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live at the indoor
音楽作品(アルバム/シングル)を「普通」「良作」「名作」「傑作」「神作」に分ける音楽レビューサイト

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デビュー作「Suede」は色んな意味で完璧な作品であり煌びやかなギターサウンドと耽美的なファルセットボイスの絡みは唯一無二の存在感がある。そんな彼らがさらなる高みを目指した2ndアルバムが本作「Dog Man Star」なのだが、ここまでレビューに困る作品は中々ないというのが正直な感想である。

何故か?!それは「アルバムジャケットが本作の「音」を完璧にビジュアル化している」からである。「黄昏時に見た退廃的でダークな美しい空想」はまさにこのアルバムの音そのものだからである。

今作のレコーディング中にバーナード・バトラー(g)が脱退する。もし彼がスウェード(Suede)を脱退せずにで活動を続けていたら90年代の音楽シーンはまた違ったものになっていただろう。

    「要点」

  • レコーディング中にバーナード・バトラー(g)が脱退
  • ジャケットそのままの退廃的かつ空想的なサウンド

「曲解説」

2 We Are the pigs

タイトルからして濃厚で異端な匂い、この曲をシングルカットするあたりセンスを感じる。シタールによる「冷たい金属」のようなアルペジオとブレット・アンダーソン(vo)のボーカルラインに絡みつく「砂漠の蛇」のようなギターのフレージングが秀逸。
3 Heroin

曲名そのままに幻覚でも見ているような気分になる曲。甘美さと透明なダークネスが同居している彼らにしか作れないサウンド。
4 The Wild Ones

サビのボーカルラインは「秋の夕空を飛び回る優雅な鳥」のようだ。ストリングスを大胆に導入した壮大な曲で美しいのだがメランコリックな空気感もある。
7 New Generation

スウェード(Suede)の曲の中ではストレートなUKロック。バーナード・バトラー(g)の煌びやかギターサウンドとホーンサクションが絡みあい、これまでの曲にはないポップなテイストがある。
9 The 2 of us

永遠の別れのような物悲しいピアノをバックにブレット・アンダーソン(vo)が耽美的に歌い上げる。他の曲には感じない類の重さがある。

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