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live at the indoor
音楽作品(アルバム/シングル)を「普通」「良作」「名作」「傑作」「神作」に分ける音楽レビューサイト

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デビューアルバムと比べて「内省・回顧」をテーマにした歌詞の内容が増えている2ndアルバム。

イメージ的には「前向きな表現」をより輝かせる為に「センチメンタルな曲や表現をアルバムに配置している」という感じであり、また学生時代の恋愛体験・友情体験をベースにした歌詞も印象的で「5 モノクローム」では「駆け引きだけのチープな高校時代の恋」「6 Hometown」では地元の友達との友情をテーマにしている。

勿論「全ての経験を糧にして自分自身を高める」というELTイズムは本作でも健在であり「独占欲から気持ちを押し付けていた過去の恋愛」を内省しつつも「きっと明日は優しくなれるはず」と前向きに捉えている「3 Face the change (Album Mix)」。傷つけあった過去の恋を歌った代表曲「11 Time goes by (Orchestra Version)」でも色んな角度から過去の反省を表現しているが、「残された傷が消えた瞬間、本当の優しさの意味がわかる」というラインはやはり前向きである。

    「要点」

  • ・デビューアルバムと比べて「内省・回顧」をテーマにした歌詞の内容が増えている。
  • ・学生時代の恋愛体験・友情体験をベースにした歌詞も印象的で「5 モノクローム」では「駆け引きだけのチープな高校時代の恋」をテーマにしている。

「曲解説」

2 今でも・・・あなたが好きだから

タイトルそのままに「過去の短い恋愛に対する未練をストレートに吐露する」バラード。イントロで登場するギターフレーズは泣き系でインパクトがある。1stアルバムでは失恋なども「自分自身の成長に繋がる」と前向きに捉えていた歌詞が多かったが、この曲の歌詞は「回顧とメランコリックな心情」で完結している。
3 Face the change (Album Mix)

「J-ポップとしてスキのない」シンセロック。伊藤一朗のギターサウンドには時折ディレイが掛かっており目立たないが疾走感を演出している(2:52〜)ギターソロは早弾きを交えたテクニカルなフレーズとなっている。歌詞は「強い独占欲から気持ちを押し付けていた過去の恋愛」に対する内省を述べながらも「きっと明日は優しくなれるはず」と何事も「自分自身への成長」に繋げようとするELTらしいものとなっている。
5 モノクローム

ハイスクール時代の忘れられない恋愛を大人になって冷静に振り返った曲。「ごめんねと素直に伝えたい」というフレーズからおそらくではあるが主人公に何かしらの落ち度があり別れに至ったのではないだろうか?!
7 Hometown

「地元の友達との友情」をテーマにした歌詞が印象的なシンセバラード。「私服に着替えて街に出る」というフレーズから主人公はおそらくではあるが「公立の中学」に通っていたと思われる。
8 出逢った頃のように

季節が変わっても色あせない恋愛感情をテーマにしたヒットシングル。今まで以上に夢中になれるのは「夏の魔法」のせいかも?!という発想はどこかチューブ(TUBE)的である。「周囲のみんなの変わっていく姿」「明日のデートの服」を過剰に気にしている事から主人公は中高生であると思われる。
9 Shapes Of Love

「この恋掴み取りたい」と高らかに宣言する曲でサウンドはハードなギターフレーズが非常に目立つ。「恋をゲットしたい!」という類の積極的な歌詞の多くは、主人公が冷静ではなく盲目的なケースが多い傾向にあるのだが、 この曲の主人公は恋とは「形のないものだから」というある種「哲学的な考え」も持っておりそこが面白いポイントであると思う。
11 Time goes by (Orchestra Version)

過去の恋愛に対する内省を歌い上げるヒットシングル。本作のテーマは「内省・回顧」であると思うので色んな意味で本作を象徴する曲であると言える(3:28〜)「残された傷が消えた瞬間、本当の優しさの意味がわかる」というフレーズは「どんな経験もポジティヴに捉える」ELTらしいラインである。

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