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live at the indoor
音楽作品(アルバム/シングル)を「普通」「良作」「名作」「傑作」「神作」に分ける音楽レビューサイト

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当時人気絶頂であったダウンタウンの浜ちゃんをTKがプロデュースした異色作。

「レゲエ的な音響」と「ジャングルのビート」を大胆に反映したサウンドを展開しており「ジャングル」というマニアックなリズムアプローチをJ-POPに見事に落としこんでいる。TKサウンドはあまり得意ではなくても「この曲は好き!」という人は結構な数存在する。

またレゲエやジャングルを反映したサウンド以上にインパクトがあるのが社会人であれば誰でも深く共感できる詞の世界観である。「これは本当に小室哲哉が書いたものなのか?」と疑いたくなる内容で「仲間」「温泉」「飲みに行く」などのフレーズが登場する。wikiを見てみると70年代のフォークソングからヒント得たそうで「サウンドの装飾をすべて取ってしまえばフォークソングになる」との事だ。

当時の日本の音楽シーンにおいては「洗練」を通り越えて「突飛」ですらあったジャングルサウンドに乗せて「非TKな質感の庶民的な歌詞」をお茶の間の人気者「ダウンタウンの浜ちゃん」が歌う時点で、小室哲哉が公言していた200万枚セールスは達成されたようなものである。実際、95年当時に小室哲哉がHEY HEY HEYに出演した際に「ここまで1曲を大事にした事はない」と言っていたのはギャグではなく本気だろう。

あと忘れてはいけないのが「シュールな隠しアイテム」のように登場する松っちゃんの胡散臭さMAXのラップと語りだ。最先端の音楽×シュールな笑いを融合させたこの作品は、90年代を代表するシングルであると同時に「お笑い」と「音楽」の垣根をなくした記念すべき作品といえる。

    「要点」

  • 「レゲエ的な音響」と「ジャングルのビート」を大胆に反映したサウンドを展開
  • 70年代のフォークソングからヒントを得た歌詞は非TK的である
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