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live at the indoor
音楽作品(アルバム/シングル)を「普通」「良作」「名作」「傑作」「神作」に分ける音楽レビューサイト

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これまでのグローブ(globe)サウンドにはあまり登場しなかったアナログでウォームなサウンドを前面に押し出しており、小室哲哉のルーツミュージックであると思われるプログレからの影響をダイレクトに反映させている4thアルバム。

「プログレからの影響を反映させつつもモダンなサウンド」になるようにジャングル・ビッグビートetc、90年代ダンスミュージック的なリズムアプローチを積極的に取り入れている。

このアルバムではKEIKOが初めて作詞にトライした2曲が収録されており、また多くの曲の作詞をマーク・パンサーが手がけている。

「3 wanna Be A Dreammaker – album version -」は狂ったデジロック「10 Perfume of love – album version -」におけるサビでの爆発はニルヴァーナ(NIRVANA)を彷彿とさせる。当時、小室ファミリーの音楽を聴いていたリスナーたちは、小室哲哉が90年代洋楽ロックから多大な影響を受けている事に気づいていなかったであろう。

    「要点」

  • ・小室哲哉のルーツミュージックであると思われるプログレからの影響をダイレクトに反映。
  • ・ジャングル・ビッグビートetc、90年代ダンスミュージック的なリズムアプローチも積極的に取り入れている。

「曲解説」

2 across the street, cross the waters

ピンク・フロイド(Pink Floyd)などのプログレッシヴロック勢を彷彿とさせる神秘的でどこかメルヘンな音響や「早送りされた時計」のようなキーボードフレーズがどこか印象的な曲。中盤以降は生ドラムとアナログでウォームなギターサウンドが存在感を増す展開となり「ロック的な熱量」が増幅される。
3 wanna Be A Dreammaker – album version –

エッジのたった歪みがインパクト大のサイバーなデジロック。サビ前の「引き裂く」ようなKEIKOのボーカルは、ヒステリックで生々しくグローブ(globe)のロックな側面が強調されている。この曲はロックとテクノをクロスオーバーさせて90年代に隆盛を極めたザ・プロディジー(The Prodigy)からの影響があるのでは?!と筆者は感じる。終盤はアバンギャルドなノイズギターが「ザラつい砂」のように空間を彷徨う。
5 Sa Yo Na Ra – album version –

これまでのグローブ(globe)からは考えられないウォームでアナログなUKロックリフを前面に押し出しているロックチューン。歌詞は恋人と別れた事で得た喪失感とある種の安堵感について。現在の小室哲哉は華原朋美と「全て分かち合えている」であろうか?!
6 sweet heart – Full Length Version –

ジャングル・ビートを前面に押し出しているダンスチューン。スペーシーでカラフルな音が空間を彷徨っている為、ダンスチューンではなくプログレを聴いたような気分になる曲である。
10 Perfume of love – album version –

アルバム収録曲の中で最もグローブ(globe)らしい曲で「華やかでフックのあるサビ」が一発で脳内に刷り込まれる。淡々としたAメロ→ロック的なパワフルさを感じるサビという展開はグランジ的である。やはり小室哲哉はニルヴァーナ(NIRVANA)やグランジから多大な影響を受けているのだろう。

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