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live at the indoor
音楽作品(アルバム/シングル)を「普通」「良作」「名作」「傑作」「神作」に分ける音楽レビューサイト
検索結果56件

カテゴリー「普通」のレビュー

「宣戦布告」のようなこれぞヘヴィメタルというイントロダクションからはじまるアイアン・メイデンの2ndアルバム。

ギターの音色に明らかな変化が見られ1stより歪んだ音になっておりツインギターによるメロディックなハモリフレーズがさらに増えて手数も格段に多くなった。しかし反面、1stで見られた初期ビートルズのようなメロディックなボーカルラインは少なくなり、またアクセントして機能していた「メランコリックなアルペジオ」はほとんど聴かれなくなった。よくも悪くもアイアン・メイデンがヘヴィメタルのバンドとして本格始動した1枚と言える。

ヘヴィーメタルに精通していない筆者の戯言としては、今作より1stアルバムのほうが正直好みである。今作を最後にボーカリストが脱退して彼らは新たなボーカリストを迎えるのだが、「ヘヴィメタル」を志向する楽器隊とパンク的なボーカリストの間に溝が出来たのかもしれない。

    「要点」

  • ツインギターによるハモリフレーズが格段に増えた
  • メロディックなボーカルラインが大幅に減少
  • ヘヴィメタルバンドとしての出発点のような作品

「曲解説」

5 Genghis Khan

楽器隊がやりたい放題の曲。曲の途中でバグったようにベースも巻き込んだリフ合戦となる。1stアルバムも中盤にインストが用意されいたので彼らはアルバムの途中で楽器隊大暴れのインストをやる傾向があるのかも?!
6Innocent Exile

なんともいえない不思議なベースのフレーズではじまる曲でツインギターの音色は「砂漠にそびえ立つ黄金の宮殿」を思わせ終盤では「弾きまくり」なギターソロが炸裂する。
7 Killers

ミニマムなベースフレーズとオリエンタルな雰囲気のアルペジオではじまるが、フランジャー(多分)をかけた螺旋階段を滑り落ちる様なギターフレーズが登場すると徐々に疾走するという展開。この「螺旋階段を滑り落ちるフレーズ」は今後も頻繁に登場して曲のアクセントになっている。
8 悪魔の魔法 – Prodigal Son

タイトルとは裏腹に90年代UKロック風の(あくまで風)「どんよりした晴れの日」ようなコード進行で展開される曲。その反面、ギターソロは「晴れ渡る青空」のようなフレーズ。ツインギターによる歪みフレーズは最小限に留められている。
9 Purgatory

疾走する曲だが「5・6弦のダッ、ダダッ、ダダダッ」というフレーズはなく、疾走フレーズでもしっかりとメロディーが感じられるあたり相当なこだわりを感じる事ができる。

「宣戦布告」のようなこれぞヘヴィメタルというイントロダクションからはじまるアイアン・メイデンの2ndアルバム。 ギターの音色に明らかな変化が見られ1stより歪んだ音になっておりツインギターによるメロディックなハモリフレーズがさらに増えて手数も格段に多くなった。しかし反面、1stで見られた初期ビートルズのようなメロディックなボーカルラインは少なくなり、またアクセントして機能していた「メランコリックな

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少年時代のカート・コバーン/NIRVANA(ニルヴァーナ)やYOSHIKI hide/エックスジャパン(XJAPAN)に影響を与えたキッス(KISS)。彼らがいなければ色んな意味で現在の音楽シーンはまた違うものになっていたと思われる。今作は彼らの最高傑作との呼び声が高い。

キッス(KISS)の音楽は同時期に活躍したエアロスミスやクイーンなどのバンドと比べると極めてシンプルでビジュアルイメージとは裏腹な明るい曲調やキャッチーなボーカルラインが特徴だと感じる。

彼らは音楽的に何かを生み出したのではなくビジュアルイメージからくる先入観を最大限利用する事でリスナーに「心地よい違和感」を与えることに成功して世界的にビッグなロックバンドになったのだろう。彼ら以降ロックバンドとビジュアルイメージは切っても切り離せない関係となったのではないだろうか。

    「要点」

  • 日米のカリスマアーティストに影響を与えた
  • ビジュアルイメージとは裏腹の明るい音楽性

「曲解説」

1 Detroit Rock City

漫画「Detroit Metal City」はこの曲をヒントに名付けられたに違いない、「ドコッ、ドコッ」とパワフルなドラムがよく聞こえる曲で、ギターソロはツインギターのハモリフレーズだが早弾きや意外な展開はなくむしろスグに覚えられるような聴いていて落ち着くようなフレーズになっている。
2 King Of The Night Time World

「ドカーン」というワイルドな爆発音ではじまる曲。それもそのはずタイトルは「暗黒の帝王 – King Of The Night Time World」普通の展開でいいわけがない。
7 Shout It Out Loud

タイトルの通りのノリノリなロックンロール。サビはライブで盛り上がること必至。
8 Beth

「清々しい朝」のようなピアノとストリングの上をしっとりと歌い上げる名バラード。恐る恐る歌詞の和訳を見てみると驚愕の内容で「家で待つ女性」(娘or嫁)の孤独を心配しているという悪魔らしからぬ内容となっている。ボーカルをとっているのはドラマーのピーター・クリス(Peter Criss)

少年時代のカート・コバーン/NIRVANA(ニルヴァーナ)やYOSHIKI hide/エックスジャパン(XJAPAN)に影響を与えたキッス(KISS)。彼らがいなければ色んな意味で現在の音楽シーンはまた違うものになっていたと思われる。今作は彼らの最高傑作との呼び声が高い。 キッス(KISS)の音楽は同時期に活躍したエアロスミスやクイーンなどのバンドと比べると極めてシンプルでビジュアルイメージとは裏

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音楽性の違いによりディープ・パープル(Deep Purple)を脱退したリッチー・ブラックモアが新たに結成したバンド/レインボー(Rainbow)。

ディープ・パープル(Deep Purple)と比べるとブルース色が大幅に薄れ「テクニカルの追求」そしてヘヴィメタル的な「シンフォニックさ」「壮大さ」「中世ヨーロッパ感」などを感じる事ができ、「破壊的な勢い」ではなく「メロディー」や「旋律」や「世界観」を重視するヘヴィメタルバンドに多大な影響を与えたと思われる作品。機材にも相当拘ったと思われる超絶ギターソロを聞かせたりとやりたいことをやりきった1枚である。

    「要点」

  • シンフォニックで壮大で中世ヨーロッパ的な音
  • 旋律を重視するHRバンドに多大な影響を与えた

「曲解説」

1 Tarot Woman

「ドラクエの魔法ルーラ(瞬間移動できる 魔法)」を思わせる時空をこえたようなシンセの音で幕を開け、その後、ギターとシンセはランデヴーを続け る。この曲の「 ダカ、ダカ、ダカ、ダカ」という単音リフは後のスラッシュメタルの「ザクザク刻みリフ」の原型では?を という気がする。
5 Stargazer 

壮大で少し不穏なシンフォニックなストリングスが流れ、曲のちょうど中間に位置するギターソロは「エジプトの神殿」を思わせるような音色。終始ながれる中世のような雰囲気が印象的な曲。
6 A Light in the Black

ディープ・パープルの名曲「Highway Star」のように高速なドライブを連想する疾走感ある曲。リッチー・ブラックモアが奏でる「タッタラー、タッタラー」というギターリフはサーフミュージックのように軽やかで非常にキャッチー。また今作のギターソロー(シンセの可能性もあり)は76年という時代を考えるととんでもなくアバンギャルドなもので「バグった画面をスターを手にしたマリオが疾走してラスボスを倒し、次は荒野をヨッシーに乗って激走する」かのような展開でまさにやりたい放題。ギターソロの時間は3分半にも及ぶ。

音楽性の違いによりディープ・パープル(Deep Purple)を脱退したリッチー・ブラックモアが新たに結成したバンド/レインボー(Rainbow)。 ディープ・パープル(Deep Purple)と比べるとブルース色が大幅に薄れ「テクニカルの追求」そしてヘヴィメタル的な「シンフォニックさ」「壮大さ」「中世ヨーロッパ感」などを感じる事ができ、「破壊的な勢い」ではなく「メロディー」や「旋律」や「世界観

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ハードロックと言えばディープ・パープル(Deep Purple)と言っていい位に有名なバンド。音楽レビューを始めてこれまで聴いてこなかったジャンルであるHR/HMを聴いているのだが、レッド・ツェッペリン(LED ZEPPELIN)、ディープ・パープル(Deep Purple)、ブラック・サバス(Black Sabbath)位は教養として知っておこうって事ではじめてディープ・パープル(Deep Purple)聴いてみた。

「HR/HM=ギタリストが主役というイメージ」が強すぎて筆者はディープ・パープル(Deep Purple)にオルガンプレイヤーが存在する事を認識出来ていなかった。今作から感じる事が出来るクラシカルな香りや他のバンドにはない部類の重層さはオルガンプレイヤー:ジョン・ロード(key)の貢献が非常に大きい。

    「要点」

  • ミニマムなギターリフのお手本 Smoke on the Water
  • 歪んだオルガンが独自の重層さを演出

「曲解説」

1 Highway Star

各パートが主張しまくりで熱量のあるヤバイ演奏が聴かせてくれる。BPMは現在の感覚で言うと速くないのだが「体感速度が非常に速く感じる」ドライブするリズム隊と効果音のようなオルガンが無条件にHighwayを連想させる。

間奏部のギター演奏は名演で「猛スピードで走り出す事を扇情する」かのようなエフェクティブなプレイ。そしてその後に登場する「音がビームになって飛び出してくる」ようなテクニカルなソロが飛び出す、このようなギタープレイは60年代ロックでは聴けないのでリッチー・ブラックモア(g)がテクニック的にいかに優れていたのかが伺える。
5 Smoke on the Water

誰でも一度は聴いたことがある例のフレーズがリフレインされる。最小限の音数で最大限の効果を発揮するリフのお手本のようなフレーズであり、「ギターロック=ミニマムなリフ」という方程式を作ったと言っても過言ではない曲。
6 Lazy

真夜中のドライブのような気分を味わえる曲。スピードを体感できるギターワークと軽やかなオルガンの絡みが秀逸。途中からドラムのタイトなリズムが加わり夢心地なハーモニカも登場して曲はエンディングを迎える。作品中で最も収録時間が長い曲で各プレイヤーの熱量が最も伝わってくる。
7 Space Truckin

ギターと歪んだオルガンの絡みが重厚さとスペーシーな雰囲気を醸し出す曲で、ツインギターでは絶対に出ない音の厚みがあり正にハードなロック。

ハードロックと言えばディープ・パープル(Deep Purple)と言っていい位に有名なバンド。音楽レビューを始めてこれまで聴いてこなかったジャンルであるHR/HMを聴いているのだが、レッド・ツェッペリン(LED ZEPPELIN)、ディープ・パープル(Deep Purple)、ブラック・サバス(Black Sabbath)位は教養として知っておこうって事ではじめてディープ・パープル(Deep Pu

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B’zやX JAPANに多大な影響を与え日本人で始めて海外で成功したバンド/ラウドネス(LOUDNESS)今作は3rdアルバムにあたりメタリカがデビューし、そして筆者が生まれた1983年にリリースされた作品。海外のヘヴィメタルと日本のヘヴィメタルはどのような特徴の違いがあるのだろうかに注目して聴いてみた。

日本語で歌っているだけあって英語圏バンドとは明らかにボーカルラインのメロディーが異なる。この「違い」がアメリカのリスナーにどう受け入れられたかは、定かではないが彼らの大きな個性になっていた事は間違いなく、また音がアナログな質感である事も特筆すべき点。「音が良い」とはまさにこの事だろう。

そしてテクニカルな側面が注目されがちだが高崎晃(g)のギタープレイの最大の魅力は歌心なのでは?!と感じた。高速のギターソロであっても何故か?!しっかりと頭にインプットされ口ずさめるのだ。本作はヘヴィメタルに影響を受けた「音が良い」日本のハードロックバンドの作品という感想を持った。

    「要点」

  • B’zやX JAPANに多大な影響
  • 英語圏バンドとは明らかに異なるボーカルラインのメロディー
  • 歌心のある高崎晃(g)のギタープレイ

「曲解説」

1 Theme Of Loudness (Part II)

「ラウドネスのテーマ」という曲名から宣戦布告のような激しい曲やテクニカルな「ウォーミングアップ」のようなものを予想していたのだが、女性コーラスによる賛美のようなものをフィーチャーするという予想外の展開。
2 In The Mirror

スラッシュメタルのようなザクザク感はあまりないが、「耳に残るリフ」を中心に展開されるラウドネスの代表曲の一つ。全編にわたりアナログな質感が心地よく「アンプ直」感が魅力。またサビのボーカルラインの後ろではシンセが薄く鳴っておりこのあたりの繊細さが日本人っぽいなと感じた。
6 The Law Of Devil’s Land

「2 In The Mirror」同様に疾走系の曲。アメリカのメタルバンドに比べ、BPMはゆったりしている印象だがリズム隊がパワフルで躍動感がある。ギターソロは「直線的なメロディー」が印象的。筆者が日本人だからなのかもしれないが非常に耳に残る。ヘヴィメタルバンドのギターソロは「耳に残る」というより「感じる」タイプが多いと個人的には思っているだが高崎晃(g)のギターソロは歌心があり口ずさめる。
9 SPEED

冒頭にサイレンの音が鳴り響きタイトル通りスピード感のあるメタルチューン。この曲でもサビで「more speed」という女性コーラス(シンセかも?!)が聴こえる。このあたりアメリカのメタルバンドではありえないアレンジだろう。この曲のギターソロもライトハンド奏法を用いたテクニカルなものだが不思議と耳に残る。

B’zやX JAPANに多大な影響を与え日本人で始めて海外で成功したバンド/ラウドネス(LOUDNESS)今作は3rdアルバムにあたりメタリカがデビューし、そして筆者が生まれた1983年にリリースされた作品。海外のヘヴィメタルと日本のヘヴィメタルはどのような特徴の違いがあるのだろうかに注目して聴いてみた。 日本語で歌っているだけあって英語圏バンドとは明らかにボーカルラインのメロディーが

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