドの作品という感想を持った。

    「要点」

  • B’zやX JAPANに多大な影響
  • 英語圏バンドとは明らかに異なるボーカルラインのメロディー
  • 歌心のある高崎晃(g)のギタープレイ

「曲解説」

1 Theme Of Loudness (Part II)

「ラウドネスのテーマ」という曲名から宣戦布告のような激しい曲やテクニカルな「ウォーミングアップ」のようなものを予想していたのだが、女性コーラスによる賛美のようなものをフィーチャーするという予想外の展開。
2 In The Mirror

スラッシュメタルのようなザクザク感はあまりないが、「耳に残るリフ」を中心に展開されるラウドネスの代表曲の一つ。全編にわたりアナログな質感が心地よく「アンプ直」感が魅力。またサビのボーカルラインの後ろではシンセが薄く鳴っておりこのあたりの繊細さが日本人っぽいなと感じた。
6 The Law Of Devil’s Land

「2 In The Mirror」同様に疾走系の曲。アメリカのメタルバンドに比べ、BPMはゆったりしている印象だがリズム隊がパワフルで躍動感がある。ギターソロは「直線的なメロディー」が印象的。筆者が日本人だからなのかもしれないが非常に耳に残る。ヘヴィメタルバンドのギターソロは「耳に残る」というより「感じる」タイプが多いと個人的には思っているだが高崎晃(g)のギターソロは歌心があり口ずさめる。
9 SPEED

冒頭にサイレンの音が鳴り響きタイトル通りスピード感のあるメタルチューン。この曲でもサビで「more speed」という女性コーラス(シンセかも?!)が聴こえる。このあたりアメリカのメタルバンドではありえないアレンジだろう。この曲のギターソロもライトハンド奏法を用いたテクニカルなものだが不思議と耳に残る。

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