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live at the indoor
音楽作品(アルバム/シングル)を「普通」「良作」「名作」「傑作」「神作」に分ける音楽レビューサイト
検索結果278件

カテゴリー「全てのレビューを見る」のレビュー

影響を受けた音楽を大胆に反映させアルバムごとに異なる作風にチャレンジするカメレオンアーティスト/プライマル・スクリーム(Primal Scream)。彼らの初期の代表作であり「ギターロック」と「ハウスミュージック」を見事に融合させたUKロック史の中でもターニングポイントとなる作品。

ザ・ストーン・ローゼズ(The Stone Roses)やニュー・オーダー (New Order)など、ギターロックと「ハウス」や「ヒップホップ」など融合をさせていたアーティストは本作以前にも存在したが、本作でプライマル・スクリーム(Primal Scream)はより「ドラッギーでサイケデリック」なサウンドをシーンに叩きつけた。プライマル・スクリーム(Primal Scream)以降、ここまで「ドラッギーなサイケデリック」を表現・提示した「ギターロックバンド」を筆者は知らないし彼ら自身本作を超える「化学反応」を未だに生み出せずにいる。余裕で「神作」。

    「要点」

  • アシッドハウスに傾倒した代表作
  • ドラッギーでサイケデリックなサウンド
  • 90年代を代表する神作

「曲解説」

2 Slip Inside This House

酩酊感のある金縛りのようなサウンドがまさに呪縛(Screamadelica)。気怠るすぎる(最高)ボビー・ギレスピー(vo)のボーカルラインが完璧にサウンドにマッチしたしている。サンプリングされている男の笑い声はメンバーのものだろうか。
3 Don’t Fight It, Feel It

ファンキーな女性ボーカルを大胆にフィーチャーした曲。ここでもやはりサンプリングされた男の笑い声が聴ける。「時空をワープ」するかのような狂った音や極彩色でミニマムな電子音のループが重なり続ける「酩酊のような空間」はリスナーをトランス状態にして「ここではないどこか」にいるような錯覚を味あわせてくれる。曲のタイトル通りまさに感じるしかない曲。
4 Higher Than the Sun

「酩酊した状態で真夏の日の出を見る」ような恍惚感を感じるサイケな曲。オリエンタルな雰囲気の吹奏楽器が曲をより混沌としたものにしている。
7 Loaded

分厚いベースラインとホーンセクションが中心と進行されサンプリングされた様々な男女の話声が祝祭的な雰囲気を醸し出す。3:30頃に突如「ザガッ」というリバーブのしっかりかかった歪みギターが飛び出し、サンプリングされた多種多様な音が登場しカオスな雰囲気となる。今作を象徴するようなクロスオーバーな1曲。
9 I’m Comin’ Down

「ド〜ン」というドラの音で幕を開け「アラブの大蛇使い」を思わせる「鼓膜に絡みつく」ような吹奏楽器がリスナーをディープな夢の世界に引きづり込む。ガラスの砕けたような電子音が二日酔いのように脳に突き刺さりトリップ感を味わえる。

影響を受けた音楽を大胆に反映させアルバムごとに異なる作風にチャレンジするカメレオンアーティスト/プライマル・スクリーム(Primal Scream)。彼らの初期の代表作であり「ギターロック」と「ハウスミュージック」を見事に融合させたUKロック史の中でもターニングポイントとなる作品。 ザ・ストーン・ローゼズ(The Stone Roses)やニュー・オーダー (New Order)など、ギターロック

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ブリットポップ後期に現れた最強レベルのイケメン/クリスピアン・ミルズ(vo)率いるクーラ・シェイカー(Kula Shaker)の1stアルバム。シンプルでエバーグリーンなギターサウンドやメンランコリックな美メロなどが特徴のバンドが多い中、「インド音楽に対する傾倒」を全面に押し出し90年代UKバンドの中で圧倒的にオリジナリティーを感じるサウンドを鳴らした。

そのサウンドはニューウェイブ的な異国感ではなく本格的に傾倒していないと再現できない「インディア・オリエンテッド」なサウンド。またザ・ストーン・ローゼズ(The Stone Roses)にも通じるサイケなグルーヴ感が凄まじくザ・ストーン・ローゼズ(The Stone Roses)と比較した場合に「アナログで分厚い灼熱なサウンド」が特徴と言えUKロックの「グルーヴの系譜」を語る際に外せないアーティストである。

    「要点」

  • インド音楽に傾倒したサウンド
  • 個性派UKギターロックバンド
  • 最強レベルのイケメン/クリスピアン・ミルズ(vo)

「曲解説」

1 Hey Dude

乾いた空気感のカッティングギターと「呪文」のようにも聴こえるヴァースのボーカルラインが特徴。サビはUKバンドらしいボーカルラインとむせるような灼熱の分厚いサウンドが見事に絡み合っている。名曲。
2 Knight On the Town

トロピカルな異国感を感じるファンキーな曲。時間の経過と共に徐々に熱量を上げていき凄まじいグルーヴを感じることができる。クリスピアン・ミルズ(vo , g)の唸りを上げるような鋭角的なギターサウンドもサイケを感じる。
3 Temple of Everlasting Linght

「夜の砂漠」を連想するようなダークでミニマムなアコギのアルペジオではじまり、45秒を過ぎたあたりから「恍惚」のようなオルガンの響きと共にリズムアプローチが加わり「竜巻」のようなグルーヴが展開される。エンディングは「竜巻」が過ぎ去ったような不気味な静けさが全体を覆う。
4 Govinda

鳥のさえずりと共に曲がはじまり「黄金の宮殿」を思わせるオリエンタルな雰囲気を感じる曲。「白い煙」のような揺らめきを感じるサイケデリックなギターサウンドが印象的で、繰り返し歌われる「Jaya , Jaya」というフレーズが日本人には「ジャイアン、ジャイアン」と聴こえる。
9 Tattva

「天からの神聖なお告げ」のようなコーラスワークとザ・ストーン・ローゼズ(The Stone Roses)彷彿のギターフレーズが噛み合う曲。他のバンドではありえない神秘的な恍惚を感じる。

ブリットポップ後期に現れた最強レベルのイケメン/クリスピアン・ミルズ(vo)率いるクーラ・シェイカー(Kula Shaker)の1stアルバム。シンプルでエバーグリーンなギターサウンドやメンランコリックな美メロなどが特徴のバンドが多い中、「インド音楽に対する傾倒」を全面に押し出し90年代UKバンドの中で圧倒的にオリジナリティーを感じるサウンドを鳴らした。 そのサウンドはニューウェイブ的な異国感では

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オアシスをはじめ数多くのバンドに多大な影響を与えた伝説のアーティスト/ザ・ストーン・ローゼズ(The Stone Roses)。パンク・ニューウェイブ以降のアーティスティックなバンド達とは明らかに異なる存在感がありハウスミュージックのようなゆったりとした原始的なリズムとU2とはまた異なる立体的で空間を支配するジョン・スクワイア(g)のサイケデリックなギターサウンドが特徴。初期オアシスの圧倒的なシンプルさはザ・ストーン・ローゼズ(The Stone Roses)の影響からきているものだろうと確信する1枚で全編にわたりエバーグリーンな響きと無条件に体が反応してしまう開放的のある魅惑のグルーヴで構成されている。彼らに影響を受けたアーティストは多数存在するが、彼らのようなグルーヴ感を持つアーティストはほとんどいない点が彼らの偉大さを物語る。1stアルバムにして金字塔であり文句なしの「神作」。

    「要点」

  • ハウス的なリズムと立体的でサイケなギターサウンド
  • 野外を連想する開放感のある魅惑のグルーヴ
  • 削ぎ落とされたシンプルさ

「曲解説」

1  I Wanna Be Adored

「ドッ、ドッ、ドッ、ドッ」という四つ打ちのリズムの上を瑞々しい透明なアルペジオが踊り、ニューウェイブ的な箱庭さとは対照的なゆったりと流れる大河のように開放感なサウンドが鳴り響く。全てのパートが削ぎ落とされ圧倒的にシンプルで生命力のある音になっている。
3 Waterfall

「同じところをクルクルまわる」ような立体的な質感のアルペジオを中心に展開される。ループされるアルペジオとは対照的にベースはうねりまくり(2:45〜)テンポに変化がみられ最終的には「原始の宴」のような躍動感をもって終わる。
4 Don’t Stop

マイブラッヴィバレンタインと共振する時空をバグらせまくる酩酊のようなサイケデリックサウンド。ラスト1:00分の脳内にドンドンと突き刺されるマニ(b)のベースラインは「これがグルーヴだ」と言わんばかり。「シューゲイザーの元祖」といっても良い神曲。
8 Made Of Stone

切迫感がありシリアスでダークな雰囲気のギターサウンドが終始鳴り響き、変幻自在に緩急をつけるリズム隊が曲にうねりを与え無条件に体が動いてしまう。

オアシスをはじめ数多くのバンドに多大な影響を与えた伝説のアーティスト/ザ・ストーン・ローゼズ(The Stone Roses)。パンク・ニューウェイブ以降のアーティスティックなバンド達とは明らかに異なる存在感がありハウスミュージックのようなゆったりとした原始的なリズムとU2とはまた異なる立体的で空間を支配するジョン・スクワイア(g)のサイケデリックなギターサウンドが特徴。初期オアシスの圧倒的なシン

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1st 2ndアルバムですでに自分たちの「やりたい事は全てやった」感のあるスウェード(Suede)。新ギタリストとキーボーディストが加入してセールス的には最も成功したアルバム。感想としてはこれまでのスウェード(Suede)にあった退廃的な要素が少し後退して、躍動感のあるリズム、無機質な音と少しコミカルで軽快なボーカリゼイションの導入が印象的である。強烈なインパクトを残した初期作(1st 2nd)からの変化は各メンバーに相当なプレッシャーを与えたに違いない。

独自性の高いサウンドでセールス的にも成功、またメンバーのキャラクターやイメージなどもあり「これまでの音を踏襲しつつ新機軸を試みて過去を超える」事はあまりに困難と言える。この作品を聴いて真っ先に思う浮かんだのが日本のアーティスト/ルナシー(LUNASEA)が98年にリリースしたSHINEというアルバムである。クオリティーの面では良質だが、コアファンから「かつてほどは評価されない条件」が完璧に揃いすぎている。

    「要点」

  • 「強烈な初期作」と比較され続ける可哀想な作品
  • 退廃的な雰囲気は減退し躍動感が加わった

「曲解説」

1 Trash

これが新しいスウェード(Suede)だと言わんばかりの勢いとポジティヴな意味でのポップさを感じるオープニング曲。前作でピークを迎えたメランコリックでダークな世界観は少し後退して木漏れ日のような眩しさを感じる。
2 Filmstar

明らかに新機軸。原始的なリズムパターンと無機質な質感のギターサウンドが新しく、光線のような直線的なキーボードの音色が眩しい。ちょっと舐めた感じの「イエイ ,イエイ♪」というコーラスが新鮮。過去の栄光にしがみつく気は一切ないのは嬉しくもあり寂しくもある。
4 She

原始的で躍動感のあるリズムの上をシンフォニックでシリアスな雰囲気のシンセサウンドと「ザッ、ザッ」と空間を切り裂くようなギターフレーズが躍動。最後は壮大なストリングスが全体を包みこむように流れ静かに終わる。
6 Beautiful Ones

マイナー調だけど不思議な明るさを感じることができる曲。「輪郭がはっきりとした」耽美的なフレージングは良くも悪くも前任ギタリストとは違う個性があり、ブレット・アンダーソン(vo)のボーカルは少しコミカルな軽快さすら感じさせる。初期作の音が強烈だっただけに少しの変化が劇的な変化に聴こえる。
8 picnic By the Motorway

スウェード流サイケデリックという感じ。光に包まれて視界が真っ白になり「これまでの事」が高速でフラッシュバックするような曲。

1st 2ndアルバムですでに自分たちの「やりたい事は全てやった」感のあるスウェード(Suede)。新ギタリストとキーボーディストが加入してセールス的には最も成功したアルバム。感想としてはこれまでのスウェード(Suede)にあった退廃的な要素が少し後退して、躍動感のあるリズム、無機質な音と少しコミカルで軽快なボーカリゼイションの導入が印象的である。強烈なインパクトを残した初期作(1st 2nd)か

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デビュー作「Suede」は色んな意味で完璧な作品であり煌びやかなギターサウンドと耽美的なファルセットボイスの絡みは唯一無二の存在感がある。そんな彼らがさらなる高みを目指した2ndアルバムが本作「Dog Man Star」なのだが、ここまでレビューに困る作品は中々ないというのが正直な感想である。

何故か?!それは「アルバムジャケットが本作の「音」を完璧にビジュアル化している」からである。「黄昏時に見た退廃的でダークな美しい空想」はまさにこのアルバムの音そのものだからである。

今作のレコーディング中にバーナード・バトラー(g)が脱退する。もし彼がスウェード(Suede)を脱退せずにで活動を続けていたら90年代の音楽シーンはまた違ったものになっていただろう。

    「要点」

  • レコーディング中にバーナード・バトラー(g)が脱退
  • ジャケットそのままの退廃的かつ空想的なサウンド

「曲解説」

2 We Are the pigs

タイトルからして濃厚で異端な匂い、この曲をシングルカットするあたりセンスを感じる。シタールによる「冷たい金属」のようなアルペジオとブレット・アンダーソン(vo)のボーカルラインに絡みつく「砂漠の蛇」のようなギターのフレージングが秀逸。
3 Heroin

曲名そのままに幻覚でも見ているような気分になる曲。甘美さと透明なダークネスが同居している彼らにしか作れないサウンド。
4 The Wild Ones

サビのボーカルラインは「秋の夕空を飛び回る優雅な鳥」のようだ。ストリングスを大胆に導入した壮大な曲で美しいのだがメランコリックな空気感もある。
7 New Generation

スウェード(Suede)の曲の中ではストレートなUKロック。バーナード・バトラー(g)の煌びやかギターサウンドとホーンサクションが絡みあい、これまでの曲にはないポップなテイストがある。
9 The 2 of us

永遠の別れのような物悲しいピアノをバックにブレット・アンダーソン(vo)が耽美的に歌い上げる。他の曲には感じない類の重さがある。

デビュー作「Suede」は色んな意味で完璧な作品であり煌びやかなギターサウンドと耽美的なファルセットボイスの絡みは唯一無二の存在感がある。そんな彼らがさらなる高みを目指した2ndアルバムが本作「Dog Man Star」なのだが、ここまでレビューに困る作品は中々ないというのが正直な感想である。 何故か?!それは「アルバムジャケットが本作の「音」を完璧にビジュアル化している」からである。「黄昏時に見

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