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live at the indoor
音楽作品(アルバム/シングル)を「普通」「良作」「名作」「傑作」「神作」に分ける音楽レビューサイト

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現役小中学生ダンスグループとしてデビューしたスピード(SPEED)が始めてオリコンチャート1位を獲得したヒットシングル。

「Go! Go! Heaven」というファンキーの極みとも言えるタイトルをもつ曲ではあるが歌詞の内容は「10代の葛藤」をテーマしたものであり、「矛盾だらけの世の中」「歪んだこの世界」から抜け出したいと強く願いつつも現状は「本当の自分」すらまだ分かってはいないという「強烈な自己矛盾」を抱えている主人公が「悩んでばかりいても仕方ないよ!」と言わんばかりに「天国へ行こう!」と提案するインパクト大の内容となっている。

またサビで聴くことが出来る島袋寛子・今井絵理子の歌声は「無邪気な子供らしさ」を強調したものとなっており同世代のティーンエイジャーに深く突き刺さった。

今、じっくりと冷静に「Go! Go! Heaven」を聴き込んでみるとサウンド自体はザクザクした質感のギターと派手なホーンセクションを中心にまとめられたオーソドックスなJ-ロック風である事に気付くのだが「berak out!berak out!」というワードと連動するような「鈍器で頭を殴られたような効果音風のリズム」と「都会の狂騒」から「早朝の大空のような景色」に転調するアコースティクパートが強烈なインパクトを放ちこの曲を特別なものとしていると感じる。

またアコースティックパートでは「自己矛盾を抱えつつも今日も明日も生きていく」という強い決意を「I know , I know」という中学英語で分かりやすく伝えてくれる親切さにも関心させられる。このあたりの心配りがヒット曲には欠かせないのだろう。子供らしい無邪気さを前面に出しつつ「子供だって悩んでいるし大人が思うほど単純じゃない」という主張が込められており曲となっておりビーズ(B’z)のギタリスト/TAK MATSUMOTOも絶賛(wiki)のクオリティを誇る。

2「おやすみ……」に関しては「恋に恋する少女的なメルヘンの世界」のような雰囲気を醸し出しており正当なアイドルソングとなっている。

    「要点」

  • ファンキーの極みとも言えるタイトルだが歌詞の内容は「10代の葛藤」をテーマにしている
  • 「berak out!berak out!」というワードと連動する「鈍器で頭を殴られたような効果音風のリズム」がインパクト大
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