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live at the indoor
音楽作品(アルバム/シングル)を「普通」「良作」「名作」「傑作」「神作」に分ける音楽レビューサイト

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「1 DESIRE」
真矢(dr)のパワフルなドラムの連打から始まるソリッドなロックチューン。狂おしい恋愛感情をパッケージングした歌詞は「この感情にハマるドラマやCMなど存在するものか!」と当時隆盛を極めていたタイアップを拒絶するかのようであり「孤高のストイックさ」を感じさせる。

「ザクザクとした質感のバッキングと立体的なアルペジオから成る攻撃的なツインギター」「強烈にうねるベースライン」「曲の緩急をコントロールするシンプルでパワフルなドラム」が一体となって攻めこんでくる過剰なサウンドは「各パートが他のパートの合間を縫う」ように複雑に絡み合っており普通のシンガーであれば歌うことが困難であると思われる。

筆者としてはこの曲こそが「ルナシー(LUNA SEA)の絶頂期を最も象徴する」曲であると同時に音楽的な一つの到達点でもあると思う。ルナシー(LUNA SEA)というバンドはインディーズ時代から「ハードなロックサウンド」と距離を置いてきたアーティストなのだが、ルナシー(LUNA SEA)独自のスペーシーで浮遊感溢れるサウンドをハード化させた「異色作ROSIER」でまさかの大ブレイクを果たした。

二ューウェイブから派生したサウンドを「ハード」「アグレッシヴ」に変換させたアーティストは海外にも存在するのだが、ルナシー(LUNA SEA)と似たサウンドのアーティストは存在しないのである。要するにこの当時のルナシー(LUNA SEA)は「世界的に見ても極めてユニーク」なサウンドを鳴らしていたのである。

94年〜96年にリリースされたルナシー(LUNA SEA)の音源には「はじめから明確な答えが見えているか」のごとく音に一切の迷いが感じられない。

「2 LUV U」
「1 DESIRE」同様に狂おしい恋愛感情をパッケージングしたカップリング。「泥沼」のようにディープな音響はマッシヴ・アタック(Massive Attack)などのトリップホップ・アーティストからの影響をルナシー(LUNA SEA)なりに消化したものであろう。

歌詞は「モノトーンな部屋のベッドの上で四六時中抱き合う男女」を連想するものとなっており、RYUICHI(vo)のボーカルは曲の世界観と見事にマッチした質感で「呪縛」のようなシュールな熱さを感じさせる。オリコンチャート1位を獲得したヒットシングルのカップリングにディープでマニアックな曲を収録する所に彼らの「音楽マニア」としての拘りが感じられる。

    「要点」

  • ・「1 DESIRE」・・・「各パートが他のパートの合間を縫う」ように複雑に絡み合っており普通のシンガーであれば歌うことが困難であると思われる。
  • ・「2 LUV U」・・・オリコンチャート1位を獲得したヒットシングルのカップリングにこの様なディープでマニアックな曲を収録する所に彼らの音楽マニアとしての拘りが感じられる。
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