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live at the indoor
音楽作品(アルバム/シングル)を「普通」「良作」「名作」「傑作」「神作」に分ける音楽レビューサイト

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ブリットポップ前夜の1993年にリリースされたスウェード(Suede)の1stアルバム。「USグランジやオルタナなんて興味ないし」と言わんばかりの最高のUKロックアルバム。「モノトーンでメランコリックな側面」と「極彩色」と言いたくなる濃厚な色合いが奇跡的に絡んでいる。

リスナーに迎合する気など一切なく、むしろリスナーを振るいにかけているかのようなアルバムジャケットが素敵。 ブレット・アンダーソン(vo)のナルシスティックでスター然とした佇まいと耽美的なファルセットボイス、煌びやかでエロティックな鋭いギターサウンドの絡みは唯一無二の存在感があり、強烈なアルバムジャケット以上に強烈な音を聴かせてくれる。

    「要点」

  • インパクト大のジャケット以上に強烈な音
  • ボーカルとギターのエロティックな絡みは唯一無二

「曲解説」

1 So Young

「雫が溺れ落ちる」ような退廃的なギターサウンドからがはじまる濃厚な耽美的世界のオープニングソング。ボーカルの歌い方、ギターサウンド全てがエロく鼓膜に絡みついてくる。
2 Animal Nitrate

イントロは「紫色の夕焼け」を思わせる90年代ロック史を代表する名フレーズで「ダークでメランコリックだが美に浸れる」感覚がある。イントロだけに限らずこの曲におけるバーナード・バトラー(g)のギタープレイは完璧の仕上がりだと思われ、退廃的でありながらキャッチーであるという奇跡のバランスを生み出している。
8 Breakdown

ゆったりとしたテンポとブレット・アンダーソン(vo)のファルセットボイスはモノトーンな空を思わせる。淡々と進行する曲で微睡むような気分になるのだがその空気感を煌びやかなギターサウンドが引き裂き、最後は真っ白になって全ての感覚が奪われたような脱力感と共に幕を閉じる。
9 MetalMIckey

少しだけオルタナ風の曲だがスウェード(Suede)以外の何者でもない耽美な質感がある。ギターは結構歪んでいるのだがUSオルタナ的なハードさとは全く無縁な煌びやかな音像は「酩酊した時に見る夜景」のように揺らめいている。

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