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live at the indoor
音楽作品(アルバム/シングル)を「普通」「良作」「名作」「傑作」「神作」に分ける音楽レビューサイト

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1stアルバムで90年代UKロックの一つの基準を提示したオアシスがさらに「勢い」と「ビッグマウスっぷり」を高めた彼らの最高傑作。「音楽ファンじゃない人にアルバム5枚を紹介しなければならないとすれば間違いなく選ぶ1枚」であり、それ位、頭に残る素晴らしいメロディーを持つボーカルラインが満載の傑作アルバムとなっている。

オアシスの凄さとはUKロックをポジティヴな意味で「誰にでも分かる」シンプルな形に変換したところにあり、彼らの曲からはビートルズはもちろん、スミス、ストーンローゼズ、ピストルズ、Tレックスなどからの影響が感じられるが、「ごちゃついたミクスチャー感」が一切なく、「最初からこれがやりたかったのだ」と言わんばかりの迷いのなさがある。

今作で彼らは名実と共にUKのトップバンドとなったわけだが、今後はトップに立ったバンドならではの葛藤とプレッシャーに苦しむことになる。

    「要点」

  • オアシスの最高傑作
  • 頭にインプットされる素晴らしいメロディー

「曲解説」

3 Wonderwall

オアシス史上top3に間違いなく入る名曲。シンプルなアコギの循環コードとストリングスを中心に展開される曲。「but i don’t know how(どうしていいかわからない)感情を素晴らしいメロディーに乗せて歌う。歌詞はもそう何度も言えない内容となっている。
4 Don’t Look Back in Anger

「丘から見える夕暮れの街」のように万人の感性に訴えかける曲。本曲は兄ノエル(g)がボーカルをとった初めての曲(wiki)であるが、リアム(vo) とは違う魅力があるボーカルを聴かせてくれる。本作のPVは「宮殿を思わせる豪邸」で撮影されており曲と非常にマッチししている。
9 Cast No Shadow

ブルーステイストの枯れたアコースティックギターを中心に展開される。サビのボーカルラインはリアル・ギャラガー(vo)とノエル・ギャラガー(g)によるハモりが心地よい。
10 She’s Electric

インパクトのあるタイトルなので歌詞の和訳を調べてみたところ、刺激的な彼女に対して羨望の思いを持ちつつ近づきたいと思う男の心情を歌っている。歌い方がファルセットを使ったメロウな歌い方なのでおそらくラブソングだろう。
11 Morning Glory

オアシス流サイケなハードロック。この路線は次作アルバム「Be Here Now」に収録されている「My Big Mouthという曲にも引き継がれている。この曲で見られる「重厚さ」が今後オアシスにとって重要なファクターとなる。

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