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live at the indoor
音楽作品(アルバム/シングル)を「普通」「良作」「名作」「傑作」「神作」に分ける音楽レビューサイト
検索結果75件

カテゴリー「良作」のレビュー

ヘヴィロック界のレディオヘッド(Radiohead)とも称されるデフトーンズ(Deftones)「エレクトロニカ」や「ポストロック」などの要素がふんだんに盛り込まれたサウンドなのかと思いきや本作ではヘヴィロックバンドがダイナミックなUKロックを演奏しているような質感のサウンドが多くミクスチャー的なヒップホップのビート感やストリート感のあるエフェクトなどは皆無となっている。

UKバンド的なマイナーコードをここまで使うヘヴィなバンドは当時では非常に珍しかった。またレディオヘッド(Radiohead)からの影響も大きいと見られディオヘッド(Radiohead)の名作「The Bends」はデフトーンズ(Deftones)のダイナミックでエモーショナルなサウンドに通じるところがある。粘りっけのあるスクリームから繊細なファルセットまで歌い上げる チノ・モレノ(vo)のディープな歌声は歌声は素晴らしいの一言だ。

    「要点」

  • 「ディープ」×「ヘヴィ」だがメランコリック
  • 絶叫〜ファルセットまで自在に操るボーカル
  • 冷たい質感を持つ音が多い

「曲解説」

1 Feiticeira

前半はうねるヘヴィリフとUKロックバンドのようなトーンのバッキングが同時に響き合い、後半はヘヴィリフが姿を消しコードバッキングとアルペジオで「曇り空」のような沈むサウンドを聴かせる。チノ・モレノ(vo)のボーカルラインはラップ・歪んだシャウト・叙情的なメロディーラインを取り入れまさに変幻自在だ。
4 Rx Queen

「「地下室」のようなダークで不穏な雰囲気のパート」と「ダイナミックなギターロックサウンドパート」が交互に展開される(2:00〜)マイナー調で沈むような音色のアルペジオが響き渡り(3:33〜)「金属がぶつかり合う」ような冷たい効果音とデリケートな電子音が鳴り響き徐々に音量が小さくなり終わる
6 Teenager

ポストロック的な「電子の海」のようなアンビエント感のあるトラックの上でチノ・モレノ(vo)が「舞い降りる羽」のような繊細なファルセットでボーカルラインを歌い上げる(2:05〜)一筋の光を思わせる電子音がかすかに聴こえ曲に暖かみを与えている。
7 Knife Prty

ディレイの掛かった幻覚のようなギターカッティングとディープでマイナー調のコードバッキングが同時に鳴らされ、ヘヴィだがどちらかというと浮遊感を感じるサウンドになっている(2:50〜)ヒステリーな雄叫びのようなコーラスが入ってきて終盤はダークで沈むような音色のギターサウンドが重なるディープな展開。
8 Korea 

インダストリアルなシューゲイザーサウンドという雰囲気の曲。ダークでマイナー調の分厚いギターサウンドが何重にも重なり壁となって迫り来るチノ・モレノ(vo)の狂ったようなスクリームは破壊力抜群。
10 Change (In the House of Flies)

「雪国」を連想する雰囲気を「雪崩」のようなディープでヘヴィなギターサウンドが包み込む(3:32〜)「氷の迷宮に迷い込んだ」ようなダークな展開になるが、再びディープなサウンドが鳴り響き視界は真っ白に塞がる。

ヘヴィロック界のレディオヘッド(Radiohead)とも称されるデフトーンズ(Deftones)「エレクトロニカ」や「ポストロック」などの要素がふんだんに盛り込まれたサウンドなのかと思いきや本作ではヘヴィロックバンドがダイナミックなUKロックを演奏しているような質感のサウンドが多くミクスチャー的なヒップホップのビート感やストリート感のあるエフェクトなどは皆無となっている。 UKバンド的なマイナーコ

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「90年代ヘヴィロック」と「非ヘヴィロック」なジャンルをクロスオーバーさせたサウンドはまさにHybrid Theory。掛け合いのボーカルが奏でる大陸的でエモーショナルなボーカルラインと絶叫、そしてエレクトロニカやポストロックやヒップホップなどを大胆に取り入れたサウンドなどが特徴で言わずもがなヘヴィなリフはほぼ全曲で登場する。

彼らのサウンドを聴いているとヘヴィ系バンドが他ジャンルを積極的に取り入れたというよりかは、エレクトロニカやポストロックやヒップホップテイストを出したトラックをバックにヘヴィなロックバンドが演奏しているというイメージなのである。ベーシックとなるトラックが透明感や荒涼感やアーバンなテクスチャを持っている為、ヘヴィなギターやエモーショナルな絶叫を聴いたあとでも過剰な感じがなく重くない。このあたりの計算も彼らのセオリーに沿ったものなのだろうか?!

    「要点」

  • エレクトロニカやヒップホップなど大胆導入
  • 大陸的でエモーショナルなボーカルライン
  • ヘヴィだが過剰ではない

「曲解説」

2  One Step Closer

ヘヴィなギターリフが終始鳴り響き空間を構築するシンプルな曲。その空間を圧倒的な歌唱力をもつチェスター・ベニントン(vo)のエモーショナルな歌声が響き渡る(1:42〜)一瞬テンポダウンしてDJスクラッチが登場するとこれまでより更にヘヴィになったリフが炸裂。終盤は「Shut up」という絶叫が繰り返される。歌詞の内容は「限界で壊れてしまいそう」という内容。
3 With You

「ピアノの調べをサンプリングした神秘的な静パート」と「ファンキーなDJスクラッチとヘヴィなギターサウンドによる動パート」を交互に繰り返す(2:18〜)アーバンな質感のピコピコなポリリズムが挿入される。終盤はやはりヘヴィなギターリフと激情なボーカルラインが炸裂。
5 Crawling

荒涼とした質感のエレクトロニカ以降の音響が印象的でヘヴィなギターサウンドや大陸的で伸びやかなボーカルラインや絶叫なども当然登場するのだが、冷凍された都会的でクールな質感を感じることが出来る曲。
8 In the End

サンプリングされた物悲しいピアノをフィーチャーな曲。物悲しいピアノの上を都会的でソリッドな音響やスクラッチが踊り、当然、ヘヴィなギターや激情ボーカルも鳴り響くが聴き終わった後に不思議と重たさを感じない。

「90年代ヘヴィロック」と「非ヘヴィロック」なジャンルをクロスオーバーさせたサウンドはまさにHybrid Theory。掛け合いのボーカルが奏でる大陸的でエモーショナルなボーカルラインと絶叫、そしてエレクトロニカやポストロックやヒップホップなどを大胆に取り入れたサウンドなどが特徴で言わずもがなヘヴィなリフはほぼ全曲で登場する。 彼らのサウンドを聴いているとヘヴィ系バンドが他ジャンルを積極的に取り入

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ヘヴィロックの隆盛を象徴するアーティスト/リンプ・ビズキット(Limp Bizkit)。シリアスなレイジ・アゲインスト・ザ・マシーン(Rage Against the Machine)とは対立関係にある。筆者はレイジ・アゲインスト・ザ・マシーン(Rage Against the Machine)ファンなので、正直、本作を聴くまでリンプ・ビズキット(Limp Bizkit)というアーティストにあまり良い印象をもっておらず聴かず嫌いしていたのだが、本作を聴いてポップミュージックとしてヤバイ=「これは売れるだろ」という強烈な納得感を得てしまった。

90年代ヘヴィロック勢はシリアスな表現や音の質感が多く「怒り」「憎しみ」「トラウマ」などが主題であるが、リンプ・ビズキット(Limp Bizkit)の場合、ヘヴィなギターリフこそ鳴ってはいるが曲全体で見たときに圧倒的にキャッチーで、また歌詞に関しても10代の男の子が好きそうな内容であり、フレッド・ダースト(vo)は親しみやすい声質をしている。ギタリスト/ウェス・ボーランドのシアトリカルなビジュアルもヘヴィロック的なシリアスさに対する一種のカウンターになっていると思う。だが反面、彼らはセールス面で成果を上げたが、そのわかりやすさ故に音楽ファンからは過小評価されている感は否めない。

    「要点」

  • ヘヴィロックを良くも悪くもポピュラーにした存在
  • 1人ビジュアル系ギタリスト/ウェス・ボーランド

「曲解説」

2 Just Like This

DJスクラッチとヘヴィでミニマムなリフが絡むイントロからはじまる。その後は「スライム」のようにプニプニと伸縮するような電子音の上をヘヴィなリフが鳴り響き、そこにフレッド・ダーストのキャッチーなボーカルラインが乗る(2:22〜)テンポダウンしてコミカルなサンプリングボイスが挿入される。親しみやすさ満点の曲で悔しいが売れるのはわかる。
3 Nookie

ブルースのレコードをサンプリングしたような渋いトラックと「ディープでヘヴィなリフをフィーチャーしたパート」からなる曲。フレッド・ダースト(vo)の歌声が親しみやすい声質なのもあり他のヘヴィロック勢より圧倒的にキャッチーで聴きやすい。
4 Break Stuff

コーン(Korn)彷彿のヘヴィリフが鳴り響く中、ストリート感があるアグレッシヴなラップが乗る。中間部でスローなテンポになりリフと一緒に「縄跳びの縄の音」のようなミニマムなループが絡みあい徐々にテンポを上げていく、そこに(1:58〜)ヘヴィリフが鳴り響き畳み掛けるようなアグレッシヴなサウンドが最後まで続く。
5 Re-Arranged

スラップベースとクリーンで透明なアルペジオがリフレインされる(2:27〜)少し憂鬱な昼下がりのようなブルージーなフレーズが登場(3:13〜)ヘヴィなギターサウンドが響き渡りヘヴィな展開になってもこの曲のメランコリックな雰囲気は損なわれていない。最後はワープ音のようなDJスクラッチが鳴り響く中、唐突に終わる。
8 Don’t Go Off Wandering

「古いドアがゆっくりと閉まる」ようなSEが流れ、「浅い夢を見ている」ような浮遊感がある曲。時折、夢から目覚めるようなヘヴィなギターリフが炸裂(3:05〜)フレッド・ダースト(vo)の強烈なシャウトが聴ける。終盤はストリングスと浮遊感あるサウンドが絡み合う展開だがそこに唐突なヘヴィリフが現れ空気感をザクザクと切り刻む。 
11 Trust?

「悲鳴」のようなギターノイズとヘヴィリフが絡んだイントロからはじまり、エフェクトがかかった歪んだラップで攻めまくる曲。(1:53〜)アニメのようなコミカルなボーカルをフィチャーした展開に移行するが、この展開は他のヘヴィロック勢では考えられないキャッチーさがある(2:55〜)ヘヴィな展開になり最後の追い込みと言わんばかりにヘヴィリフで攻めまくる。 
13 Show Me What You Got

「お家芸ヘヴィリフと信号のような効果音を絡めたヘヴィなパート」と「メロウなギターフレーズをサンプリングしたエモいトラック」が交互に繰り返される。

ヘヴィロックの隆盛を象徴するアーティスト/リンプ・ビズキット(Limp Bizkit)。シリアスなレイジ・アゲインスト・ザ・マシーン(Rage Against the Machine)とは対立関係にある。筆者はレイジ・アゲインスト・ザ・マシーン(Rage Against the Machine)ファンなので、正直、本作を聴くまでリンプ・ビズキット(Limp Bizkit)というアーティストにあまり

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脱退したジョン・フルシアンテの後釜に新ギタリストに元ジェーンズ・アディクション(Jane’s Addiction)デイヴ・ナヴァロ(g)を迎え作成された異色作。哀愁を帯びながらも力強くファンキーなサウンドは本作でも健在だがハードでソリッドな側面が目立つ作品となっている。

ファンの中では賛否両論があったアルバム。新ギタリスト:デイヴ・ナヴァロ(g)は、本作の作成とその後のツアーを終えレッド・ホット・チリ・ペッパーズ(Red Hot Chili Peppers)を脱退することになるが、本作でしか聴けないサウンドやテンションの曲もあり特にアルバム前半のハイパーなテンションの数曲は、初めて聴いたときは「近未来のようなサイバーさ」すら感じたと記憶している。筆者はレッチリ、ジェーンズ・アディクション(Jane’s Addiction)ともに好きなので、本作における化学反応は非常に興味深く、正直もう1枚このメンバーでアルバムをリリースして欲しかったというのが正直なところ。

    「要点」

  • 新ギタリストにデイヴ・ナヴァロ(g)を迎えた異色作
  • 本作でしか聴けないハイパーなテンションの曲も存在する

「曲解説」

1 Warped

これまでのレッチリとは明らかに異なる「1人時間差のような面白いタイミング」のハードなギターリフや空間を切り裂くようなメロディックなノイズギターなどが新鮮で本作は新加入した元ジェーンズ・アディクション(Jane’s Addiction)のデイヴ・ナヴァロ(g)がジョン・フルシアンテ(g)とは異なる特徴を発揮しており、またアンソニー・キーディス(vo)の「音響化された呪文」のようなボーカルラインもこれまでにはない試み(4:02〜)ファンキーだが直線的に攻めてくるリズム隊は前作よりロック的である。
2 Aeroplane

流れるようなカッティングギターとフリーのファンキーなスラップが絡みあう曲。アンソニー・キーディス(vo)によるボーカルラインは耳に残るメロウなものになっており、時折、ワウを使ったミニマムな歪みギターが登場(3:33〜)子供達の合唱によるコーラスが登場するポップな展開に意表を突かれる(3:56〜)コーラスの後ろでデイヴ・ナヴァロ(g)のウォームな質感のギターソロが鳴り響き曲は終わる。
3 Deep Kick

独白のようなシリアスな雰囲気の語りではじまる(1:40〜)落雷のようなエフェクティブなギターサウンドが静寂を引き裂きハイパーなテンションのノリに変貌する。「空気をバサバサと切り裂く」デイヴ・ナヴァロ(g)のギターは、レッド・ホット・チリ・ペッパーズ(Red Hot Chili Peppers)にハードさをもたらし何が飛び出るか分からない乱痴気騒ぎのような展開に発展するが(5:05〜)突如、激しい展開が嘘のように夕暮れ時のバラード調になりエンディングを迎える。
5 Coffee Shop

ニューウェイブな質感のダークで浮遊感のあるギターフレーズが空間を構築、フリー(b)の攻めまくるファンキーなベースラインは生理的にただただ気持ち良い(1:35〜)デイヴ・ナヴァロ(g)得意のビームのような光線ギターが登場、リズムは民族音楽のような雰囲気を演出(2:30〜)フリー(b)のベースソロは腰にグイグイくるファンキーさもありつつメロディックであり最後はドラムと絡み合い曲を締めくくる。
11 Falling into Grace

今作の中でも最も実験的な曲。アクの強いエフェクトをかけた時空の歪んだような音が何とも言えないサイケな雰囲気を醸し出している。トリップ・ホップのようなダークさと浮遊感がある。ギターソロは「砂漠」を連想するオリエンタルなトーンである。

脱退したジョン・フルシアンテの後釜に新ギタリストに元ジェーンズ・アディクション(Jane’s Addiction)デイヴ・ナヴァロ(g)を迎え作成された異色作。哀愁を帯びながらも力強くファンキーなサウンドは本作でも健在だがハードでソリッドな側面が目立つ作品となっている。 ファンの中では賛否両論があったアルバム。新ギタリスト:デイヴ・ナヴァロ(g)は、本作の作成とその後のツアーを終えレッ

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グランジムーブメントを代表するバンドの一つアリス・イン・チェインズ(Alice in Chains)既存のHR/HMとは明らかに異なる質感を持ちパンクでもないスローでハードな音楽=グランジだとするなら、アリス・イン・チェインズ(Alice in Chains)の音楽は誰よりも「グランジ」なのかもしれない。

「リズム的に違和感を感じるギターリフ」「おどろおどろしい雰囲気」「スローな曲をサビで更にスローにする方法論」などが音楽的な特徴としてあげられる。またレイン・ステイリー(vo)の壊れた歌声は哀愁と不穏さが同居しており、カート・コバーン/ニルヴァーナ(Nirvana)に匹敵する声の持ち主だと思う。

    「要点」

  • グランジらしいダーティーさが魅力
  • スローな曲をサビで更にスローにする方法論

「曲解説」

1 Them Bones

スローなテンポより更にスローなギターリフが鳴り響く曲。気のせいかもしれないが本曲のリフはhideのロケットダイブのリフに少しだけ似ているような気がする(2:10〜)メロディックなボーカルラインが登場するが、それもつかの間、唐突に途切れるように曲が終わる。
3 Rain When I Die

フィードバックノイズとアバンギャルドなギターノイズの絡みがおどろおどろしい雰囲気を醸し出す。「ガラスの割れた」ような音が鳴ったあとはワウが掛かった叫ぶようなギターリフが鳴り響く(3:20〜)素晴らしいボーカルラインが聴けるがスグにヘヴィな展開に戻る。「メロディックな曲なんてやるもんか」という意地すら感じる曲である。
5 Sick man

トライバルで躍動感のあるリズムと「リズム的に違和感を感じる」ぶつ切りのギターリフが絡み合う。そしてそこにリスナーを「底なし沼に誘い込む」ようなレイン・ステイリー(vo)の「壊れた」ボーカルラインが響き渡る。その後、強烈なシャウトの後にサビを迎えるが、ただでさえスローなリズムが更にスローになるというまさかの展開を見せる曲。
8 Dirt

オリエンタルなムードを醸し出す歪んだワウギターが鳴り響くイントロが特徴。メインのギターリフはやはり「リズムより更にスロー」で不思議な違和感を感じる。
13 Would?

どんよりとした雰囲気のベースラインとギターの絡みが雨雲を連想させ、エモーショナルで掠れたレイン・ステイリー(vo) の叫びはカート・コバーン/ニルヴァーナ(Nirvana)に匹敵する凄みを見せつける。

グランジムーブメントを代表するバンドの一つアリス・イン・チェインズ(Alice in Chains)既存のHR/HMとは明らかに異なる質感を持ちパンクでもないスローでハードな音楽=グランジだとするなら、アリス・イン・チェインズ(Alice in Chains)の音楽は誰よりも「グランジ」なのかもしれない。 「リズム的に違和感を感じるギターリフ」「おどろおどろしい雰囲気」「スローな曲をサビで更にスロ

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