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live at the indoor
音楽作品(アルバム/シングル)を「普通」「良作」「名作」「傑作」「神作」に分ける音楽レビューサイト
検索結果75件

カテゴリー「良作」のレビュー

聴く前からヘヴィーな音楽だとは思っていたが想像以上にヘヴィーでグルーヴィーだった。キャッチーなポップ性はほとんんどなく全編にわたり「砂鉄」「鉄球」「渦巻き」などを連想するヘヴィでうねるギターリフが鳴り響く。カート・コバーン/ニルヴァーナ(Nirvana)をして「こんな奴等にかなうわけがない」(wiki)と言わしめたのも納得のヘヴィネスが鳴っている。

サウンドガーデンの存在がなければヘヴィメタルの問題作Metallica(black album)/メタリカ(Metallica)は生まれなかったのでは??と思えるほどだ。クリス・コーネル(vo)の歌唱力はまさにモンスター級で本作の圧倒的なヘヴィネスに飲み込まれるどころかブルドーザーのように縦横無尽に暴れまくっている。

    「要点」

  • 渦巻きのようなスローなグルーヴ感を体感できる
  • クリス・コーネル(vo)の歌唱力はまさにモンスター級

「曲解説」

1 Rusty Cage

性急なリズムアプローチと少し時間差があるように聴こえるギターリフが斬新(2:50〜)ヘヴィでゆったりと渦を巻くグルーヴィーな展開を見せるがクリス・コーネル(vo)のボーカルラインはその渦に飲み込まれず圧倒的な存在感を示している。
2 Outshined

「Metallica(black album)/メタリカ(Metallica)」に収録されているヘヴィな曲と共振する「砂鉄」のようなヘヴィでうねりまくるリフを中心に展開される(3:30〜)リフが止まり少し歪んだ音色のアルペジオがはじまり静けさを感じるのだが(4:15〜)クリス・コーネル(vo)の強烈なシャウトをきっかけにヘヴィな展開に戻る。キャッチーな要素がほとんどない曲だが、サビのコーラス(So now you now♪)は一瞬そよ風が吹いたかのような爽やかさを感じる。
3 Slaves & Bulldozers

「金縛り」のように不穏なフィードバックノイズが鳴り響く中、やはりヘヴィで地を這うヘヴィリフがうねりまくる。クリス・コーネル(vo)のブルドーザーのようなシャウトがただでさえヘヴィでうねりまくるこの曲をさらに混沌としたものにする。ギターソロはアンプを破壊するかのようなアバンギャルドなノイズ音となっており、ギターソロ以降はメインリフが高音を生かしたノイズリフに変わり曲をさらに凶暴にする。
5 Face Pollution

パンク的な疾走感のある曲だが、ニルヴァーナ(Nirvana)などのグランジバンドと比べると圧倒的に濃くてヘヴィ。ギターソロはなく随所にキャッチーなホーンの音が入っているのが印象的。
8 Room a Thousand Years Wide

 「鉄球を引きづりながら歩いている」かのような「ドドドッ」というシンプルなリフとレイジ・アゲインスト・ザ・マシーン(Rage Against the Machine)トム・モレロのプレイを思わせるサイレンのようなサウンドを中心に進行。「ノドにアンプが入っている」としか思えないクリス・コーネル(vo)の絶叫の後ろで鳴るのはギターソロではなくホーンセクションによるソロパート。このあたりは今まで触れたことがセンス。
9 Mind Riot

  スローなリズムにオリエンタルな香りのするギターリフが絡みつき進行する。ジェーンズ・アディクション(Jane’s Addiction)にも通じる雰囲気がある曲でこのあたりが彼らがヘヴィメタルにカテゴライズされない所以だろう。

聴く前からヘヴィーな音楽だとは思っていたが想像以上にヘヴィーでグルーヴィーだった。キャッチーなポップ性はほとんんどなく全編にわたり「砂鉄」「鉄球」「渦巻き」などを連想するヘヴィでうねるギターリフが鳴り響く。カート・コバーン/ニルヴァーナ(Nirvana)をして「こんな奴等にかなうわけがない」(wiki)と言わしめたのも納得のヘヴィネスが鳴っている。 サウンドガーデンの存在がなければヘヴィメタルの問

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90年代末のUKロックシーンでは間違いなく「浮いた存在」であったと思われるMuse(ミューズ)の1sアルバム。1stアルバムから自分たちの最大の武器である「クラシカルな美旋律」をふんだんに盛り込んだ音を聴かせてくれる。また90年代USヘヴィロックの影響はもちろんだが当時暗黒期であった「ヘヴィメタル」的な叙情要素も柔軟に取り入れ強烈な個性を発揮している。

「静」→「動」のダイナミズムも彼らの得意とする展開だが、他のUKバンドのそれと比べると破壊的と言っていい位に「過剰」なのである。ナルシスティックな印象すら与えるファルセットや美しいピアノの旋律も彼らの「過剰さ」をより強調して、デビュー作にしてこれがMuse(ミューズ)だ!と言わんばかりのヘヴィで過剰な美旋律を聴かせてくれる。

    「要点」

  • USヘヴィネスからの影響
  • 破壊的な美旋律、ヘヴィメタル的旋律もある

「曲解説」

1 Sunburn

「クラシカルで美しいピアノの旋律」と「重力がバグったような重低音が強調されたヘヴィなパート」が交互に繰り返される曲(2:20〜)ライド(Ride)彷彿のぶっ飛んだノイズギターが炸裂。ボーカルの歌唱法はエモーショナルでちょっとナルシスティック。1曲目からして彼らの魅力をギュと凝縮したような内容となっている。
2 Muscle Museum

「地下の実験室」を連想する重低音を強調したミニマムなベースリフを中心に進行される(1:18〜)唐突に「ガジャッ」というギターのブラッシングノイズが鳴り響きその後は「ヘヴィなバンドサウンド」と「ミニマムな重低音」を繰り返す。1曲目同様に「静」→「動」のダイナミズムを活かした曲だと言える。ギターソロは「悲鳴」のように聴こえるヒステリーな音となっている。
4 Falling Down

1〜3曲目までの過剰さとは打って変わり「黄昏の海辺」を思わせるブルース調の弾き語りを中心に展開される曲。美しい旋律を時折エモーショナルに叫ぶように歌うマシュー・ベラミー(vo)のボーカルラインはまるで「ドラマティックなヘヴィロックを聴いた後」のような余韻をリスナーに与える。
8 Uno

アンプごと破壊するかのようなフィードバックノイズではじまる曲で、80年代ヘヴィメタルもびっくりなドラマティックな叙情フレーズも飛び出す。その後は彼らのお家芸とも言える「静」→「動」の破壊的な展開が繰り返されるが「クラシカルで美しい旋律」は健在。
9 Sober

レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン(Rage Against the Machine)を彷彿とさせるストリートテイストのある効果音のようなギターフレーズで幕をあける。ギターリフもジャンクで壊れた感じがするが「ミクスチャー」という感じはせず紛れもなくMuse(ミューズ)の曲となっている。

90年代末のUKロックシーンでは間違いなく「浮いた存在」であったと思われるMuse(ミューズ)の1sアルバム。1stアルバムから自分たちの最大の武器である「クラシカルな美旋律」をふんだんに盛り込んだ音を聴かせてくれる。また90年代USヘヴィロックの影響はもちろんだが当時暗黒期であった「ヘヴィメタル」的な叙情要素も柔軟に取り入れ強烈な個性を発揮している。 「静」→「動」のダイナミズムも彼らの得意とす

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「ブリットポップってどんなバンドいたっけ?」と思って色々ググってみたら「そういや、スーパーグラスっていたな」と思い出しwikiを見てると様々な年代のアーティストからリスペクトされている模様。1stアルバムは聴いたことなかったので早速聴いてみることにしたのだが、全ての曲で聴ける60年代サーフポップのようなボーカルラインと随所に盛り込まれる初期ビートルズ的なハモリコーラスが印象に残った。ギターサウンドは結構歪んでおり、ざっくり言うとアグレッシヴな「パンク風」サウンドなのだが全曲を聴いた後に「ハードな音楽」を聴いたという感覚はなくメロディックなボーカルラインやハーモニーがしっかり残っている。

恐ろしいポップセンスを持っているとしか言いようのない良質なボーカルラインの数々。このポップセンスをシンプルなギターロックだけにとどめておくのはどう考えても惜しいと感じる。口の悪いノエル・ギャラガー(オアシス(Oasis))が「まともなバンド」(wiki)と評していただけはある。

    「要点」

  • 初期ビートルズ的なハモリコーラス
  • 日本人の琴線に触れるボーカルライン

「曲解説」

1 I’d Like to Know

ザクザクした質感のアグレッシヴなバンドサウンドにドアーズのようなキーボードが乗り、随所に挿入される「フ〜 ラ〜ララ〜ララ〜」というボーカルラインはポップセンスの塊。
2 Caught By the Fuzz

オルタナっぽい「静」→「動」のダイナミズムを活かした曲。ヴァース部分ではエフェクトをかけた囁くようなボーカルだがサビでは日本人の琴線に触れるボーカルラインが聴ける。日本語に変換してJ-POPアレンジしていたら90年代に日本で大ヒットしていたと思われる。
4  Alright

終始ピアノのミニマムな音の連打が鳴り響き他の曲と比べると少し落ち着いたボーカルラインが特徴。1stシングルとしてリリースされた曲らしいが「あまりシングル向けではないのでは?」と思い、歌詞の和訳をググってみたら「若さに任せて走る。チャリで」という内容。このあたりが英国受けするユーモアというやつでしょう多分。」
9 She’s So Loose

UKバンドらしい「どこまでも続く曇り空」のようなアコギによるマイナー調のコードストロークで進行されボーカルの歌声も他の曲よりもどこかメランコリックな質感がある曲。途中でアンプのハウリングが入ってきたことを境に少しテンポダウンして最小限の音数によるギターソロが飛び出す。
10 We’re Not Supposed To

「幼児向けアニメを5倍速」にしたようなコミカルなSEではじまる。アコギによるミニマムなフレーズが繰り返される曲で曲中では「アニメの登場人物」である子供の笑い声が所々挿入され遊び心がある。

「ブリットポップってどんなバンドいたっけ?」と思って色々ググってみたら「そういや、スーパーグラスっていたな」と思い出しwikiを見てると様々な年代のアーティストからリスペクトされている模様。1stアルバムは聴いたことなかったので早速聴いてみることにしたのだが、全ての曲で聴ける60年代サーフポップのようなボーカルラインと随所に盛り込まれる初期ビートルズ的なハモリコーラスが印象に残った。ギターサウンド

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前作The Great Escapeをもって文字通りブリットポップムーブメントの狂騒から大逃走した彼らが90年代以降に影響を受けた音楽の要素を大胆に取り入れた本作。前作まではどこか窮屈そうであったグレアム・コクソン(g)のギターが面白い音を出しており彼ら独自の「ひねくれたポップソング」とグランジ・オルタナの壊れた質感が見事にマッチした作品になっている。

どっちつかずであった前作「The Great Escape」の鬱憤を晴らすかのように明確な答えを提示した今作。レディオヘッドやヴァーヴが傑作アルバムを出しオアシスがサイケ色を強めた1997年、ブラーもまた「これまでの自分たち」を良い意味で壊した。

    「要点」

  • グランジ・オルタナに急接近して殻を破った
  • グレアム・コクソン(g)がボーカルをとる名曲を収録

「曲解説」

2 Song 2

ブラー流パンクソング。タイトルの言語感覚も当時斬新だったに違いない。グランジ・オルタナの方程式である「静」→「動」のダイナミズムを活かした曲でサビの脱力的コーラス「フ〜、フ〜♪」がオシャレで他のバンドとは異なるセンスを感じる事ができる。また「普通」を拒絶する彼らしい唐突に途切れるように終わるエンディングもまたいい。 1点残念な点を挙げるとすれば曲の時間がキリ良く「2」分じゃない事かな。
3 Country Sad Ballad Man

気怠くヨレた質感のグランジテイストな曲。ラスト1分頃からレディオヘッド彷彿のダイナミックなサウンドに変貌。ストリート感のあるミニマムな電子音も絡みストレートな熱量をみせる。
5 On Your Own

「機械の壊れた」ようなジャンキーなノイズサウンドが鳴り響き、そこにブラーらしい享楽的なボーカルラインが乗る。このサウンドでトラディショナルな英国の匂いがするのはブラー位だろう。
7 You’re So Great

グレアム・コクソン(g)がボーカルをとるアコースティックな名曲。声が少しデーモン・アルバーン(vo)に似ているがそれにしても素晴らしい曲で、今後作品毎に1曲はグレアム・コクソン(g)のソロを入れて欲しいと思わずにはいられない。
8 Death of a Party

ネオンに照らされた古びた教会をイメージするような質感の曲であり、ギターノイズとオルガンのような音が絡み合い神聖さとストリート感が見事に同居している。

前作The Great Escapeをもって文字通りブリットポップムーブメントの狂騒から大逃走した彼らが90年代以降に影響を受けた音楽の要素を大胆に取り入れた本作。前作まではどこか窮屈そうであったグレアム・コクソン(g)のギターが面白い音を出しており彼ら独自の「ひねくれたポップソング」とグランジ・オルタナの壊れた質感が見事にマッチした作品になっている。 どっちつかずであった前作「The Great

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USグランジやHIP HOP勢が猛威をふるった90年代前半を経て英国では自分たちのアイデンティティを取り戻す為に「ブリットポップ」という無理矢理なムーブメントが誕生した。ブラー(Blur)はあまりに英国的なユーモアと「ひねくれたポップネス」からブリットポップムーブメントの主役に抜擢され好敵手のオアシス(Oasis)と共に一躍スターダムにのし上がった。

本作に収録されている名曲「パークライフ(Parklife)」の和訳を読んで見たのだが日本人の筆者には色んな意味で理解が難しかった。音楽的にはあらゆる音楽をミックスして「とにかく面白い事やろう」という精神を感じる1枚で最初からやりたい事が明確なオアシスとは正反対な印象を受ける。

    「要点」

  • 「ブリットポップ」を代表する1枚
  • 英国的なユーモアと「ひねくれたポップネス」

「曲解説」

1 Girls & Boys

「原色で描かれたグラフィティ」が目に浮かぶような90年代を代表するカラフルなポップソング。 インパクト大のベースがメインリフとなり展開されるコミカルな雰囲気の曲、ギターサウンドは好敵手のオアシスとは対照的でミニマムなオルタナ風。
5 Bank Holiday

ブラー風パンクソング。1:42分で終わる曲だがまるで「四コママンガを読んで」いるような「細切れ感」を感じる曲となっており、ギターソロはシュールなクイズに正解したあとのような効果音風である。
10 London Loves

分厚いベース音とファンキーなギターカッティングの上に、アルバム「LOW」時代のデヴィッド・ボウイ(David Bowie)作品のような直線的なシンセが乗り、ボーカルラインは肩の力抜けており時折コミカルだったりと「色んな音楽知ってます感満載」なのがなんともニクい。
11 Trouble in the Message Centre

イントロのシンプルなギターフレーズから割とシンプルなギターロックかと思いきやイントロが終わると水面に浮かぶ炎のようなジャパン(JAPAN)的な浮遊感が姿を表し、その後はシンプルなギターロックとジャパン的浮遊感が同局するというなんとも凝った曲。この凝った曲の上に乗るのは「ラ〜ラララ〜♪」という祝祭的な雰囲気すらあるボーカルライン。そしてギターソロはソニックユースのような壊れた質感のノイズで良い意味で感情の置き場に困る曲なのだが良質なポップソングとして成立している点が非凡。

USグランジやHIP HOP勢が猛威をふるった90年代前半を経て英国では自分たちのアイデンティティを取り戻す為に「ブリットポップ」という無理矢理なムーブメントが誕生した。ブラー(Blur)はあまりに英国的なユーモアと「ひねくれたポップネス」からブリットポップムーブメントの主役に抜擢され好敵手のオアシス(Oasis)と共に一躍スターダムにのし上がった。 本作に収録されている名曲「パークライフ(Par

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