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live at the indoor
音楽作品(アルバム/シングル)を「普通」「良作」「名作」「傑作」「神作」に分ける音楽レビューサイト
検索結果62件

カテゴリー「名作」のレビュー

ブリットポップを代表する2バンドであるオアシス(Oasis)とブラー(Blur)が転換期と言えるようなアルバムを出しレディオヘッドが傑作アルバム「Ok Computer」をリリースした97年にリリースされた本作。

ノエル・ギャラガー(オアシス(Oasis))やクリス・マーティン(コールドプレイ(Coldplay))に影響を与え、彼ら曰く「90年代のベストアルバムである」(wiki)ザ・ヴァーヴ (The Verve)の最高傑作が本作。この作品ってオアシス(Oasis)が1997年のアルバム「Be Here Now」でまさにやりたかった事をやっている作品なのでは?という気がする。シンフォニックでディープな音でサイケな質感がありつつも同時にポップソングとしても素晴らしいメロディーを持つという理想的な大作。

    「要点」

  • ノエル・ギャラガー(オアシス(Oasis)が大絶賛
  • シンフォニックでディープでサイケな大作

「曲解説」

1 Bitter Sweet Symphony

深い森にピクニックに出かけるようなビタースウィートなストリングスではじまる。壮大な雰囲気がありつつもレディオヘッドの作品にも通じるような煌びやかな電子音も鳴り響いている。ラストはリチャード・アシュクロフト(vo)のボーカルが何重にも重なり合い本当に森に迷い込んだような感覚に陥る。
2 Sonnet

アコギのストロークと「夕暮れ」のようなギターサウンドによるシンプルなギターロック。ボーカルライン全てがサビのようで強力にフックのある曲となっている。やはりこの曲でも全てを包み込むようなストリングスが鳴り響いている。
3  The Rolling People

リバーヴの効いた残響のようなギターフレーズが印象的な曲。2:30分頃からアンビエントな質感のアルペジオが鳴り静かになるが、3:15分頃から厚みのあるダイナミックなサウンドに切り替わる。この曲もボーカルのメロディーは全編を通してサビのようで7分の曲だが体感では4分位に感じる。
5 Catching the Butterfly

「サイレン」のような電子音とアンプのハウリングが重なるダークなイントロからはじまり、その後は太くディープなベースラインを中心に進行される。「彼方に見える雨雲」のように不穏なギターフレーズが「サイケデリックな陶酔感」をリスナーに与える。
7 Space and Time

メランコリックなアルペジオではじまる曇り空のような雰囲気のイントロだが1:20分頃にアンプのハウリングが聴こえてきてダイナミックなギターロックに変貌する。その後も「静」→「動」のダイナミズムが繰り返されるが一貫してスウィートなリチャード・アシュクロフト(vo)のボーカルラインが曲に整合性を与えている。

ブリットポップを代表する2バンドであるオアシス(Oasis)とブラー(Blur)が転換期と言えるようなアルバムを出しレディオヘッドが傑作アルバム「Ok Computer」をリリースした97年にリリースされた本作。 ノエル・ギャラガー(オアシス(Oasis))やクリス・マーティン(コールドプレイ(Coldplay))に影響を与え、彼ら曰く「90年代のベストアルバムである」(wiki)ザ・ヴァーヴ (

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00年代にシンプルでガレージやハードロック、パンクをルーツに持つギターロックが躍進するキッカケを作った1枚。

当時のシーンはUSヘヴィロック勢が隆盛を極め「過剰にメランコリック」なUKロックが大量発生していた。また前衛的なアーティストは冷たい質感を持ったエレクトロニカを導入する傾向が顕著になり、HIP HOPやR&Bが音楽チャートを席巻したりと何かと過剰な状況であった。

そんなタイミングでリリースされたのが本作「Is This It(イズ・ディス・イット)」当時、ガッツリと「冷凍系エレクトロニカ」に傾倒していた筆者はザ・ストロークス(The Strokes)をはじめとするロックンロール・リバイバル勢に対してそこまでの熱量を持てなかった。当時の筆者には彼ら(リバイバル勢)は懐古主義に写ったからだ。

「ターニングポイント」と言われる今作を「現在の感覚」で冷静に聴いてみるとどう感じるのだろうか?!と思い聴いてみたところ、何故今作が「ターニングポイント」となり得るのかがよく分かった。「90年代的な過剰性」がなく、90年代の「新しかった部分」のみを吸収して60年代ギターロックをアップデートしているという印象を持った。90年代的なものに対するある種のアンチだが90年代を通過しないとありえないサウンドを出している存在それがザ・ストロークス(The Strokes)でありアルバム通して11曲36分というミニマムな構成も魅力。

    「要点」

  • 「モダンな建築物」のようなシンプルなサウンド
  • 90年代を通過しないと出てこないミニマリズム

「曲解説」

2 The Modern Age , 3 Soma , 4 Barely Legal 

ヴェルヴェット・アンダーグラウンド直系のニューヨークバンドらしく極限までシンプルに削ぎおとされたサウンドはまさに「モダン」で「淡々と揺れるメトロノーム」のようなミニマリズムを感じることができる。

このモダンで冷静な質感は90年代のポストロックや風景画のようなエレクトロニカに通じるものがあり、彼らは「懐古主義」どころか様々なジャンルの質感を音に反映させていると感じる。

またジュリアン・カサブランカス(vo)のボーカルは太くて存在感があり、アナログな音で形成されたミニマムで鋭角的なモダンなサウンドと一見ミスマッチに思えるが、うまく調和しており「冷静なギターロック」を「しれっと終わらせず」熱量を与えている。
5 Someday

クリーンなフレーズとクランチなカッティングでシンプルにまとめられ「売れた90年代バンド」ではあまり聴くことができないタイプのサウンドではあるのだが、90年代を通過しないとこの質感は出ないだろうというタイプの曲。
8 Hard to Explain

ギターフレーズが「たったの5音」で構成される(wiki)というミニマムな本作を象徴する曲で、一度聴くと必ず覚えることができ「下校時の夕日」を思わせるエモいイントロが秀逸。淡々と繰り返される8ビートと最小限の「ダカ、ダカ、ダカ、ダカ」というギターフレーズで展開され、サビではジェットコースターに乗っている気分を味わえるボーカルラインが登場する。

あくまでイメージだが「アミューズメントパーク」ではなく「遊園地」のジェットコースターという感じでエモい。

00年代にシンプルでガレージやハードロック、パンクをルーツに持つギターロックが躍進するキッカケを作った1枚。 当時のシーンはUSヘヴィロック勢が隆盛を極め「過剰にメランコリック」なUKロックが大量発生していた。また前衛的なアーティストは冷たい質感を持ったエレクトロニカを導入する傾向が顕著になり、HIP HOPやR&Bが音楽チャートを席巻したりと何かと過剰な状況であった。 そんなタイミングで

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ハードロックファンだけではなく世界中の音楽ファンに多大な影響を与えている伝説のバンド/レッド・ツェッペリン(LED ZEPPELIN)。彼らをリスペクトするミュージシャンは非常に多く特にジョン・ボーナム(dr)をフェイバリットにあげるドラマーは多い。

ハードロックに興味がなくても一度はタイトルを聴いた事がある名曲「Stairway to Heaven」(天国への階段)を収録している彼らの代表作を聴いてみた。聴いた感想としては筆者が勝手に想像していたユニークさ(技巧的なもの)とは異なるユニークさがあるバンドだと感じた。80年代に隆盛を極めたスピード感のあるメタル勢というよりハウス的なロックを展開した「ストーンローゼズ」や90年代にヘヴィミュージックを再構築した「レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン」などに影響を与えていると思われる。

    「要点」

  • ジョン・ボーナム(dr)のドラムはまるでドラムリフ
  • ハードロックらしからぬテクスチャーを持た曲も収録

「曲解説」

1 Black Dog

ロバート・プラントによる独唱がありその後、「絡んで転がる」ようなギターリフが繰り返される曲だがこの曲のドラムは「リズムを刻む」というよりかはギターリフをよりハードにする為のドラムリフのようなイメージ。
2 Rock and Roll

一度聴いたら耳から離れないギターリフを中心に展開される、曲名そのままにノリノリでハイテンションな曲。途中の間奏部分では「ジャッ、ジャッ」という「機械がトラブった」ようなエフェクティブなギタープレイがありアクセントになっている。またエンディングではこれまでのノリノリな展開を遮るかのうようにジョン・ボーナムが「祭りの締め」のようにプレイする「ドコッ、ドコ、ドドド」という原子的なドラミングは、ドラムに関して素人の筆者が聴いても相当のスキルがある事がわかる。
3 The Battle of Evermore

今作で最も好きな曲。2000年前後のレディオヘッド(radiohead)の曲だったとしても不思議ではなく、「砕けたクリスタル」を思わせるハードロックらしからぬテクスチャーを持っている。3:50分頃からのロバート・プラントと女性コーラスとのハモりは霧のように幻想的。
4 Stairway to Heaven

名曲と名高い「Stairway to Heaven」和訳;「天国への階段」。あまりに有名なアルペジオフレーズで幕をあけその後、清涼感のあるアコースティックでギターが絡むという展開が続くのだが、4:20分頃からジョン・ボーナムのドラムが入ってくるのをキッカケに曲は徐々に熱量を上げていく。

「静かなパート」から「静かに天国に登る」イメージの神聖な雰囲気が漂い、そこから各楽器の「ダイナミズムが渦巻く」展開に発展。各パートがダイナミックな演奏を見せようとも曲そのものの神聖な雰囲気は全く崩れることはなく最後はロバート・プラントの物悲しい独唱で幕を閉じる。
6 Four Sticks

ジミー・ペイジのヨレッとしたミニマルなギターリフと原始的なリズムが絡む躍動感に満ちた曲。途中からミステリアスな雰囲気のコードストロークが絡むことにより「異国の宴」のような雰囲気となり最後のほうに挿入されるシンセサイザーは幻覚的ですらある。

ハードロックファンだけではなく世界中の音楽ファンに多大な影響を与えている伝説のバンド/レッド・ツェッペリン(LED ZEPPELIN)。彼らをリスペクトするミュージシャンは非常に多く特にジョン・ボーナム(dr)をフェイバリットにあげるドラマーは多い。 ハードロックに興味がなくても一度はタイトルを聴いた事がある名曲「Stairway to Heaven」(天国への階段)を収録している彼らの代表作を聴

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3rdアルバムにして帝王の風格すら漂い「スラッシュメタルの文脈」においてやりたい事は全てやりきったのでは?!と思える内容となっている。「叙情的」であり「ヘヴィ」であり「プログレッシブ」。「分かりやすいプログレッシブさ」であれば前作に軍配が上がるが今作はより自然な形で一筋縄ではいかない楽曲を生み出している。ギターソロは中世ヨーロッパに建てられた「古城が頭に浮かぶ」ような重層な音色が印象的。

筆者はメタルというジャンルは「変化を好まず色んな意味で様式を楽しむものだ」と誤解していたが、メタリカ(Metallica)は作品ごとに常に前進し続けている。彼らの凄いところは激しい曲やヘヴィーな曲をボーカル・ギター・ベース・ドラムというミニマムな構成音の中での緩急や創意工夫で意外性を追求しているところにあると思う。

まさに絶頂期で充実の時を迎えていた彼等は今作の発表から数ヶ月後にベーシスト:クリフ・バートンを交通事故で亡くす事となる。コンポーザーとしてプレイヤーとしてバンドに大きく貢献していた彼の存在は絶大であり、2nd 3rdの「プログレッシブ」「叙情的」などの要素はクリフ(b)がバンドにもたらしたものだと言われている。次作以降彼等はどのように変化するのだろう?!

    「要点」

  • 「叙情的」で「ヘヴィ」で「プログレッシブ」
  • ベーシスト:クリフ・バートンが参加した最後のアルバム

「曲解説」

1 Battery

前作のオープニングソング同様に「静イントロ」から突如激しくタイトな曲調に変貌する曲。物悲しいアルペジオからスラッシュメタルに変貌する「XJAPAN」の名曲「紅」はこの曲からヒントを得たアレンジなのかもしれない。それ位に後続のバンドに影響を与えたインパクト大の曲。
2 Master of Puppets

8分の大曲。「静パート」では叙情的ともいえる哀愁感が漂い今までの彼らにはない音色のギターソロが飛び出す。「静のパート」の後は「原始の宴」のような雰囲気の中でジェイムズ・ヘットフィールド(vo)が「マスター」「マスター」と連呼する。これまでの彼らの曲で最も多面的な要素が盛り込まれた曲であり曲中全くダレることなく体感で「5分位の曲」に感じる。
8 Damage, Inc

ラストの曲で「待ってました!」な彼等らしい高速スラッシュメタルチューン。前作、前々作より更にヘヴィーになっている。

3rdアルバムにして帝王の風格すら漂い「スラッシュメタルの文脈」においてやりたい事は全てやりきったのでは?!と思える内容となっている。「叙情的」であり「ヘヴィ」であり「プログレッシブ」。「分かりやすいプログレッシブさ」であれば前作に軍配が上がるが今作はより自然な形で一筋縄ではいかない楽曲を生み出している。ギターソロは中世ヨーロッパに建てられた「古城が頭に浮かぶ」ような重層な音色が印象的。 筆者はメ

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初期衝動の勢いで怒涛のスラッシュメタルを連発した1stアルバム「Kill ‘Em All」から+aで様々な創意工夫が施されており、リスナーを「楽しませる」「飽きさせない」という意識を強烈に感じるメタリカ(Metallica)の2ndアルバム。

「メタリカ=スラッシュメタル」という印象を強烈に与えた1stアルバム「Kill ‘Em All」。その先入観を最大限活かしてリスナーに「アレっ?!」「ンン?!」という心地よい違和感を与えつつ「ハードな音をよりハード」に聴かせている。アコースティックパートからスラッシュメタルに変貌する「落差の激しいプログレッシヴなアプローチ」は以降、スラッシュメタルのアレンジの王道となる。

    「要点」

  • 意外性のあるプログレッシヴな展開を導入している/li>
  • ハードな音をよりハードに聴かせる様々な創意工夫

「曲解説」

1 Fight Fire with Fire

0秒〜30秒までは「本当にメタリカのアルバムなのか?!」と心配になってしまう程、「のどかな田園風景」を連想するアコースティックな展開だが、そこはやはりメタリカ。シンバルの音が徐々にボリュームを上げていき「これから本番が始まるぞ」と言わんばかりの空気感が出来上がると突如、スラッシュメタルに変貌するというインパクト大の展開で傑作であった1stアルバムから更に1歩進むのだと宣言するかのような1曲。
4 Fade to Black

前半は物悲しいアコースティックバラードで後半はスローでグルーヴィーなメタルというな構造で、かなりのこだわりを感じる事ができる1曲。
6 Escape 7 Creeping Death

前作の流れを色濃く反映しているこれぞメタリカ!というハードなスラッシュメタル曲だが、全体的に音が太くなっておりザクザクしたスラッシュメタルなギターリフの登場頻度は明らかに減っているのだが前作同様の体感速度を味わえる。
8 The Call of Ktulu

冷たいアルペジオが印象的で様々な情景が浮かぶインスト。激しく振り切る訳でもなくクールな訳でもないという、なんとも不思議な印象を受けるプログレッシブな曲。

初期衝動の勢いで怒涛のスラッシュメタルを連発した1stアルバム「Kill ‘Em All」から+aで様々な創意工夫が施されており、リスナーを「楽しませる」「飽きさせない」という意識を強烈に感じるメタリカ(Metallica)の2ndアルバム。 「メタリカ=スラッシュメタル」という印象を強烈に与えた1stアルバム「Kill ‘Em All」。その先入観を最大限活かしてリスナー

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