「曲解説」
1 Night Wave(ORIGINAL AXS VERSION)
ド派手なサビのボーカルラインに乗せて「終わらない夜」について歌った曲。チカチカと眩しい質感のビートはまるで「夜空に輝く星々」のようだ。ギターサウンドは「歪んだ音」と「クリーンな音の断片」が随所に挿入される。
2 Naked Desire(THE ENTERPRISE MIX)
「高層ビルの屋上から見下ろす夜景」のようなゴージャス感があり、ここまで装飾感のある派手なコード進行で攻めまくる曲はバランス感を大事にする日本のアーティストの中ではレアであると感じる。歌詞の中に「グラビアのあなたに追いつきたい」なる歌詞があるが、これは暗に芸能人同士の派手な恋の事を歌っているのだろうか?!一般人の恋愛では「月や星が嘆く」ことは考えられないハズだ。
3 Moonshine Dance(THE ENTERPRISE MIX)
「Moonshine Dance」というフレーズだけを見るとV系的だが、アクセス(access)らしいゴージャスでハードロックな熱さを感じる曲。歌詞も「ディスティニー(destiny)」「エタニティー(eternity)」「銀の矢」などのゴージャスでキザな言葉が盛りに盛られて登場する。「2 Naked Desire(THE ENTERPRISE MIX)」にも共通するが、このバランスを取らない過剰さはある種、日本人離れした感覚であると感じる。(2:48〜) 蒸せるような熱さを感じる早弾きギターソロから揺らめくプログレ的シンセサウンドが登場。
4 I Sing Every Shine For You
アコースティックギターとストリングスを導入した「真っ白な空間」のようなイメージのバラード。サビは貴水 博之(vo)の高音を活かしたボーカルラインとなっておりシンプルな言葉で熱い思いを歌っている。アクセス(access) サウンドに欠かせない「強風」のようなギターサウンドが熱いサビをしっかりとサポートしている。
5 Jungling Party
浮遊感のあるテクノポップをバブリーに再構築したようなダンスチューン。貴水 博之(vo)の歌声にはシャープなキレがあり言葉チョイスのセンスには非常に個性がある。「謎解くアイランド」「迷うラビリンス」などのフレーズはそう出てこないだろう。(2:30〜)パーカッショナルなビートが「原子の宴」のようなムードを醸し出しその後は「空を舞うようなギターソロ」が鳴り響く。
6 Lyin’ Eyes(THE ENTERPRISE MIX)
「二日酔い」のような揺らめきを感じるシンセポップ。浅倉大介のキーボードサウンドは少ない手数で貴水 博之(vo)の歌声を煌びやかに引き立てるようなイメージだ。(1:33〜)「迷うラビリンス」的な質感のキーボードソロがミステリアスに響き渡る(3:04〜,4:37〜) 歯切れのよいラップが披露され歌詞の一部に放送禁止の「xxx(ピー)」が挿入される。ラップではあるが全くと言って言い程に「ヒップホップテイスト」がしないあたりが面白い。
8 ENDLESS SUMMER 〜君が滲んだ夏〜
「ノスタルジーな夏の恋」を回顧するしっとりしたテクノポップバラード。全てのフレーズから「中国の大河」を連想する旋律を感じる事ができる。
9 Marmalade Days
「浮遊感のある音響」と「しっかりと地を踏むようなリズム」が対照的なポップソングで「電車」「会社の話」などという日常的なワードと「砂漠の果て」というワードが違和感なく溶け込んでいる不思議な歌詞を持つ(2:18〜)唐突に「アダルトなバー」のような雰囲気を感じるジャズサウンドが挿入される。
10 Juliet
マッハのスピードを感じるエレクトロチューン。マッハな音響とは対照的にリズムアプローチは「巨人の足跡」のように「ズシッ,ズシッ」 と非常にスローである。またシンセサウンドは不穏なダークさを感じるものとなっており、海外のEDMアーティスト/アンダーワールド(Underworld)のような「悩めるダンスミュージック」的な質感のサウンドとなっている。
11 S-MILE Generation
ディレイをかけたギターサウンドを導入しており「大空」のような開放感をもつ曲。時折挿入されるキーボードサウンドは相変わらずド派手であり、
ギターソロの後には「ダイヤモンド」のようにチカチカするソロパートも用意されている。