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live at the indoor
音楽作品(アルバム/シングル)を「普通」「良作」「名作」「傑作」「神作」に分ける音楽レビューサイト

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「1 Anytime smokin’ cigarette (STRAIGHT RUN)」
過去の恋愛に大きな後悔をもつ喫煙者の女の焦燥感をパッケージングした詞の世界観は「やさぐれたテイスト」であり、本来であれば音楽ビジネスの頂点に君臨するモンスターグループがシングルカットするような内容ではないが、2ndアルバム「FACES PLACES」作成時にTKが傾倒していた「グランジ」からの影響をダイレクトに反映している曲となっている。

グランジの音楽的な特徴はザラついたダーティーな音と「ネガティヴィティーをエモーショルに吐き出すボーカル」にこそある。詞の主人公は自らを「落ちている石」と自虐的に形容している。

歌詞の内容は「モラトリアム」であり、なくした過去の恋愛に対して「言われた通りにすれば良かった」と素直に反省している反面、20才を過ぎたと言うのに「ガキのように操られている」状況に対するフラストレーションをブチまけている。また自己完結するだけではなく「色んなルールをもっている同世代の仲間」にも言及している。彼女たちの中では「馬鹿げてる話と車には乗らない」という共通認識があるようだ。

この曲で聴けるKEIKOのボーカルはテクニックよりエモーショナル重視となっており、歪んだギターサウンドはあまり登場しないこの曲に「グランジロック」のようなダーティーなエッジを与えている。

    「要点」

  • ・ 過去の恋愛に大きいな後悔をもつ喫煙者の女の焦燥感をパッケージングした詩の世界観は「やさぐれたテイスト」。
  • ・「色んなルールをもっている同世代の仲間」にも言及、彼女たちの中では「馬鹿げてる話と車には乗らない」という共通認識があるようだ。
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