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live at the indoor
音楽作品(アルバム/シングル)を「普通」「良作」「名作」「傑作」「神作」に分ける音楽レビューサイト

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オリジナルメンバーであるギタリスト・臣が在籍していた「3人体制時代」のミニアルバム。

3rdアルバム「feminism」同様にビジュアル系からパンク路線に向かうちょうど過渡期にリリースされた作品であり、一言で言うと「自分たちが進むべき方向性を模索している」というイメージのアルバムとなっている。

狂ったようなテンションで畳み掛けるハードチューン「1 CHANDLER」と男女の繊細な感情を描いている「5 ICE MY LIFE ~Album Mix~」が共に収録されており、この2曲における歌詞の内容・清春の歌唱法などを比較すると「本当に同一人物なのか?!」と疑いたくなるほどに振り幅が激しい。

同年代のルナシー(LUNASEA)やラルク アン シエル(L’Arc〜en〜Ciel)がアルバムごとにある程度「コンセプト」や「サウンドの統一感」を設ける中、黒夢がもつ「音楽的・感情的な振り幅の大きさ」は個性であると言える。ギタリスト・臣(g)が脱退後は正式メンバーにギタリストを加入させずに黒夢は「ユニット形式」で活動を行っていく事となる。

    「要点」

  • ・オリジナルメンバーであるギタリスト・臣が在籍していた「3人体制時代」のミニアルバム。
  • ・3 『sister』名曲「MARIA」に通じる裏拍子が強調されたギターカッティングが印象に残る曲、そう言えば「MARIA」の歌詞の中に「もしかしたら逢えるはずもないMY『sister』」なるラインがある。

「曲解説」

1 CHANDLER

イントロから「歪んだギターリフが暴走する」ハードチューンでサビでは「何かが狂った」ようなテンションで清春(vo)が「CHANDLER!!」というタイトルを連呼する(0:44〜)ハードな曲にアクセントを与えるイマジネーション豊かな臣(g)のギターソロが空間を彷徨う。終盤は徐々に音量が下がりそのままフェードアウト。
2 Sick

後に「ハードコア調にアレンジされる」疾走系ロックチューン。この頃の清春(vo)は「自分たちの進むべき方向を模索している」時期であり、この曲も「どこか手探り感」が感じられる。筆者としては後にリリースされる「明確な答えを見つけた」ようなハードコアバージョンの方が好きである。歌詞の内容は「狂った洗脳」について。
3 『sister』

名曲「MARIA」に通じる裏拍子が強調されたギターカッティングが印象に残る曲。そう言えば「MARIA」の歌詞の中に「もしかしたら逢えるはずもないMY『sister』」なるラインがある事を思い出した。歌詞は「ミステリアスなsisterに惹かれる純度の高い恋愛」テーマにしたもの。清春の人生において「sister」はとても重要な存在なのであろう。
5 ICE MY LIFE ~Album Mix~

疾走するマイナー調のコード進行が印象的な王道V系チューン。歌詞の内容はファーストシングル「for dear」同様に「すれ違う繊細な男女の心情」のようなイメージである。~Album Mix~はオリジナルバージョンにキラキラとした音響が飾り付けられている。
6 寡黙をくれた君と苦悩に満ちた僕 ~Full Acoustic Version~

シリアスなタイトルとは裏腹なアコースティックアレンジが施されたラストソング。歌詞の内容は「複雑な男女関係」で気まずさがピークに達し「今にも関係が破綻しそうなカップルの冷戦」と言ったところだろうか。

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