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live at the indoor
音楽作品(アルバム/シングル)を「普通」「良作」「名作」「傑作」「神作」に分ける音楽レビューサイト

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ナルシズムすら感じる艶のあるシンセフレーズが「スローなメリーゴランド」のように輝くポップチューン。

この曲でも渡辺 英樹(b)によるチョッパーを盛り込んだテクニカルなフレーズが曲に躍動感と立体感が与えている。電子音主体の打ち込みでベースラインが自由で非常に目立つサウンドが特徴であるアーティストにニュー・オーダー(New Order)というイギリスのアーティストがいるのだが、渡辺 英樹(b)のプレイはニュー・オーダー(New Order)のベーシスト/ピーター・フック(Peter Hook)ほどメロディックなものではないが少し似たフィーリングがあると筆者は感じる。おそらくではあるが、渡辺氏はピーター・フック(Peter Hook)の影響を受けていると思われる。

歌詞の内容は「お互い好きなハズなんだけどキッカケと勇気がなくて中々進展しない2人の恋模様」について。キスできるチャンスを邪魔する「2枚目であるアイツからの電話」や「恋愛禁止と注意する野暮なポリスマン」の存在が、本来はシリアスなハズの内容にコント的なエッセンスを与えている。言葉の響きやフレージングの面白さで曲にインパクトとユーモアを与えるというアプローチは本曲でも健在である。サビのボーカルラインは日本のポップスでは珍しいタイプのメロディーを 奏でておりまるで「幼少時代の切ない思い出」のようなエモさがある(2:05〜)珍しくハードロック的な叙情性を感じさせるギターソロが登場、シンセサウンドと絡まりアーバンに響き渡る。
(2:54〜)巨大なドットのような「ドン、ドン」というリズム音の後は「パラダイス」のような極彩色サウンドに移行し華やかな「Lucky Chance」というコーラスで締めくくられる。

    「要点」

  • ・2枚目であるアイツからの電話」や「恋愛禁止と注意する野暮なポリスマン」の存在が、本来はシリアスなハズの内容にコント的なエッセンスを与えている
  • ・渡辺 英樹(b)のプレイはニュー・オーダー(New Order)のベーシスト/ピーター・フックに影響を受けているかもしれない
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