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live at the indoor
音楽作品(アルバム/シングル)を「普通」「良作」「名作」「傑作」「神作」に分ける音楽レビューサイト

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初期衝動の勢いで怒涛のスラッシュメタルを連発した1stアルバム「Kill ‘Em All」から+aで様々な創意工夫が施されており、リスナーを「楽しませる」「飽きさせない」という意識を強烈に感じるメタリカ(Metallica)の2ndアルバム。

「メタリカ=スラッシュメタル」という印象を強烈に与えた1stアルバム「Kill ‘Em All」。その先入観を最大限活かしてリスナーに「アレっ?!」「ンン?!」という心地よい違和感を与えつつ「ハードな音をよりハード」に聴かせている。アコースティックパートからスラッシュメタルに変貌する「落差の激しいプログレッシヴなアプローチ」は以降、スラッシュメタルのアレンジの王道となる。

    「要点」

  • 意外性のあるプログレッシヴな展開を導入している/li>
  • ハードな音をよりハードに聴かせる様々な創意工夫

「曲解説」

1 Fight Fire with Fire

0秒〜30秒までは「本当にメタリカのアルバムなのか?!」と心配になってしまう程、「のどかな田園風景」を連想するアコースティックな展開だが、そこはやはりメタリカ。シンバルの音が徐々にボリュームを上げていき「これから本番が始まるぞ」と言わんばかりの空気感が出来上がると突如、スラッシュメタルに変貌するというインパクト大の展開で傑作であった1stアルバムから更に1歩進むのだと宣言するかのような1曲。
4 Fade to Black

前半は物悲しいアコースティックバラードで後半はスローでグルーヴィーなメタルというな構造で、かなりのこだわりを感じる事ができる1曲。
6 Escape 7 Creeping Death

前作の流れを色濃く反映しているこれぞメタリカ!というハードなスラッシュメタル曲だが、全体的に音が太くなっておりザクザクしたスラッシュメタルなギターリフの登場頻度は明らかに減っているのだが前作同様の体感速度を味わえる。
8 The Call of Ktulu

冷たいアルペジオが印象的で様々な情景が浮かぶインスト。激しく振り切る訳でもなくクールな訳でもないという、なんとも不思議な印象を受けるプログレッシブな曲。

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