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live at the indoor
音楽作品(アルバム/シングル)を「普通」「良作」「名作」「傑作」「神作」に分ける音楽レビューサイト

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6弦5弦を多様した「ダッ、ダダ、ダダダ」というこれぞスラッシュメタルという刻みリフで埋め尽くされた衝撃のデビューアルバム。全編にわたり「リフ」「リフ」「リフ」の嵐。ギターリフはメロディーを口ずさめて脳内にインプットされる類のものではなくミニマムで、「破壊を楽しむ冷徹なロボット」のように曲に鋭利さと力強さを与えている。

「5 Pulling Teeth」のようにマニアックなエフェクターを活用した音響的なアプローチの曲もあるが、それ以外は終始高速のスラッシュメタルで埋め尽くされている。だがしかし、「同じような曲ばかりで飽きる」という感情は全くと言っていいほどに感じる事はなく、「音を聴いて楽しむ」というよりかは、まるで「ジェットコースターに乗っている」ようなもしくは「誰もいない夜道を自転車で猛スピードで走っている」ような感覚を味わえる。単調なクリーンアルペジオも取り入れており「7 Phantom Lord」などは「クリーンなアルペジオが登場した段階」で、「この後は速くなるんでしょ?!」と頭で考えてしまうのだが、その浅はかな思考を大音量でミニマムなリフがいとも簡単に吹き飛ばし、またその激しい音が「静けさの前」よりも更に激しくそして速くなって迫ってくる。

ギターソロはとんでもなくテクニカルでシンプルでミニマムなリフとは対照的で「連射されるレーザービーム」を連想させるフレーズが多い。なぜ?!メタリカ(Metallica)が日本のヘヴィメタルバンド「ラウドネス(LOUDNESS)」の高崎晃をスカウトしたのかがよく分かる。 本作はデビューアルバムなのだが、「完璧以上に完璧なスラッシュメタル」のアルバムだと思う。

    「要点」

  • 全編にわたり「リフ」で覆い尽くされた鬼のスラッシュメタルアルバム
  • ハードコアパンクが好きなら本作が最高傑作
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