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live at the indoor
音楽作品(アルバム/シングル)を「普通」「良作」「名作」「傑作」「神作」に分ける音楽レビューサイト

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聴く前からヘヴィーな音楽だとは思っていたが想像以上にヘヴィーでグルーヴィーだった。キャッチーなポップ性はほとんんどなく全編にわたり「砂鉄」「鉄球」「渦巻き」などを連想するヘヴィでうねるギターリフが鳴り響く。カート・コバーン/ニルヴァーナ(Nirvana)をして「こんな奴等にかなうわけがない」(wiki)と言わしめたのも納得のヘヴィネスが鳴っている。

サウンドガーデンの存在がなければヘヴィメタルの問題作Metallica(black album)/メタリカ(Metallica)は生まれなかったのでは??と思えるほどだ。クリス・コーネル(vo)の歌唱力はまさにモンスター級で本作の圧倒的なヘヴィネスに飲み込まれるどころかブルドーザーのように縦横無尽に暴れまくっている。

    「要点」

  • 渦巻きのようなスローなグルーヴ感を体感できる
  • クリス・コーネル(vo)の歌唱力はまさにモンスター級

「曲解説」

1 Rusty Cage

性急なリズムアプローチと少し時間差があるように聴こえるギターリフが斬新(2:50〜)ヘヴィでゆったりと渦を巻くグルーヴィーな展開を見せるがクリス・コーネル(vo)のボーカルラインはその渦に飲み込まれず圧倒的な存在感を示している。
2 Outshined

「Metallica(black album)/メタリカ(Metallica)」に収録されているヘヴィな曲と共振する「砂鉄」のようなヘヴィでうねりまくるリフを中心に展開される(3:30〜)リフが止まり少し歪んだ音色のアルペジオがはじまり静けさを感じるのだが(4:15〜)クリス・コーネル(vo)の強烈なシャウトをきっかけにヘヴィな展開に戻る。キャッチーな要素がほとんどない曲だが、サビのコーラス(So now you now♪)は一瞬そよ風が吹いたかのような爽やかさを感じる。
3 Slaves & Bulldozers

「金縛り」のように不穏なフィードバックノイズが鳴り響く中、やはりヘヴィで地を這うヘヴィリフがうねりまくる。クリス・コーネル(vo)のブルドーザーのようなシャウトがただでさえヘヴィでうねりまくるこの曲をさらに混沌としたものにする。ギターソロはアンプを破壊するかのようなアバンギャルドなノイズ音となっており、ギターソロ以降はメインリフが高音を生かしたノイズリフに変わり曲をさらに凶暴にする。
5 Face Pollution

パンク的な疾走感のある曲だが、ニルヴァーナ(Nirvana)などのグランジバンドと比べると圧倒的に濃くてヘヴィ。ギターソロはなく随所にキャッチーなホーンの音が入っているのが印象的。
8 Room a Thousand Years Wide

 「鉄球を引きづりながら歩いている」かのような「ドドドッ」というシンプルなリフとレイジ・アゲインスト・ザ・マシーン(Rage Against the Machine)トム・モレロのプレイを思わせるサイレンのようなサウンドを中心に進行。「ノドにアンプが入っている」としか思えないクリス・コーネル(vo)の絶叫の後ろで鳴るのはギターソロではなくホーンセクションによるソロパート。このあたりは今まで触れたことがセンス。
9 Mind Riot

  スローなリズムにオリエンタルな香りのするギターリフが絡みつき進行する。ジェーンズ・アディクション(Jane’s Addiction)にも通じる雰囲気がある曲でこのあたりが彼らがヘヴィメタルにカテゴライズされない所以だろう。

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