検索画面を消す
検索画面を消す
live at the indoor
音楽作品(アルバム/シングル)を「普通」「良作」「名作」「傑作」「神作」に分ける音楽レビューサイト

投稿詳細ページ

メロディック・スピード・メタルの創始者ジであるジャーマン・メタルバンド「ハロウィン(Helloween)」の最高傑作と言われる作品。以前から「ハロウィン(Helloween)」の名前は知っていて機会があれば聴きたいなと思っていた。

何故?!これまでヘヴィメタルを聴いてこなかった筆者がこのハロウィンの名前を知っているのかと言うと、これまでに「XJAPANはハロウィン(Helloween)に強い影響を受けている」と指摘する人が何人かいたし、口の悪い人は「真似をしている」と言っていた。

コワイモノ見たさ半分で聴いてみたが、聴いた感想としては正にメロディックでスピード感のあるメタルであり、多くの曲で聴けるボーカルラインのメロディーは大陸的な広がりを見せ、メタル的な「短い言葉のリフレインによるリフ的」なものとは正反対である。

本作を聴いて見た感想として音楽的にXJAPANにそこまで似ているとは思わないのだが、メタルという音楽を過剰にコアな音楽だと捉えずに多くの人に届くようにメロディーを大事にしているという点は共通項かもしれない。サウンド自体はテクニカルでメタルなのだがボーカルラインのメロディーがしっかりとあり、ある種の爽快感すら感じてしまった。

    「要点」

  • XJAPANとの共通点はほとんどない
  • 大陸的な広がりを見せるボーカルラインのメロディー

「曲解説」

4 Rise and Fall

日本語でJ-POP風にアレンジして90年代の日本の音楽シーンでリリースすれば売れたであろう曲。サビのボーカルラインが少し日本語みたいに聴こえる。
5 Dr. Stein

重低音が心地よく本作の中で最も正統派メタルな曲。ライトハンド奏法(シンセかも?!)によるギターワークも聴きどころ。ギターソロ後にシンセが入ってきて曲全体をスペーシーな雰囲気にしている。
6 We Got the Right

ダークでスローなイントロがしばらく続くので「おやっ!?バラードかな」と思った矢先、地獄のメタルサウンドに変貌する曲なのだがボーカルの歌い方や声のトーンがサウンドに寄り添っていない。多くのボーカリストは作曲者の意図や曲の展開や雰囲気によって歌い方やトーンを変化させるものだが、このボーカリストは完全に「我が道を行くタイプ」でありどのような曲であっても自分の声が最も活きる歌い方とトーンを実践する人なのだと思う。このあたりのボーカルのキャラは正にXJAPANとは正反対。
7 March of Time

スラッシュメタルな1曲なのだがフックがあり思わず口ずさみたくなるボーカルラインが特徴。ザクザクしたスラッシュメタルのサウンドであれば、「がなるような歌い方」や「小刻みなリフ的歌唱法」を試したくなるものだと思うが、ここでもやはり大陸的な広がりのあるボーカルラインをハイトーンで歌い上げる。

このレビュー記事をSNSでシェア