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live at the indoor
音楽作品(アルバム/シングル)を「普通」「良作」「名作」「傑作」「神作」に分ける音楽レビューサイト
検索結果278件

カテゴリー「全てのレビューを見る」のレビュー

ヒップホップ風の「ない」で韻を踏む掛け合いのボーカルラインが印象的な曲。

ゴージャスなシンセサウンドを中心に展開されるカラフルでスペーシーなAメロと「確かな足音」のようなディープなベースラインが存在感を放つBメロを中心に展開される。Bメロのボーカルラインはヒットソングとは思えない程に非ポップで「ギターリフ」のようである。また所々でサイケなハードロック風サウンドを取り入れている点もこの曲の特徴と言えるだろう。

歌詞は「満場一致の美少女」に対する熱い気持ちを歌っており「君が欲しい」という「河村隆一ばりにド直球なフレーズ」でグイグイと攻め倒すものとなっているが、やはりそこはさすがのシーシービー(C-C-B)。不思議と全くシリアスな匂いを感じさせない(1:20〜、3:14〜)「目の前がパッと開ける」ような空間的なサビが「隠しアイテム」のように登場。「女が強く、男は優しい現代風を憂う」歌詞を笠浩二(dr , vo)が軽やかに歌い上げる。

(2:57〜)シーシービー(C-C-B)らしからぬ本格的なハードロックギターソロが登場、フレージング・音色共に叙情的であり「むせ返るように熱い砂漠の街」を連想する内容となっている。終盤は「I want you」というフレーズを笠浩二(dr , vo)が数え切れない程に連呼する。

    「要点」

  • ・ヒップホップ風の「ない」で韻を踏む掛け合いのボーカルラインが印象的
  • ・「満場一致の美少女」に対する熱い気持ちを「君が欲しい」という河村隆一ばりにド直球なフレーズでグイグイと攻め倒すが全くシリアスな匂いを感じさせないシーシービー(C-C-B)マジックを堪能できる

ヒップホップ風の「ない」で韻を踏む掛け合いのボーカルラインが印象的な曲。 ゴージャスなシンセサウンドを中心に展開されるカラフルでスペーシーなAメロと「確かな足音」のようなディープなベースラインが存在感を放つBメロを中心に展開される。Bメロのボーカルラインはヒットソングとは思えない程に非ポップで「ギターリフ」のようである。また所々でサイケなハードロック風サウンドを取り入れている点もこの曲の特徴と言え

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ナルシズムすら感じる艶のあるシンセフレーズが「スローなメリーゴランド」のように輝くポップチューン。

この曲でも渡辺 英樹(b)によるチョッパーを盛り込んだテクニカルなフレーズが曲に躍動感と立体感が与えている。電子音主体の打ち込みでベースラインが自由で非常に目立つサウンドが特徴であるアーティストにニュー・オーダー(New Order)というイギリスのアーティストがいるのだが、渡辺 英樹(b)のプレイはニュー・オーダー(New Order)のベーシスト/ピーター・フック(Peter Hook)ほどメロディックなものではないが少し似たフィーリングがあると筆者は感じる。おそらくではあるが、渡辺氏はピーター・フック(Peter Hook)の影響を受けていると思われる。

歌詞の内容は「お互い好きなハズなんだけどキッカケと勇気がなくて中々進展しない2人の恋模様」について。キスできるチャンスを邪魔する「2枚目であるアイツからの電話」や「恋愛禁止と注意する野暮なポリスマン」の存在が、本来はシリアスなハズの内容にコント的なエッセンスを与えている。言葉の響きやフレージングの面白さで曲にインパクトとユーモアを与えるというアプローチは本曲でも健在である。サビのボーカルラインは日本のポップスでは珍しいタイプのメロディーを 奏でておりまるで「幼少時代の切ない思い出」のようなエモさがある(2:05〜)珍しくハードロック的な叙情性を感じさせるギターソロが登場、シンセサウンドと絡まりアーバンに響き渡る。
(2:54〜)巨大なドットのような「ドン、ドン」というリズム音の後は「パラダイス」のような極彩色サウンドに移行し華やかな「Lucky Chance」というコーラスで締めくくられる。

    「要点」

  • ・2枚目であるアイツからの電話」や「恋愛禁止と注意する野暮なポリスマン」の存在が、本来はシリアスなハズの内容にコント的なエッセンスを与えている
  • ・渡辺 英樹(b)のプレイはニュー・オーダー(New Order)のベーシスト/ピーター・フックに影響を受けているかもしれない

ナルシズムすら感じる艶のあるシンセフレーズが「スローなメリーゴランド」のように輝くポップチューン。 この曲でも渡辺 英樹(b)によるチョッパーを盛り込んだテクニカルなフレーズが曲に躍動感と立体感が与えている。電子音主体の打ち込みでベースラインが自由で非常に目立つサウンドが特徴であるアーティストにニュー・オーダー(New Order)というイギリスのアーティストがいるのだが、渡辺 英樹(b)のプレイ

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イントロで登場するギター・ベースの立体的なユニゾンと「トゥッ、トゥル、トゥッ、トゥル、トゥッ、トゥル、トゥ、トゥ」というコーラスが「夕暮れの下校」を連想させるヒットシングル。

「Romanticが止まらない」同様に「思春期特有の過剰な恋愛」をテーマにした歌詞をもち,イメージとしては「Romanticな初恋」が終わり「失恋を経験したティーンエイジャーのブロークンな心情」をノリノリなシンセロックに乗せた曲である。 サウンド的には渡辺 英樹(b)による「随所にチョッパーを盛り込んだテクニカルなフレーズ」が圧倒的な存在感を示している。 このベースラインは暗に「振られた時の沈むメランコリックな心情」を表現しているのでは?!と考えるのは深読みだろうか?!

タイトルは「Romanticが止まらない」と同様に不可思議であり「元気」だが同時に「ブロークン」でもあるというシュールなものとなっている。失恋して元気なワケがないのだが強がって前に進む姿勢はある種痛々しくもある。サビで登場する「fight on fight」という体育会系な掛け声コーラスはポジティヴな意味で「バカバカしく」振られた主人公を優しくサポートする。このコーラスの存在がなければ「濃厚な哀愁」が漂いポップソングとしての強度を欠いていたであろう。最後は「次の恋に対する期待」のようなコミカルな電子音がビビッドにそしてロマンティックに響き渡る。

    「要点」

  • ・タイトルは「Romanticが止まらない」と同様に不可思議であり、「元気」だが同時に「ブロークン」でもあるというシュールなものとなっている
  • ・「fight on fight」という体育会系な掛け声コーラスがポジティヴな意味で「バカバカしく」振られた主人公を優しくサポート

イントロで登場するギター・ベースの立体的なユニゾンと「トゥッ、トゥル、トゥッ、トゥル、トゥッ、トゥル、トゥ、トゥ」というコーラスが「夕暮れの下校」を連想させるヒットシングル。 「Romanticが止まらない」同様に「思春期特有の過剰な恋愛」をテーマにした歌詞をもち,イメージとしては「Romanticな初恋」が終わり「失恋を経験したティーンエイジャーのブロークンな心情」をノリノリなシンセロックに乗せ

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本作は「Romanticが止まらない」という不可思議なタイトルである為、ネタ扱いされる事もあるが「80年代の浮ついたカラフルでバブルな空気感を見事にパッケージングした」歌謡テイスト・シンセポップの名曲であり、シーシービー(C-C-B)を知らなくても「止めて!ロマンティック」というサビの歌詞を多くの人が知っている彼らの代表曲。

ボーカリストが複数人存在する点、またメンバー全員が積極的にコーラスを行う姿勢が印象的で間違いなくビートルズに多大な影響を受けていると思われる。「カラフルでスピード感のあるシンセサウンド」「モノトーンでメロディックなベースライン」を中心に展開されるサウンドにのせて「思春期にしかありえないロマンティックな恋愛感情」を大爆発させる歌詞は秀逸である。

曲を通して強烈なメロディーを感じる内容となっているが、サビのメロディーラインはキャッチーとは程遠い「異国のメロディックな呪文風」である。だがしかし「誰か!ロマンティック、止めて!ロマンティック」という魔法のワードが呪文風のメロディーを極彩色に彩る。 「この魔法のワード」を聴いてしまったら最後、あなたの頭の中では「嫌でもサビのメロディーがリフレインされ続けている」事だろう。 「言葉の面白さや不可思議さを強調する事で曲を魅力的に響かせる方法論」があるとすれば、その文脈の中で過去最高レベルのインパクトを放つ曲となっており、時を超えて多くのアーティストにカバーされている。「Romanticはまだ止まってはいなかった」。

    「要点」

  • ・80年代の浮ついたカラフルなバブルな空気感を見事にパッケージングした歌謡テイスト・シンセポップの名曲
  • ・「誰か!ロマンティック、止めて!ロマンティック」という魔法のワードが呪文風のメロディーを極彩色に彩る

本作は「Romanticが止まらない」という不可思議なタイトルである為、ネタ扱いされる事もあるが「80年代の浮ついたカラフルでバブルな空気感を見事にパッケージングした」歌謡テイスト・シンセポップの名曲であり、シーシービー(C-C-B)を知らなくても「止めて!ロマンティック」というサビの歌詞を多くの人が知っている彼らの代表曲。 ボーカリストが複数人存在する点、またメンバー全員が積極的にコーラスを行う

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「スマートで汗の匂いを全く感じさせないスウィートな文系ポップ・ミュージック」の金字塔的な作品であり、オザケンこと小沢健二のパブリックイメージを作り出した2ndアルバム。

ソウルや良質なポップ・ミュージックからサンプリングした音源なども多く使用していると思われるサウンドはポジティヴな意味で隙がないものであり「上質」という形容がピッタリである。本作は音楽的に幅広い表現を試みたアルバムと言うよりかは「いかにしてインパクトのあるポップ・ミュージックを作れるか?!という1点のみにフォーカスされていると思われる。作品の中で様々な音が鳴っているが「垢抜けたポップネス」は統一されている。またオザケンの歌声は「甘すぎるチョコレート」のようであり、メロディー云々は関係なく全ての曲を全てをスウィートにしてしまう魔力がある。

    「要点」

  • ・スウィートな文系ポップ・ミュージックの金字塔的な作品
  • ・オザケンの歌声は「甘すぎるチョコレート」のようであり、メロディー云々は関係なく全ての曲を全てをスウィートにしてしまう魔力がある

「曲解説」

1 愛し愛されて生きるのさ

「早朝のランニング」のような軽快さを感じるギターポップ。「ディープだが重たくないベースライン」が軽快なこの曲に適度な緊張感を与えている(2:24〜)ソウルのレコードからサンプリングした女性コーラスがループされる中、「ぼくらは何処へいくのだろうか?!」と思考を巡らせたオザケンの哲学的な語りが登場する。
2ラブリー

マイペースに枯れた音色を奏でるギターサウンドと「バースデー」のような祝祭性を感じるホーンセクションを中心に展開されるヒットソング。「恋人との甘く素敵なデイズ」を描いたこの曲の歌詞は歌い手を相当に選ぶ内容だが、オザケンの「甘すぎるチョコレート」のようなスウィートな声と完璧にマッチしている。
3 東京恋愛専科・または恋は言ってみりゃボディー・ブロー

フリッパーズ・ギター(Flipper’s Guitar)の某曲と近い質感の「パラッ、パッパッ、パッパ、パラッパ〜」という独自コーラスが登場する。「強烈なポップネスを感じるタイトル」とは裏腹に渋いホーンサクションがオザケンのボーカルラインに合いの手を入れるよう質感の曲となっている。
5 ドアをノックするのは誰だ?

「清らかな風」のようなストリングスにのせて、オザケンのスウィートな歌声が響き渡る良質なポップソング。爽やかさの中で明らかに浮いている「誰かにとって特別だった君をマークはずす飛び込みで僕はサッと奪い去る」なる歌詞が登場。略奪愛がテーマなのだろうか?!。
6 今夜はブギー・バック (nice vocal)

スチャダラパーをゲストに招いた渋谷系を代表するヒットシングル。「浅い夢」のような音響が印象的なメロウなポップソング。 スチャダラパーのラップは肯定なのか否定なのかよく分からない「なくなくない」を強調したもので曲にコミカルさを与えている。
7 ぼくらが旅に出る理由

「遠くまで旅する恋人とのしばしの別れ」をテーマにした歌詞が秀逸なポップソング。お互いにとって恋人の不在が自分を見つめ直す良い機会となっているのだろう。「僕らの住むこの世界」というフレーズからは、他の曲ではあえて抑制していると思われる「俯瞰」を感じる。
8 おやすみなさい、仔猫ちゃん!

「黄昏」のような音響が印象的なバラード。渋いホーンセクションを中心に展開されるサウンドとなっており、中盤以降は無邪気な子供たちによる「where do we go?where do we go hey now?」というコーラスがアダルトで上質なサウンドと心地よいミスマッチを演出する。

「スマートで汗の匂いを全く感じさせないスウィートな文系ポップ・ミュージック」の金字塔的な作品であり、オザケンこと小沢健二のパブリックイメージを作り出した2ndアルバム。 ソウルや良質なポップ・ミュージックからサンプリングした音源なども多く使用していると思われるサウンドはポジティヴな意味で隙がないものであり「上質」という形容がピッタリである。本作は音楽的に幅広い表現を試みたアルバムと言うよりかは「い

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