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live at the indoor
音楽作品(アルバム/シングル)を「普通」「良作」「名作」「傑作」「神作」に分ける音楽レビューサイト

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「90年代ヘヴィロック」と「非ヘヴィロック」なジャンルをクロスオーバーさせたサウンドはまさにHybrid Theory。掛け合いのボーカルが奏でる大陸的でエモーショナルなボーカルラインと絶叫、そしてエレクトロニカやポストロックやヒップホップなどを大胆に取り入れたサウンドなどが特徴で言わずもがなヘヴィなリフはほぼ全曲で登場する。

彼らのサウンドを聴いているとヘヴィ系バンドが他ジャンルを積極的に取り入れたというよりかは、エレクトロニカやポストロックやヒップホップテイストを出したトラックをバックにヘヴィなロックバンドが演奏しているというイメージなのである。ベーシックとなるトラックが透明感や荒涼感やアーバンなテクスチャを持っている為、ヘヴィなギターやエモーショナルな絶叫を聴いたあとでも過剰な感じがなく重くない。このあたりの計算も彼らのセオリーに沿ったものなのだろうか?!

    「要点」

  • エレクトロニカやヒップホップなど大胆導入
  • 大陸的でエモーショナルなボーカルライン
  • ヘヴィだが過剰ではない

「曲解説」

2  One Step Closer

ヘヴィなギターリフが終始鳴り響き空間を構築するシンプルな曲。その空間を圧倒的な歌唱力をもつチェスター・ベニントン(vo)のエモーショナルな歌声が響き渡る(1:42〜)一瞬テンポダウンしてDJスクラッチが登場するとこれまでより更にヘヴィになったリフが炸裂。終盤は「Shut up」という絶叫が繰り返される。歌詞の内容は「限界で壊れてしまいそう」という内容。
3 With You

「ピアノの調べをサンプリングした神秘的な静パート」と「ファンキーなDJスクラッチとヘヴィなギターサウンドによる動パート」を交互に繰り返す(2:18〜)アーバンな質感のピコピコなポリリズムが挿入される。終盤はやはりヘヴィなギターリフと激情なボーカルラインが炸裂。
5 Crawling

荒涼とした質感のエレクトロニカ以降の音響が印象的でヘヴィなギターサウンドや大陸的で伸びやかなボーカルラインや絶叫なども当然登場するのだが、冷凍された都会的でクールな質感を感じることが出来る曲。
8 In the End

サンプリングされた物悲しいピアノをフィーチャーな曲。物悲しいピアノの上を都会的でソリッドな音響やスクラッチが踊り、当然、ヘヴィなギターや激情ボーカルも鳴り響くが聴き終わった後に不思議と重たさを感じない。

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