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live at the indoor
音楽作品(アルバム/シングル)を「普通」「良作」「名作」「傑作」「神作」に分ける音楽レビューサイト

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ブリットポップムーブメント最盛期の95年にリリースされたブラーの4thアルバム。タイトル「The Great Escape=大逃走」からして今後の彼らの「変化」を暗示しているようだ。ブリットポップの象徴のような明るくてカラフルで英国的なユーモアがある前作「Parklife」とUSオルタナ的要素を大胆に取り入れる次作「Blur」のちょうど中間に位置する今作は、サウンド的にも英国的ポップネスとUSオルタナが共存しているという内容となっている。グレアム・コクソン(g)のギターサウンドが良い意味で浮いているがこれは意図的なものなのか?それとも「音楽性の違い」からくるある種の違和感なのだろうか?期になるところではある。

    「要点」

  • グレアム・コクソン(g)のギターサウンドが浮いている
  • 英国的ポップとオルタナの中間的な位置にある作品

「曲解説」

1 Stereotypes

「ザクっ」と歪んだオルタナギターと彼らならではの「ひねくれポップ」が並走する「ひねくれソング」。この頃のグレアム・コクソン(g)は良い意味で浮いておりただでさえ情報量が多く「色々つめこんだ」感があるブラーサウンドをより面白くしている。
4 Charmless Man

「ナナナナ、ナ〜ナナ〜♪」という軽やかなコメディーのようなサビのボーカルラインが特徴で「明るく楽しい」雰囲気のポップソングと壊れた質感のグレアム・コクソン(g)のオルタナギターが共存するというブラー(Blur)クラシックな1曲。色んな意味で整合性のあるオアシスとは何もかも真逆。
5 Fade Away

アシッドハウス時代のプライマルスクリームを思わせるトリップ感が味わえる。「カラフルなバルーンが上空を舞う」かのような吹奏楽器の音は「アニメの中のカーニバルに参加している」ような気分にしてくれる。
7 The Universal

サビで聴けるどこまでも広がる草原を思わせる壮大なボーカルラインが心地よい。今作の中で最も万人ウケしそうな普遍的でメロディックなボーカルラインを持つ曲。
8 Mr. Robinson’s Quango

グレアム・コクソン(g)のオルタナギターとがホーンを導入したブラー風ポップソングと共存するブラー(Blur)クラシック。

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