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live at the indoor
音楽作品(アルバム/シングル)を「普通」「良作」「名作」「傑作」「神作」に分ける音楽レビューサイト

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アメリカのスラッシュメタル四天王(かっこいい)のバンドであるメガデス(Megadeth)が親日家マーティ・フリードマン(G)在籍時の1990年にリリースした代表作。

メガデス(Megadeth)のコンセプトは「インテレクチュアル(知的な)スラッシュメタル」(wiki)であり、本作を聴いてみて他のメタルバンドを凌駕する「細やかさ」と「一筋縄ではいかない複雑な展開」を感じた。他のメタルバンド(メタリカ(Metallica))が「やらない事」「出来ない事」を追求しているかのようなアブノーマルさが彼らのデフォルトなのだろう。意地でも「普通のメタル」なんてやるもんか!という気迫を感じる。

    「要点」

  • デイヴ・ムステイン(g)は元メタリカという経歴
  • アブノーマルな凝ったスラッシュメタル

「曲解説」

1 Holy Wars…The Punishment Due

ツインギターの絡みが秀逸な曲。途中で唐突にスパニッシュギターの調べが入りそこからスローでヘヴィになるという展開。この曲のリフを聴いて他のメタルバンドとの違いは何だろう?!と考察していると一人のギター(デイヴ・ムステイン(g))がメインリフ弾き、そのリフに気の利いた合いの手を入れるというパターンが多いという印象。合いの手をを入れているのは(日本でもおなじみのマーティ・フリードマン(g))、マーティ・フリードマン(g)のこの辺りの「細やかさ」が日本の音楽や文化にハマる素養なのかもしてれないなと思った。
2 Hangar 18

メタルらしくないソニックユースを連想するカオス感のあるコード進行で幕を開ける。ギターソロがこれから絶頂に向かおうとする部分(2:50分)で「バトンタッチ」と言わんばかりに唐突にリズムパターンが変わるという「凝りに凝られた、ひねくれた展開」がインパクト大。ギターソロはハードコアみたいなリフをバックに流麗でテクニカルなフレーズが炸裂。
4 Five Magics

ダークなベースフレーズと世紀末感漂うギターフレーズと音色で淡々と展開されるのだが、2:00分頃からスラッシュメタルに切り替わり2:50頃にはディープなメタルに変わる。「もうこのまま最後まで進むだろう」と思っていると3:40頃には「いつの間にか」またスラッシュメタルになっているという手品のような曲。
5 Poison Was The Cure

「ダダッ、ダダッ、ダダー」というミステリー小説のような雰囲気のベースフレーズではじまるが1:00頃からリズムがマーチ風になりそこからスラッシュメタルに変貌する曲。
9 Rust In Peace…Polaris

手数の多い変拍子のドラムに一癖ある様々なギターリフが一体となり迫り来る曲。この曲も4:00分頃に「曲が終わった」思わせてからより複雑なリズムとなったメタルサウンドが響き渡るという凝った展開。

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