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live at the indoor
音楽作品(アルバム/シングル)を「普通」「良作」「名作」「傑作」「神作」に分ける音楽レビューサイト

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イントロで登場するギター・ベースの立体的なユニゾンと「トゥッ、トゥル、トゥッ、トゥル、トゥッ、トゥル、トゥ、トゥ」というコーラスが「夕暮れの下校」を連想させるヒットシングル。

「Romanticが止まらない」同様に「思春期特有の過剰な恋愛」をテーマにした歌詞をもち,イメージとしては「Romanticな初恋」が終わり「失恋を経験したティーンエイジャーのブロークンな心情」をノリノリなシンセロックに乗せた曲である。 サウンド的には渡辺 英樹(b)による「随所にチョッパーを盛り込んだテクニカルなフレーズ」が圧倒的な存在感を示している。 このベースラインは暗に「振られた時の沈むメランコリックな心情」を表現しているのでは?!と考えるのは深読みだろうか?!

タイトルは「Romanticが止まらない」と同様に不可思議であり「元気」だが同時に「ブロークン」でもあるというシュールなものとなっている。失恋して元気なワケがないのだが強がって前に進む姿勢はある種痛々しくもある。サビで登場する「fight on fight」という体育会系な掛け声コーラスはポジティヴな意味で「バカバカしく」振られた主人公を優しくサポートする。このコーラスの存在がなければ「濃厚な哀愁」が漂いポップソングとしての強度を欠いていたであろう。最後は「次の恋に対する期待」のようなコミカルな電子音がビビッドにそしてロマンティックに響き渡る。

    「要点」

  • ・タイトルは「Romanticが止まらない」と同様に不可思議であり、「元気」だが同時に「ブロークン」でもあるというシュールなものとなっている
  • ・「fight on fight」という体育会系な掛け声コーラスがポジティヴな意味で「バカバカしく」振られた主人公を優しくサポート
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