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live at the indoor
音楽作品(アルバム/シングル)を「普通」「良作」「名作」「傑作」「神作」に分ける音楽レビューサイト

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「1 ロストマン」
これまでにはないデリケートな音響処理を施したサウンドが印象的なシングル曲。歌詞はバンプ・オブ・チキン(BUMP OF CHICKEN)らしく「考えさせられる内容」となっており端的に言うと「自分のこれまでの人生を振り返ったディープな自問自答」というところだろう。

多くの人の人生がそうであるようにこの曲の歌詞の主人公の人生の分岐点にも「大事な君」が存在しており「君を失ったことに気づいた今が現在地である」と歌っているが、そこはやはりバンプらしく「この現在地は自分自身が選んだもの」という意思の強さが存在する。

他のレビューでも書いたかもしれないが、バンプの歌詞に登場する主人公は内省的でメランコリックな心情に浸っても決して「大人」や「世間」や「君」のせいにはせず「自責思考を貫き」ポジティブなエネルギーを歌にして解き放つ。この点がバンプ・オブ・チキン(BUMP OF CHICKEN)の音楽(とりわけ詞の世界)が多くの人に支持される理由なのであろう。

「2 sailing day」
人気漫画「ワンピース」の映画主題歌となった曲でBPMより遥かに早いスピードを感じるアグレッシヴなギターロック。「光の洪水」のような電子音が時折差し込まれ曲に色彩を与えている。

歌詞の内容は漫画「ワンピース」をしっかりと読んだ上で書かれたものであると思われ、決して小難しい言葉などは出てこないのだがリスナーに元気と明るい光と元気を届けてくれるものとなっている。「1 ロストマン」が様々な解釈が可能なディープな内容となっていた為、 B面にシンプルでアグレッシヴなこの曲を配置するのは素晴らしいバランスであると思う。

この曲が放つポジティヴな意味での「明るさ」は同世代ギターロック・アーティストが放つ「ある種の気難しさ」とは全く無縁である。

    「要点」

  • ・「1 ロストマン」・・・「君を失ったことに気づいた今が現在地である」と歌っているが、そこはやはりバンプらしく「この現在地は自分自身が選んだもの」という意思の強さが存在する。
  • ・「2 sailing day」・・・この曲が放つポジティヴな意味での「明るさ」は同世代ギターロック・アーティストが 放つ「ある種の気難しさ」とは全く無縁である。
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