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live at the indoor
音楽作品(アルバム/シングル)を「普通」「良作」「名作」「傑作」「神作」に分ける音楽レビューサイト

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マイナー調のアルペジオがメインリフとなっており、一度聴いたらキャッチーなメロディーが頭の中で必ずリフレインされるボウイ(BOØWY)の代表曲。

ボウイ(BOØWY)というアーティストは若者の「社会」や「学校」に対する「反発を代弁してくれる存在であるという先入観」が筆者にはあったので、はじめてこの「Marionette」を聴いた時は「サラリーマン的人生」を否定した反抗的なパンクソングであると感じた。(実際、初期の彼らは学校や教師、サラリーマンを真っ向から否定するようなパンクな歌を歌っていた。)だが大人になった現在の感覚で冷静に「Marionette」の歌詞を考察してみると、この曲は「反抗的なパンクソング」ではなく寧ろ「ロックミュージシャンとして成功をおさめ、かつてほどハングリーではなくなってしまった自分達に対する危機感」を歌っている「自己啓発的な内容」であるという事に気付いた。

「鏡の中に写っているマリオネット」とは「何にも考えずにタイムカードを押しているサラリーマン」の事ではなく作詞者である氷室京介(vo)自身であろうし、 「あきらめ顔の良く出来た歯車」というフレーズは決してスマートな表現ではないが、ビッグになり保守的な考えが芽生え出したボウイ(BOØWY)の事を指しているのではないだろうか?!

学校や社会に対する反発を代弁してくれる存在として若者からの圧倒的な支持を得たボウイ(BOØWY)だが「ビッグになりすぎてしまった」事でかつて自分達が牙を向いていた「社会」や「学校」のような「権威性」をボウイ(BOØWY)自体が持ち出しはじめた事に氷室京介(vo)はいち早く気づいてしまったのかもしれない。 ここで言う権威性とは「偉い」とかではなく社会からの「圧倒的な承認」を意味しており、 事実、80年代中頃〜後半は世の中にボウイ(BOØWY)のコピーバンドが大量発生した。

この曲には短期間でミュージックシーンの頂点に立った彼らならではの苦悩が詰まっている。

    「要点」

  • ・鏡の中に写っているマリオネット」とは「何にも考えずにタイムカードを押しているサラリーマン」の事ではなく作詞者である氷室京介(vo)自身のことだと考察。
  • ・ビッグになりすぎてしまった」事で「社会」や「学校」のような「権威性」をボウイ(BOØWY)自体が持ち出していた事に氷室京介(vo)はいち早く気づいてしまったのかもしれない。
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