検索画面を消す
検索画面を消す
live at the indoor
音楽作品(アルバム/シングル)を「普通」「良作」「名作」「傑作」「神作」に分ける音楽レビューサイト
検索結果56件

カテゴリー「普通」のレビュー

1stアルバムから僅か半年あまりの短い期間でリリースされた2ndアルバム。

「最初からやりたい音楽が明確」で一切の迷いがないサウンドの強度を更に高めた内容となっており「2 Naked Desire(THE ENTERPRISE MIX)」「3 Moonshine Dance(THE ENTERPRISE MIX)」など曲はサウンド・歌詞の内容共に過剰に過剰を重ねたテイストとなっているが、色んな意味でバランス重視が多い日本のアーティストの中でアクセス(access)がもつある種の偏りは大きな個性であると言える。この2曲がシングルカットされヒットしているところを見ると世間がアクセス(access)に求めるモノはこの過剰さなのかもしれない。

「6 Lyin’ Eyes(THE ENTERPRISE MIX)」では貴水 博之(vo)によるラップも披露されるが、全くと言って言い程にヒップホップのテイストを感じない独自なものとなっている。また貴水 博之(vo)は作詞でも「謎解くアイランド」「迷うラビリンス」などの言葉のチョイスでセンスを発揮している。

    「要点」

  • バランス重視が多い日本のアーティストの中でアクセス(access)がもつある種の偏りは大きな個性であると言える
  • 貴水 博之(vo)は作詞でも「謎解くアイランド」「迷うラビリンス」など言葉のチョイスでセンスを発揮

「曲解説」

1 Night Wave(ORIGINAL AXS VERSION)

ド派手なサビのボーカルラインに乗せて「終わらない夜」について歌った曲。チカチカと眩しい質感のビートはまるで「夜空に輝く星々」のようだ。ギターサウンドは「歪んだ音」と「クリーンな音の断片」が随所に挿入される。
2 Naked Desire(THE ENTERPRISE MIX)

「高層ビルの屋上から見下ろす夜景」のようなゴージャス感があり、ここまで装飾感のある派手なコード進行で攻めまくる曲はバランス感を大事にする日本のアーティストの中ではレアであると感じる。歌詞の中に「グラビアのあなたに追いつきたい」なる歌詞があるが、これは暗に芸能人同士の派手な恋の事を歌っているのだろうか?!一般人の恋愛では「月や星が嘆く」ことは考えられないハズだ。
3 Moonshine Dance(THE ENTERPRISE MIX)

「Moonshine Dance」というフレーズだけを見るとV系的だが、アクセス(access)らしいゴージャスでハードロックな熱さを感じる曲。歌詞も「ディスティニー(destiny)」「エタニティー(eternity)」「銀の矢」などのゴージャスでキザな言葉が盛りに盛られて登場する。「2 Naked Desire(THE ENTERPRISE MIX)」にも共通するが、このバランスを取らない過剰さはある種、日本人離れした感覚であると感じる。(2:48〜) 蒸せるような熱さを感じる早弾きギターソロから揺らめくプログレ的シンセサウンドが登場。
4 I Sing Every Shine For You

アコースティックギターとストリングスを導入した「真っ白な空間」のようなイメージのバラード。サビは貴水 博之(vo)の高音を活かしたボーカルラインとなっておりシンプルな言葉で熱い思いを歌っている。アクセス(access) サウンドに欠かせない「強風」のようなギターサウンドが熱いサビをしっかりとサポートしている。
5 Jungling Party

浮遊感のあるテクノポップをバブリーに再構築したようなダンスチューン。貴水 博之(vo)の歌声にはシャープなキレがあり言葉チョイスのセンスには非常に個性がある。「謎解くアイランド」「迷うラビリンス」などのフレーズはそう出てこないだろう。(2:30〜)パーカッショナルなビートが「原子の宴」のようなムードを醸し出しその後は「空を舞うようなギターソロ」が鳴り響く。
6 Lyin’ Eyes(THE ENTERPRISE MIX)

「二日酔い」のような揺らめきを感じるシンセポップ。浅倉大介のキーボードサウンドは少ない手数で貴水 博之(vo)の歌声を煌びやかに引き立てるようなイメージだ。(1:33〜)「迷うラビリンス」的な質感のキーボードソロがミステリアスに響き渡る(3:04〜,4:37〜) 歯切れのよいラップが披露され歌詞の一部に放送禁止の「xxx(ピー)」が挿入される。ラップではあるが全くと言って言い程に「ヒップホップテイスト」がしないあたりが面白い。
8 ENDLESS SUMMER 〜君が滲んだ夏〜

「ノスタルジーな夏の恋」を回顧するしっとりしたテクノポップバラード。全てのフレーズから「中国の大河」を連想する旋律を感じる事ができる。
9 Marmalade Days

「浮遊感のある音響」と「しっかりと地を踏むようなリズム」が対照的なポップソングで「電車」「会社の話」などという日常的なワードと「砂漠の果て」というワードが違和感なく溶け込んでいる不思議な歌詞を持つ(2:18〜)唐突に「アダルトなバー」のような雰囲気を感じるジャズサウンドが挿入される。
10 Juliet

マッハのスピードを感じるエレクトロチューン。マッハな音響とは対照的にリズムアプローチは「巨人の足跡」のように「ズシッ,ズシッ」 と非常にスローである。またシンセサウンドは不穏なダークさを感じるものとなっており、海外のEDMアーティスト/アンダーワールド(Underworld)のような「悩めるダンスミュージック」的な質感のサウンドとなっている。
11 S-MILE Generation

ディレイをかけたギターサウンドを導入しており「大空」のような開放感をもつ曲。時折挿入されるキーボードサウンドは相変わらずド派手であり、 ギターソロの後には「ダイヤモンド」のようにチカチカするソロパートも用意されている。

1stアルバムから僅か半年あまりの短い期間でリリースされた2ndアルバム。 「最初からやりたい音楽が明確」で一切の迷いがないサウンドの強度を更に高めた内容となっており「2 Naked Desire(THE ENTERPRISE MIX)」「3 Moonshine Dance(THE ENTERPRISE MIX)」など曲はサウンド・歌詞の内容共に過剰に過剰を重ねたテイストとなっているが、色んな意味

READ MORE

ゴージャスなシンセポップをヘヴィメタル・ハードロックな熱量で再構築したようなイメージの曲が目立つ1stアルバム。ファーストアルバムの時点でここまで「やりたい音楽」が明確なグループは非常にめずらしいと感じる。

ユニークな高音を持つ貴水 博之(vo)の歌声は一度聴いたら頭から離れない類のものであり、プロデューサーである浅倉大介が彼をパートナーに選んだのも納得である。

本作を聴くまではアクセス(access)サウンド=「シンセ・キーボードで埋め尽くされたデジタルデジタルしたサウンド」をイメージしていたのだが、ほとんど全ての曲で「強風」のようなギターサウンドを導入しておりロック的なパワフルさを感じるサウンドとなっている。ラストソング「11 Look-a-head」に関してはスラッシュメタルもびっくりのハイスピードを体感できる。

    「要点」

  • ファーストアルバムの時点で「やりたい音楽」が明確なグループ
  • ほとんど全ての曲で「強風」のようなギターサウンドを導入

「曲解説」

1 Sensual Glide

「頭上をクルクルと回る」ようなシンセサウンドが印象的なシンセロック。立体的で潤ったシンプルなビートと「強風」のようなギターサウンドが曲にロックな力強さを曲に与えており(2:34〜)ハードロック的な叙情性を感じるギターソロまで登場する。
2 VIRGIN EMOTION

バブリーでゴージャスな雰囲気を醸し出すハードなシンセロック。この曲でもやはり「強風」のような質感のギターサウンドが鳴り響き曲に疾走感を与えている(2:27〜)「遠い地へワープできる渦巻き」のようなプログレ的なシンセサウンドが登場、その後は「雨後の街」のような質感のピアノフレーズが挿入される。
3 Pale Blue Rain

「雨の日」のような湿り気を感じるロックバラード。序盤は物悲しいピアノ風シンセサウンドと「懐かしい日々」のような質感のストリングスを中心にしっとりとした展開(2:34〜)空間を包み込むようなギターサウンドの登場と共に曲は一気に熱量を高め、そのまま泣き系のギターソロに突入。終盤は「強い風が過ぎ去った後」のような静けさの中「独り言」のようなピアノが鳴り響く。
4 JEWELRY ANGEL (DEEP AXS MIX)

ディープで立体的なビートと「ギターリフ」を思わせる浅倉大介のキーボードサウンドが印象的で曲を通してゴージャスなナルシズムを感じる曲(2:55〜)「おもちゃ箱をひっくり返した」ようにカラフルでポップなサウンドが次々と飛び出しアクセントとなる。
5 Distance 〜求め合うには遠すぎて〜

ノスタルジーと「曇り空」のようなどんより感を感じるロックバラード。B’zの名バラード「もう一度キスしたかった」のように映画のような映像が見える曲である。
7 Against The Rules

曖昧な記憶を辿ってハッチャけた昨日の夜を思い出すようなジャンクソング。「縮れた音の断片」が次々と現れ「クラブの狂騒」を思わせるが憂鬱な質感の「不穏なシンセサウンド」は「本当は真面目だけど無理している俺」のようなイメージである。
9 Be Nude

「南国」のような開放感を感じるサビが印象的なポップチューン。「スライムのようなベースライン」「トロピカルな質感のギターソロ」などインパクトのある音を中心にコンパクトにまとめられている。
11 Look-a-head

「舞空術で空を飛んでいるZ戦士」を連想するハードなシンセロックでハイスピードを感じる曲となっている。歌詞の中に「フリーザ」というワードが登場して一瞬ドキッとする。「just you access」「give me access」というフレーズを頻繁に繰り出している為、「access」のテーマソングのような立ち位置の曲であると思われる(3:00〜)「名作RPGゲームの戦闘シーン」を思わせるテクニカルで流れるようなキーボードソロが登場、ソロの後半はギターとユニゾンしメロディック・ヘヴィメタル的な旋律を奏でる。

ゴージャスなシンセポップをヘヴィメタル・ハードロックな熱量で再構築したようなイメージの曲が目立つ1stアルバム。ファーストアルバムの時点でここまで「やりたい音楽」が明確なグループは非常にめずらしいと感じる。 ユニークな高音を持つ貴水 博之(vo)の歌声は一度聴いたら頭から離れない類のものであり、プロデューサーである浅倉大介が彼をパートナーに選んだのも納得である。 本作を聴くまではアクセス(acce

READ MORE

前作「Concentration 20」は90年代オルタナ的なエッジを感じるアルバムであったが今作は「宙を舞うような電子音」を大胆に導入しており多くの曲でメランコリックな雰囲気を感じる事ができる。

おそらく和製R&Bを意識していると思われるボーカルラインのメロディーは全前作・前作と比べてどこかマニアックな響きがあると感じる。TKブームの終焉、宇多田ヒカル・椎名林檎・MISIAなどの新感覚・女性アーティストの出現により、90年代TKサウンドからの脱却を図っていた時期であると思われる時期にリリースされた今作は、「売れなくてはいけない」だが「過去のサウンドやメロディーの焼き回しは嫌だ」というTKの苦悩が詰まっていると感じる。

    「要点」

  • 和製R&Bを意識していると思われるボーカルラインのメロディーは全前作・前作と比べてどこかマニアックな響きがあると感じる
  • 90年代TKサウンドからの脱却を図っていた時期にリリースされたアルバム

「曲解説」

2 LOVE 2000

立体的でメタリックなブレイクビーツで攻めまくるエレクトロ・ロック。歌詞の内容は「いまだに戦争が起きる不条理な世界に対する嘆き」といったところ(4:33〜)モノトーンで冷めた質感の電子音の登場と共にビートが「雪崩」のようにリスナーに迫ってくる。
3 RESPECT the POWER OF LOVE

アーバンなソウルミュージックにロック的な熱量を加えた曲でディレイをかけたギターサウンドが「早朝の空を羽ばたく鳥」のように空間を舞う。ロック色の強い曲だが「灼熱の風」のような女性コーラスが曲にコクを与えている。
4 LEAVIN’ for LAS VEGAS

「モザイク越しに見た気怠い午後」のようなデジタルファンク。「リラックスした雰囲気のギターカッティング」と「縮れた質感のベース音」がメインとなって構成されている曲で終始淡々とした展開となっている。アルバムの中での「ちょっと休憩」というポジションの曲である。
5 SOMETHING ‘BOUT THE KISS

「2 LOVE 2000」同様にオリエンタルなメランコリックを感じる「舞う」ような電子音をフィーチャーしたR&B。歌詞の内容はざっくり言うと「愛情は言うだけでは伝わらない、kissも大事だ」というイメージ。安室 奈美恵の歌声は熱量よりクールネスを強調したものとなっており、これまでにはない質感となっている。
6 I HAVE NEVER SEEN

「どんよりとした曇り空」を連想するエレクトロポップ。安室 奈美恵の歌声は「ガラス越し」のような質感で不思議な透明感がありビートはエレクトロニカ以降の小刻みなリズムアプローチとなっている。最後は「全てが光に包まれる」ように視界が揺らめく展開となり幕を閉じる。
8 MI CORAZON (TE’AMOUR)

メランコリックなスパニュシュギターが時折挿入され「ラテンな風」を感じる軽快なハウスチューン(3:28〜)ゴージャスで華やかなホーンセクション、優雅な女性コーラスがボーカルラインと絡まり最高潮を迎える。
9 YOU ARE THE ONE featuring IMAJIN

「夕暮れの海辺」のような哀愁とメランコリックを感じるエモーショナルポップ。この曲でも「8 MI CORAZON (TE’AMOUR)」同様にスパニッシュな質感のギターワークを大胆に導入している。また「IMAJIN」というソウルフルな男性ボーカリストをフィーチャーしておりコーラスにラップに縦横無尽の活躍を見せる(2:42〜)「夢なんて見るもんじゃない!」と尖っていた少女とは思えない「ヒロイックなオペラ調」のような歌声でサビのメロディーを奏でるパートが登場。僅か5年でここまで洗練されるものなのか?!と驚愕する。
10 KISS-AND-RIDE

トリップホップの創始者マッシヴ・アタック(Massive Attack)に多大な影響を受けたと思われ、ディープでどっしりとしたベースラインを中心に展開されるメランコリックソング。サウンドに呼応するかのように「憂鬱そうなビジネスマン」なるフレーズも登場。安室 奈美恵の歌声には揺れるような質感のエフェクトがかけられている。
13 ASKING WHY

「ゆらりと宙を舞う」ような浮遊感を感じるポップソング(0:42〜)揺らめく牧歌的な電子音がどこか口笛のような質感で鳴り響き(1:04〜)タイトなドラムの登場と共にサビに突入するがサビのボーカルラインは「少し沈んだ」ようなメロディーを奏でるというマニアックな展開(3:26〜)「透明な雫が降り注ぐ」ようなピアノサウンドが曲に透明感を与え一気に熱量を高める。
14 GIVE IT A TRY

清々しい孤独を感じるバラード。物悲しいピアノが中心となるサウンドで「誰もいない夜の公園」のような雰囲気がある。歌詞の内容は「人に心を許している自分にびっくりしつつも、ずっと一緒にいようと願う」という内容である。

前作「Concentration 20」は90年代オルタナ的なエッジを感じるアルバムであったが今作は「宙を舞うような電子音」を大胆に導入しており多くの曲でメランコリックな雰囲気を感じる事ができる。 おそらく和製R&Bを意識していると思われるボーカルラインのメロディーは全前作・前作と比べてどこかマニアックな響きがあると感じる。TKブームの終焉、宇多田ヒカル・椎名林檎・MISIAなどの新感覚

READ MORE

小室哲哉プロデュースを離れてリリースされた初のオリジナルアルバム(wiki)

YU-KI(vo)のパワフルで伸びやかなボーカルラインを活かした曲がこれまで以上に多く収録されており、生音重視でブラックテイストが色濃かった前作と比べポップな印象のアルバムとなっている。

ファンキーなベースライン、ド派手なホーンセクションなどはもちろん健在だがメランコリックなUKロックやグランジからの影響を反映したような曲やm.c.a.tに作詞を依頼しm.c.a.tらしい独自のイントネーションをもつラップがフィーチャーされている「13 Unite! The Night!」などは新機軸と呼べる内容となっている。

DJ KOOが多くの作曲を行いまたm.c.a.tをはじめ多くの共作者を招き「脱TKサウンド」を模索している。

    「要点」

  • 生音重視でブラックテイストが色濃かった前作と比べポップな印象
  • m.c.a.tをはじめ多くの共作者を招き「脱TKサウンド」を模索

「曲解説」

1 Realize

サビのボーカルラインと歌声がロック的なエモーショナルを放ち、「ド派手なホーンサクションが演出するカラフルに弾けた躍動感」と「オフィス街のようなクールネス」を感じるアッパーチューン。
2 frisky a GO-GO!(Sunset Boulevard Mix)

「シュールな祭り」のようなファンキーさを感じるイケイケの曲。「エフェクトをかけ歪んだYU-KI(vo)の歌声」「トライバルな打楽器の断片」「時空を超えるようなワープ音風フレーズ」「クネクネと動くDJスクラッチ」など様々な音が曲中に現れては消える、とっ散らかった曲ではあるが不思議なバランス感がありコンパクトにまとめられている。
3 Frame

「サバサバ系OLのようなハキハキ感」と透明感が混在したキャッチーなサビがインパクト大のポップチューン。この曲でも「1 Realize」同様にド派手なホーンセクションが曲に「賑やかな街角」のような色彩を与えており、サビでは「氷細工」のようなキーボードがYU-KI(vo)のボーカルに寄り添って繊細なテクスチャを与えている。
4 in the move to be

「都会が見せる様々な表情を1曲の中に詰め込んだ」ような複雑性をもつ曲。サウンドはアシッドハウスに90年代的なストリートテイストを加えたようなイメージであり、時折登場する「霧の街」「恍惚」「憂鬱な青空」などを連想する繊細なサウンドテクスチャが曲に奥深さを与えている。
5 darkscape

ディープなベースラインとソニックに切り込むギターサウンドの断片をリフレインするトラックが「深夜のドライブ」のような疾走感を醸し出す曲(0:32〜)「軟体動物」のように動くバグったDJスクラッチはインパクト大。中盤以降はリズムの強度が高まりビートの粒がリスナーの脳を刺激する展開となりロック的なダイナミズムがある。
7 TRY OR CRY

サウンドはメランコリックなUKロックをミニマムなエレクトロポップ風にアレンジしたような質感だが、サビのボーカルラインに強い歌謡性を感じるポップソング。
8 Meltin’ you

「ミニマム×モノトーンな部屋でワインを飲みながらシリアスな思考を巡らせる」ような質感のR&B。トラックは最小限の音数で構成されており艶のあるボーカルラインを聴かせる事を第一に考えている曲であると言える。
9 Future Shock

「メタリックなドラム缶を思い切り叩いた」ようなリズムと歪んだYU-KI(vo)の歌声が印象的であり、グランジロック的な歪み感を感じる曲となっている。時折挿入される「彷徨う白い影」のようなシンセサウンドはこの曲がもつロック的なエッジをさらに引き立てている。
10 Friends

「メロウな昼下がりのような質感のピアノ」「春風のように清々しいストリングス」を中心に展開されるバラード。「光が差し込む教会」のような眩しさと肩の力が抜けたリラックス感を感じる事ができる。
13 Unite! The Night!

どこまでも伸びていくYU-KI(vo)のボーカルラインを最大限に活かしたファンクソング。ソウルフルで華やかな女性コーラス、独自のイントネーションをもつラップが曲に彩りとファンキーなテイストを与えている。音数が少なくシンプルな構造で曲が求めている音のみを鳴らしているというイメージだろうか。

小室哲哉プロデュースを離れてリリースされた初のオリジナルアルバム(wiki) YU-KI(vo)のパワフルで伸びやかなボーカルラインを活かした曲がこれまで以上に多く収録されており、生音重視でブラックテイストが色濃かった前作と比べポップな印象のアルバムとなっている。 ファンキーなベースライン、ド派手なホーンセクションなどはもちろん健在だがメランコリックなUKロックやグランジからの影響を反映したような

READ MORE

アシッドハウス的なディープさとジャジーな要素を大幅に加えた3rdアルバム「音楽で繋がる世界」「グルーヴは万国共通」などの思いがテーマになっていると思われ前作より多面的になったサウンドはどこか無国籍な印象を与え少しマニアックな質感がある。

また歌詞にも「バハマ」「行ったことない南の島」などインパクトのあるフレーズが登場。「3 寒い夜だから…(SEQ OVER DUB MIX)」「7 Silver and Gold dance(Remix)」「8 Beauty and Beast」などの曲で聴けるサビのボーカルラインはTKサウンドの代名詞である弾けた質感の素晴らしいメロディーをもっている。

どこかマニアックなサウンドと弾けたサビのボーカルラインの共存は「TMNの小室」から「希代のヒットメーカーTK」へと進化する過渡期的な内容であるといえる。

    「要点」

  • 「無国籍感を感じるサウンド」と「弾けたサビのボーカルライン」が共存
  • 「TMNの小室」から「希代のヒットメーカーTK」へと進化する過渡期的な内容

「曲解説」

1 WORLD GROOVE 1st.chapter(Forest Ambient)

曲名通り「森林の中にいる」ようなアンビエント感があるオープニングのインスト。終盤は「森林の中から他の空間にワープする」かのようにシンセサウンドが揺らめく。
2 Feel the CENTURY

「1 WORLD GROOVE 1st.chapter(Forest Ambient)」とはうってかわり「都会の狂騒」を思わせるゴージャスなシンセサウンドを中心に展開されるアグレッシブなテクノ。リズムアプローチはシンプルでアシッドハウス的な弾力感をもつ四つ打ちがメインとなっている。
3 寒い夜だから…(SEQ OVER DUB MIX)

アーバンなジャズテイストをアシッドハウスに反映させたサウンドと「寒い夜だから」という歌詞とは裏腹にどこまでも伸びていくような抜群のメロディーをもつサビのボーカルラインがインパクト大のヒットシングル。全編にわたり「賑わう休日の銀座」のように弾けるサックスサウンドが曲に色彩を与えている。
4 CAMILLE CLAUDEL

アンビエントな質感のアルペジオ風サウンドをシンセで再現した「深夜」のような雰囲気をもつディープソング。歌詞の内容はディープなサウンドと同様に深いもので「無防備な信頼、それは恋の入り口」であると説く。ビートはスライムのような弾力と潤いを持つアシッドハウスなアプローチとなっている(1:45〜)サウンドの質感に寄り添うような渋いギターフレーズがミニマムに鳴り響く。終盤はサビのボーカルラインをシンセサイザーでなぞるという展開になるのだがキャッチーとは言えないメロディーが非常に耳に残る。これが小室マジックだろうか。
6 Waiting Waves (夏の気分を待ちわびて)

YU-KI(vo)のボーカルがコミカルな響きを持つ変化球ソング。「バハマに行きたいが東京からマイアミはストレートには行けない」という歌詞もどこかシュールである。終盤はリズムアプローチにプリミティヴな要素が加えられパーカッショナルな躍動感を感じる。またアウトロでは空間を縦横無尽に踊るサックスソロが登場する。
7 Silver and Gold dance(Remix)

「曇り空」のようなUKテイストと高揚感が同居しているアッパーなダンスチューン。サビのメロディーは頭に即座にインプットされるグッドメロディーである (2:18〜)地を這うような質感の重低音が鳴り響き、その後はシンセソロが飛び出しサビのボーカルラインをなぞる。アウトロでもシンセでサビのボーカルラインが繰り返し奏でられる。この曲は自信のあるサビのボーカルラインを聴かせる為の曲という感じがする。
8 Beauty and Beast

「海」のようなうねりと「星々のきらめき」を感じるアッパーチューン。アシッドハウス的なディープでミステリアスなサンプリングボイスや「良質なポップ・ミュージックのサビの断片を切り取った」ような女性ボイスが空間を自由に舞う。この曲でYU-KI(vo)が歌うのはサビのみでありサビのボーカルラインは「輝く星」のような電子音と絡まり華やかである。
10 Winter Grooves

カラフルなシンセサウンドが頭の中を駆け回るテクノポップ風の曲。サビではTKサウンドを象徴する「wow,wow,wow」というコーラスがボーカルラインを華やかに彩る。
11 WORLD GROOVE 3rd.chapter(main message)

アーバンでジャジーなサウンドをベースにした無国籍ポップ。終盤はシックなサックスが縦横無尽に鳴り響き曲をビシッと引き締めている。歌詞の内容は「行ったことがない南の島でも感じることができるWORLD GROOVE」について。

アシッドハウス的なディープさとジャジーな要素を大幅に加えた3rdアルバム「音楽で繋がる世界」「グルーヴは万国共通」などの思いがテーマになっていると思われ前作より多面的になったサウンドはどこか無国籍な印象を与え少しマニアックな質感がある。 また歌詞にも「バハマ」「行ったことない南の島」などインパクトのあるフレーズが登場。「3 寒い夜だから…(SEQ OVER DUB MIX)」「7 Silver a

READ MORE

1 4 5 6 12