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live at the indoor
音楽作品(アルバム/シングル)を「普通」「良作」「名作」「傑作」「神作」に分ける音楽レビューサイト

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本作は「Romanticが止まらない」という不可思議なタイトルである為、ネタ扱いされる事もあるが「80年代の浮ついたカラフルでバブルな空気感を見事にパッケージングした」歌謡テイスト・シンセポップの名曲であり、シーシービー(C-C-B)を知らなくても「止めて!ロマンティック」というサビの歌詞を多くの人が知っている彼らの代表曲。

ボーカリストが複数人存在する点、またメンバー全員が積極的にコーラスを行う姿勢が印象的で間違いなくビートルズに多大な影響を受けていると思われる。「カラフルでスピード感のあるシンセサウンド」「モノトーンでメロディックなベースライン」を中心に展開されるサウンドにのせて「思春期にしかありえないロマンティックな恋愛感情」を大爆発させる歌詞は秀逸である。

曲を通して強烈なメロディーを感じる内容となっているが、サビのメロディーラインはキャッチーとは程遠い「異国のメロディックな呪文風」である。だがしかし「誰か!ロマンティック、止めて!ロマンティック」という魔法のワードが呪文風のメロディーを極彩色に彩る。 「この魔法のワード」を聴いてしまったら最後、あなたの頭の中では「嫌でもサビのメロディーがリフレインされ続けている」事だろう。 「言葉の面白さや不可思議さを強調する事で曲を魅力的に響かせる方法論」があるとすれば、その文脈の中で過去最高レベルのインパクトを放つ曲となっており、時を超えて多くのアーティストにカバーされている。「Romanticはまだ止まってはいなかった」。

    「要点」

  • ・80年代の浮ついたカラフルなバブルな空気感を見事にパッケージングした歌謡テイスト・シンセポップの名曲
  • ・「誰か!ロマンティック、止めて!ロマンティック」という魔法のワードが呪文風のメロディーを極彩色に彩る
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