ヘヴィロック界のレディオヘッド(Radiohead)とも称されるデフトーンズ(Deftones)「エレクトロニカ」や「ポストロック」などの要素がふんだんに盛り込まれたサウンドなのかと思いきや本作ではヘヴィロックバンドがダイナミックなUKロックを演奏しているような質感のサウンドが多くミクスチャー的なヒップホップのビート感やストリート感のあるエフェクトなどは皆無となっている。
UKバンド的なマイナーコードをここまで使うヘヴィなバンドは当時では非常に珍しかった。またレディオヘッド(Radiohead)からの影響も大きいと見られディオヘッド(Radiohead)の名作「The Bends」はデフトーンズ(Deftones)のダイナミックでエモーショナルなサウンドに通じるところがある。粘りっけのあるスクリームから繊細なファルセットまで歌い上げる
チノ・モレノ(vo)のディープな歌声は歌声は素晴らしいの一言だ。
「曲解説」
1 Feiticeira
前半はうねるヘヴィリフとUKロックバンドのようなトーンのバッキングが同時に響き合い、後半はヘヴィリフが姿を消しコードバッキングとアルペジオで「曇り空」のような沈むサウンドを聴かせる。チノ・モレノ(vo)のボーカルラインはラップ・歪んだシャウト・叙情的なメロディーラインを取り入れまさに変幻自在だ。
4 Rx Queen
「「地下室」のようなダークで不穏な雰囲気のパート」と「ダイナミックなギターロックサウンドパート」が交互に展開される(2:00〜)マイナー調で沈むような音色のアルペジオが響き渡り(3:33〜)「金属がぶつかり合う」ような冷たい効果音とデリケートな電子音が鳴り響き徐々に音量が小さくなり終わる
6 Teenager
ポストロック的な「電子の海」のようなアンビエント感のあるトラックの上でチノ・モレノ(vo)が「舞い降りる羽」のような繊細なファルセットでボーカルラインを歌い上げる(2:05〜)一筋の光を思わせる電子音がかすかに聴こえ曲に暖かみを与えている。
7 Knife Prty
ディレイの掛かった幻覚のようなギターカッティングとディープでマイナー調のコードバッキングが同時に鳴らされ、ヘヴィだがどちらかというと浮遊感を感じるサウンドになっている(2:50〜)ヒステリーな雄叫びのようなコーラスが入ってきて終盤はダークで沈むような音色のギターサウンドが重なるディープな展開。
8 Korea
インダストリアルなシューゲイザーサウンドという雰囲気の曲。ダークでマイナー調の分厚いギターサウンドが何重にも重なり壁となって迫り来るチノ・モレノ(vo)の狂ったようなスクリームは破壊力抜群。
10 Change (In the House of Flies)
「雪国」を連想する雰囲気を「雪崩」のようなディープでヘヴィなギターサウンドが包み込む(3:32〜)「氷の迷宮に迷い込んだ」ようなダークな展開になるが、再びディープなサウンドが鳴り響き視界は真っ白に塞がる。