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live at the indoor
音楽作品(アルバム/シングル)を「普通」「良作」「名作」「傑作」「神作」に分ける音楽レビューサイト
検索結果278件

カテゴリー「全てのレビューを見る」のレビュー

ブリットポップムーブメント最盛期の95年にリリースされたブラーの4thアルバム。タイトル「The Great Escape=大逃走」からして今後の彼らの「変化」を暗示しているようだ。ブリットポップの象徴のような明るくてカラフルで英国的なユーモアがある前作「Parklife」とUSオルタナ的要素を大胆に取り入れる次作「Blur」のちょうど中間に位置する今作は、サウンド的にも英国的ポップネスとUSオルタナが共存しているという内容となっている。グレアム・コクソン(g)のギターサウンドが良い意味で浮いているがこれは意図的なものなのか?それとも「音楽性の違い」からくるある種の違和感なのだろうか?期になるところではある。

    「要点」

  • グレアム・コクソン(g)のギターサウンドが浮いている
  • 英国的ポップとオルタナの中間的な位置にある作品

「曲解説」

1 Stereotypes

「ザクっ」と歪んだオルタナギターと彼らならではの「ひねくれポップ」が並走する「ひねくれソング」。この頃のグレアム・コクソン(g)は良い意味で浮いておりただでさえ情報量が多く「色々つめこんだ」感があるブラーサウンドをより面白くしている。
4 Charmless Man

「ナナナナ、ナ〜ナナ〜♪」という軽やかなコメディーのようなサビのボーカルラインが特徴で「明るく楽しい」雰囲気のポップソングと壊れた質感のグレアム・コクソン(g)のオルタナギターが共存するというブラー(Blur)クラシックな1曲。色んな意味で整合性のあるオアシスとは何もかも真逆。
5 Fade Away

アシッドハウス時代のプライマルスクリームを思わせるトリップ感が味わえる。「カラフルなバルーンが上空を舞う」かのような吹奏楽器の音は「アニメの中のカーニバルに参加している」ような気分にしてくれる。
7 The Universal

サビで聴けるどこまでも広がる草原を思わせる壮大なボーカルラインが心地よい。今作の中で最も万人ウケしそうな普遍的でメロディックなボーカルラインを持つ曲。
8 Mr. Robinson’s Quango

グレアム・コクソン(g)のオルタナギターとがホーンを導入したブラー風ポップソングと共存するブラー(Blur)クラシック。

ブリットポップムーブメント最盛期の95年にリリースされたブラーの4thアルバム。タイトル「The Great Escape=大逃走」からして今後の彼らの「変化」を暗示しているようだ。ブリットポップの象徴のような明るくてカラフルで英国的なユーモアがある前作「Parklife」とUSオルタナ的要素を大胆に取り入れる次作「Blur」のちょうど中間に位置する今作は、サウンド的にも英国的ポップネスとUSオル

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USグランジやHIP HOP勢が猛威をふるった90年代前半を経て英国では自分たちのアイデンティティを取り戻す為に「ブリットポップ」という無理矢理なムーブメントが誕生した。ブラー(Blur)はあまりに英国的なユーモアと「ひねくれたポップネス」からブリットポップムーブメントの主役に抜擢され好敵手のオアシス(Oasis)と共に一躍スターダムにのし上がった。

本作に収録されている名曲「パークライフ(Parklife)」の和訳を読んで見たのだが日本人の筆者には色んな意味で理解が難しかった。音楽的にはあらゆる音楽をミックスして「とにかく面白い事やろう」という精神を感じる1枚で最初からやりたい事が明確なオアシスとは正反対な印象を受ける。

    「要点」

  • 「ブリットポップ」を代表する1枚
  • 英国的なユーモアと「ひねくれたポップネス」

「曲解説」

1 Girls & Boys

「原色で描かれたグラフィティ」が目に浮かぶような90年代を代表するカラフルなポップソング。 インパクト大のベースがメインリフとなり展開されるコミカルな雰囲気の曲、ギターサウンドは好敵手のオアシスとは対照的でミニマムなオルタナ風。
5 Bank Holiday

ブラー風パンクソング。1:42分で終わる曲だがまるで「四コママンガを読んで」いるような「細切れ感」を感じる曲となっており、ギターソロはシュールなクイズに正解したあとのような効果音風である。
10 London Loves

分厚いベース音とファンキーなギターカッティングの上に、アルバム「LOW」時代のデヴィッド・ボウイ(David Bowie)作品のような直線的なシンセが乗り、ボーカルラインは肩の力抜けており時折コミカルだったりと「色んな音楽知ってます感満載」なのがなんともニクい。
11 Trouble in the Message Centre

イントロのシンプルなギターフレーズから割とシンプルなギターロックかと思いきやイントロが終わると水面に浮かぶ炎のようなジャパン(JAPAN)的な浮遊感が姿を表し、その後はシンプルなギターロックとジャパン的浮遊感が同局するというなんとも凝った曲。この凝った曲の上に乗るのは「ラ〜ラララ〜♪」という祝祭的な雰囲気すらあるボーカルライン。そしてギターソロはソニックユースのような壊れた質感のノイズで良い意味で感情の置き場に困る曲なのだが良質なポップソングとして成立している点が非凡。

USグランジやHIP HOP勢が猛威をふるった90年代前半を経て英国では自分たちのアイデンティティを取り戻す為に「ブリットポップ」という無理矢理なムーブメントが誕生した。ブラー(Blur)はあまりに英国的なユーモアと「ひねくれたポップネス」からブリットポップムーブメントの主役に抜擢され好敵手のオアシス(Oasis)と共に一躍スターダムにのし上がった。 本作に収録されている名曲「パークライフ(Par

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97年にリリースされ当時賛否両論を巻き起こした3rdアルバム「Be Here Now」。1st2ndに存在していた「メロウな質感」が減少して「サウンドが重厚になりサイケ色」が強くなった。またジョン・レノンによる「金持ちは宝石を鳴らせ」というギャグと共振するようなアルバムジャケットにおける「露骨にビッグな佇まい」(車をプールに沈めるなどやりたい放題)がなんともセンスを感じる。

収録されている曲中5~6曲にアンプのハウリングが使われているこれは「グランジ」を意識したものなのだろうか?曲解説でも触れた通り今作はマイ・ブラッディ・ヴァレンタイン(My Bloody Valentine)からの影響が確実にあると思われ「グランジ」や「シューゲイザー」をオアシス(Oasis)流サイケにアレンジしたというイメージの作品。

メインソングライターのノエル・ギャラガー(g)は本作を「最悪」だと言っている反面、リアム・ギャラガー(vo)は一番好きなアルバムだと言っている(wiki)というファン的にもリアクションの難しい作品。本作も間違いなく良い作品だが1st 2ndに比べれば色んな意味で敷居が高い(収録時間の長さ、重厚なサウンド)作品となっているので「じゃあ2nd聴こう♪」となる可哀想なアルバムという印象が残る。

    「要点」

  • メンバー間でも賛否両論
  • 重厚でサイケなサウンド
  • シューゲイザーからの影響を感じる

「曲解説」

1 D’You Know What I Mean?

これまでのオアシス(Oasis)と比べて音が格段に音が分厚くなっている。リズムも1音1音迫力がありサンプリングされた声も使われていたりこれまでのオアシスには希薄だったサイケな質感が魅力。曲のエンディングではマイブラッヴィバレンタインのような幻覚サウンドを聴かせてくれる。
2 My Big Mouth

アンプのハウリングから始まるオアシス流サイケなハードロック。「歪みが重ねられたサウンドレイヤー」はまるで「透明な壁」のようだ。1曲目2曲目を聴いて確信した「今作は絶対にシューゲイザーの影響を受けている」と。タイトルは自分自身(リアム(vo))の事を指しており少し自虐的。
4 Stand By Me

これもまたアンプのハウリングで幕を開ける曲。雄大なストリングスも導入されておりメロディックなボーカルラインも素晴らしい、、のだが、初めて名曲「Wonderwall」「Don’t Look Back in Anger」を聴いた時のような感動がない。。これがビックになるということだろうか?!今作が1st 2nd程の評価を得られないのはソングライティングのクオリティの問題ではなくリスナー側の慣れの問題のような気がする。。
7 Fade In-Out

本作の中で異色作と言える曲。幽玄なギターサウンドと不規則に飛び出す打楽器がインドを連想させる。ギターソロの後ろで鳴るエフェクトをかけたギターサウンドはまるでゾウの鳴き声のようだ。このあたりの質感はクーラシェイカーの影響かも?!いやジョージハリスンか、、。

97年にリリースされ当時賛否両論を巻き起こした3rdアルバム「Be Here Now」。1st2ndに存在していた「メロウな質感」が減少して「サウンドが重厚になりサイケ色」が強くなった。またジョン・レノンによる「金持ちは宝石を鳴らせ」というギャグと共振するようなアルバムジャケットにおける「露骨にビッグな佇まい」(車をプールに沈めるなどやりたい放題)がなんともセンスを感じる。 収録されている曲中5~

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1stアルバムで90年代UKロックの一つの基準を提示したオアシスがさらに「勢い」と「ビッグマウスっぷり」を高めた彼らの最高傑作。「音楽ファンじゃない人にアルバム5枚を紹介しなければならないとすれば間違いなく選ぶ1枚」であり、それ位、頭に残る素晴らしいメロディーを持つボーカルラインが満載の傑作アルバムとなっている。

オアシスの凄さとはUKロックをポジティヴな意味で「誰にでも分かる」シンプルな形に変換したところにあり、彼らの曲からはビートルズはもちろん、スミス、ストーンローゼズ、ピストルズ、Tレックスなどからの影響が感じられるが、「ごちゃついたミクスチャー感」が一切なく、「最初からこれがやりたかったのだ」と言わんばかりの迷いのなさがある。

今作で彼らは名実と共にUKのトップバンドとなったわけだが、今後はトップに立ったバンドならではの葛藤とプレッシャーに苦しむことになる。

    「要点」

  • オアシスの最高傑作
  • 頭にインプットされる素晴らしいメロディー

「曲解説」

3 Wonderwall

オアシス史上top3に間違いなく入る名曲。シンプルなアコギの循環コードとストリングスを中心に展開される曲。「but i don’t know how(どうしていいかわからない)感情を素晴らしいメロディーに乗せて歌う。歌詞はもそう何度も言えない内容となっている。
4 Don’t Look Back in Anger

「丘から見える夕暮れの街」のように万人の感性に訴えかける曲。本曲は兄ノエル(g)がボーカルをとった初めての曲(wiki)であるが、リアム(vo) とは違う魅力があるボーカルを聴かせてくれる。本作のPVは「宮殿を思わせる豪邸」で撮影されており曲と非常にマッチししている。
9 Cast No Shadow

ブルーステイストの枯れたアコースティックギターを中心に展開される。サビのボーカルラインはリアル・ギャラガー(vo)とノエル・ギャラガー(g)によるハモりが心地よい。
10 She’s Electric

インパクトのあるタイトルなので歌詞の和訳を調べてみたところ、刺激的な彼女に対して羨望の思いを持ちつつ近づきたいと思う男の心情を歌っている。歌い方がファルセットを使ったメロウな歌い方なのでおそらくラブソングだろう。
11 Morning Glory

オアシス流サイケなハードロック。この路線は次作アルバム「Be Here Now」に収録されている「My Big Mouthという曲にも引き継がれている。この曲で見られる「重厚さ」が今後オアシスにとって重要なファクターとなる。

1stアルバムで90年代UKロックの一つの基準を提示したオアシスがさらに「勢い」と「ビッグマウスっぷり」を高めた彼らの最高傑作。「音楽ファンじゃない人にアルバム5枚を紹介しなければならないとすれば間違いなく選ぶ1枚」であり、それ位、頭に残る素晴らしいメロディーを持つボーカルラインが満載の傑作アルバムとなっている。 オアシスの凄さとはUKロックをポジティヴな意味で「誰にでも分かる」シンプルな形に変換

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90年代を代表する「お騒がせ兄弟」ギャラガー兄弟率いるオアシス(Oasis)。本作は彼らのデビュー作であり大ヒットを記録した作品である。

90年代~00年代前半育ちの多くのロックキッズにとって「UKロック」の入り口となったオアシス(Oasis)。彼らは1st〜2ndアルバムで最高の輝きを放ち当時UKで社会現象を巻き起こした。

かつてブリットポップを取り上げた映画に出演したノエル・ギャラガー(g , vo)は「2ndを最高傑作と言う人が多いが1stアルバムこそオアシスのベスト」と言っていた。筆者は1stも好きだが2nd最高傑作派です。すみませんノエルさん。

    「要点」

  • UKロックのパブリックイメージを作り出したデビュー作
  • グランジ旋風に対するUKからの強烈なカウンター

「曲解説」

1 Rock ‘n’ Roll Star

「これぞUKロック、いやブリティッシュロック」というイントロで幕をあけ、「流麗なフレーズ」でも「耽美なマイナーコード」でも「ヘヴィなリフ」でもない、オープンコード主体のバッキングを中心に展開される。UKバンドにありがちな「アーティスティックな内省」を蹴散らすかのように「俺はスターになる」とE・YAZAWAばりに宣言するインパクト大の曲。
3 Live Forever

90年代UKロックのひとつの指標となり、UKロック=「曇り空のようなギター音色」というイメージが完全に刷り込まれた1曲。ボーカルラインのメロディーがただただ素晴らしく確実に一生残り続ける曲。
8 Supersonic

彼らが尊敬するストーン・ローゼズのような透き通るような透明感のある曲。リアム・ギャラガー(vo)特有のまとわりつくボーカルラインがまさにオアシス(Oasis)。
9 Bring It on Down

イントロはハウリングが響き、他の曲とは異なるエフェクターを使ったと思われる「歪み系」の曲。中間部ではボーカルにもエフェクトをかけ歪ませている。グランジ・オルタナ的なアプローチを意識したものなのだろうか?!気になるところ。
12 Slide Away

ポール・マッカートニー大絶賛(wiki)も納得のメロディックなボーカルラインを持つ曲。

90年代を代表する「お騒がせ兄弟」ギャラガー兄弟率いるオアシス(Oasis)。本作は彼らのデビュー作であり大ヒットを記録した作品である。 90年代~00年代前半育ちの多くのロックキッズにとって「UKロック」の入り口となったオアシス(Oasis)。彼らは1st〜2ndアルバムで最高の輝きを放ち当時UKで社会現象を巻き起こした。 かつてブリットポップを取り上げた映画に出演したノエル・ギャラガー(g ,

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