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live at the indoor
音楽作品(アルバム/シングル)を「普通」「良作」「名作」「傑作」「神作」に分ける音楽レビューサイト

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タイトルにもなっている代表曲「EZ DO DANCE」を収録し「レイヴ的な開放感と煌びやかさ」をJ-POPに融合させたTKサウンドのベーシックとなる要素が詰まっているヒットアルバム。

TMN時代から小室哲哉というソングライターはどちらかというと聴けば聴くほど味が出るスルメタイプのメロディーセンスの持ち主であるという印象があったのだが、「1 EZ DO DANCE」サビで聴くことができる「突き抜けて弾けるボーカルライン」はリスナーに「マッハの速度」を感じさせるもので素晴らしいポップネスをもっている。

本作には「EZ DO DANCE (UK DANCE VERSION)」という海外を意識したバージョンも収録されている。「EZ DO DANCE」という曲は小室哲哉にとって自信作であると同時に売れるポップミュージックを作る上での明確な答えを与えたのではないかという気がする。

    「要点」

  • TKサウンド黄金期の幕開けを告げるヒットアルバム
  • マッハの速度を感じる「1 EZ DO DANCE」のサビ

「曲解説」

1 EZ DO DANCE

「夜の街を駆け抜けるような疾走感」と「レイヴ的な解放感」が混在された雰囲気を持つ代表曲。「はじける夜」を連想するサンプリングされた「男の壊れた笑い声」や「3.2.1 break down」というフレーズが随所で挿入され不思議なストリート感を演出する (1:32〜,2:47〜) サビのボーカルラインはこれまでのJ-POPでは聴けない類のものであり、耳に残るメロディーとファンキーな質感が癒合され非常にマッハのスピードを感じるものとなっている(3:28〜)DJ KOOによるファンキーなラップ風ボイスは当時相当にシュールな響きをもっていた。
2 ROCK IT ON!!

アシッドハウス的に潤う重低音が印象的なダンスチューン。都会的な落ち着きがあるラップと「ロキノン,ロキノン」(そう聴こえる)というフレーズを連呼するキュートなイケイケボイスは「シャイな男の子」と「はっちゃけたいギャル」のように対照的である(2:40〜)「声が何重にもブレるエフェクティブなアプローチ」は小室哲哉が多大な影響を受けたと思われるニューオーダー(New Order)の曲でも聴くことができるアプローチである。終盤は「1 EZ DO DANCE」同様にDJ KOOによるファンキーボイスが挿入される。
3 ISLAND ON YOUR MIND

清涼感を感じるシンセサウンドが「肌寒い秋の夜」を連想するスピード感のあるバラード。ヴァースはYU-KI(vo)が歌いサビはプロデューサーである小室哲哉が歌うというまさかの展開を見せる。サビのボーカルラインは「おとぎ話のような質感」を持つメロディーと「言葉のリフのようなスピーディーなボーカルライン」で構成されている。
4 ON MY WAY

TMNの曲であったとしても不思議ではない「都会の街角」のような雰囲気を醸し出す曲。サビのボーカルラインは「早歩き」のようなイメージでTKサウンド全盛の突き抜けた質感はまだない(3:36〜)小室哲哉による「woo woo woo woo」というメロディックなコーラスはサビ以上のポップネスがある。
5 ONE MORE NIGHT

切迫感とバブリーなゴージャス感が混在するシンセサウンドが「ハードなギターリフ」ようにリフレインされるスペーシーでディープなアッパーチューン(1:53〜,4:12〜)ミステリアスでダークな囁きは「マークパンサーによる独自のラップ」とも共通する質感である。終盤はDJ KOOにより「GO,GO」というノリノリの掛け声が披露される。
6 RAVING ZONE

ネオンカラーを思わせる電子音が「賑わうクラブ」を連想するイケイケの曲。ディープな四つ打ちのビートが脳みそをズンズンと刺激。中盤以降は更にリズムがディープになりダンスミュージックとしての強度を高める。

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