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live at the indoor
音楽作品(アルバム/シングル)を「普通」「良作」「名作」「傑作」「神作」に分ける音楽レビューサイト
検索結果28件

タグ「オルタナ」のレビュー

前作The Great Escapeをもって文字通りブリットポップムーブメントの狂騒から大逃走した彼らが90年代以降に影響を受けた音楽の要素を大胆に取り入れた本作。前作まではどこか窮屈そうであったグレアム・コクソン(g)のギターが面白い音を出しており彼ら独自の「ひねくれたポップソング」とグランジ・オルタナの壊れた質感が見事にマッチした作品になっている。

どっちつかずであった前作「The Great Escape」の鬱憤を晴らすかのように明確な答えを提示した今作。レディオヘッドやヴァーヴが傑作アルバムを出しオアシスがサイケ色を強めた1997年、ブラーもまた「これまでの自分たち」を良い意味で壊した。

    「要点」

  • グランジ・オルタナに急接近して殻を破った
  • グレアム・コクソン(g)がボーカルをとる名曲を収録

「曲解説」

2 Song 2

ブラー流パンクソング。タイトルの言語感覚も当時斬新だったに違いない。グランジ・オルタナの方程式である「静」→「動」のダイナミズムを活かした曲でサビの脱力的コーラス「フ〜、フ〜♪」がオシャレで他のバンドとは異なるセンスを感じる事ができる。また「普通」を拒絶する彼らしい唐突に途切れるように終わるエンディングもまたいい。 1点残念な点を挙げるとすれば曲の時間がキリ良く「2」分じゃない事かな。
3 Country Sad Ballad Man

気怠くヨレた質感のグランジテイストな曲。ラスト1分頃からレディオヘッド彷彿のダイナミックなサウンドに変貌。ストリート感のあるミニマムな電子音も絡みストレートな熱量をみせる。
5 On Your Own

「機械の壊れた」ようなジャンキーなノイズサウンドが鳴り響き、そこにブラーらしい享楽的なボーカルラインが乗る。このサウンドでトラディショナルな英国の匂いがするのはブラー位だろう。
7 You’re So Great

グレアム・コクソン(g)がボーカルをとるアコースティックな名曲。声が少しデーモン・アルバーン(vo)に似ているがそれにしても素晴らしい曲で、今後作品毎に1曲はグレアム・コクソン(g)のソロを入れて欲しいと思わずにはいられない。
8 Death of a Party

ネオンに照らされた古びた教会をイメージするような質感の曲であり、ギターノイズとオルガンのような音が絡み合い神聖さとストリート感が見事に同居している。

前作The Great Escapeをもって文字通りブリットポップムーブメントの狂騒から大逃走した彼らが90年代以降に影響を受けた音楽の要素を大胆に取り入れた本作。前作まではどこか窮屈そうであったグレアム・コクソン(g)のギターが面白い音を出しており彼ら独自の「ひねくれたポップソング」とグランジ・オルタナの壊れた質感が見事にマッチした作品になっている。 どっちつかずであった前作「The Great

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91年に発売されたニルヴァーナ(Nirvana)のメジャーデビューアルバム「NEVER MIND」。91年は本作以外にもマイ・ブラッディ・ヴァレンタイン(My Bloody Valentine)がアルバム「LOVELESS」で歪んだギターを重ねたサウンドレイヤーと甘美なメロディーで「ここではないどこか」な音世界を作り上げ、プライマル・スクリーム(Primal Scream)がアシッドハウスに傾倒した「Screamadelica」※和訳で「呪縛」※をリリースするなどシーン全体で見ても大豊作であった。

このような名作揃いの91年リリースのアルバムの中でも後の音楽シーンそして世間のトレンドや価値観に最も影響を与えたのが今作であり、全ての曲に存在する強力にフックのあるボーカルラインのメロディーが「静」→「動」のコントラストのある展開でよりダイナミックに響き、カート・コバーン(vo)の選ばれた人間だけが持つ「生理的に気持ち良い声」により脳内にインプットされる。ダイナミックでメロディックなボーカルラインを更に引き立てるのがニルヴァーナ(Nirvana)の最大の魅力である「混沌」としたカオスなコード進行。

筆者もニルヴァーナ(Nirvana)の曲をギターでコピーした事があるがおそらく理論的な要素はほとんどなく「完全感覚」で作られていると思われる。ニルヴァーナ(Nirvana)を聴いた後に「健全な」ハードロックやメタルを聴いてみると、そのあまりに当たり前な「音の響き」にビックリする。またニルヴァーナ(Nirvana)の曲は例外を除いて「特定の感情を持つ事が難しい」と感じる。彼らの曲は「悲しくもなく」「愉快でもなく」「センチメンタルでもない」混沌としたヒリヒリした感覚のみをリスナーに与える。

短いフレーズがリフレインされる強力にフックの効いたボーカルラインがダーティーで混沌としたコード進行により更に引き立ち、またボーカルラインのメロディーの良さとカートコバーンの声が曲の混沌さをよりカオスにする。ニルヴァーナ(Nirvana)は93年に傑作アルバム「IN UTERO」をリリースする。「IN UTERO」はある意味ニルヴァーナ(Nirvana)マニア向けであり、先述した「混沌とした音」とカートコバーンの叫びというコア要素でのみ成立しているアルバムだが本作「NEVER MIND」はギターロックの流れを変えた1枚であると同時にニルヴァーナ入門編としても最適だ。

    「要点」

  • 「混沌」としたカオスなコード進行
  • ロックの流れを変えた1枚であると同時にニルヴァーナ入門編でもある

91年に発売されたニルヴァーナ(Nirvana)のメジャーデビューアルバム「NEVER MIND」。91年は本作以外にもマイ・ブラッディ・ヴァレンタイン(My Bloody Valentine)がアルバム「LOVELESS」で歪んだギターを重ねたサウンドレイヤーと甘美なメロディーで「ここではないどこか」な音世界を作り上げ、プライマル・スクリーム(Primal Scream)がアシッドハウスに傾倒し

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レディオヘッド(Radiohead)のデビューアルバム「Pablo Honey」。現在の彼らからは想像がつかない位、全編にわたって歪んだギターサウンドが支配するアルバム。

「ファーストアルバム最強説」ってよくある話だけどレディオヘッド(Radiohead)に関してはこの法則は全く当てはまらず、メンバー自身も「あのアルバムはなかった事にしてくれ」と言ってる位、のちに「神アーティスト」となる彼らのデビューアルバムとしては本作は正直物足りない内容。

ただあくまで「レディオヘッド(Radiohead)のデビューアルバムとしては物足りない」という話なので、他のアーティストがリリースした作品であれば普通に「良作」といえる。UKで「グランジ的な歪み」ギターを前面に出してデビューしたレディオヘッド。今となっては生きる伝説と化していますが、デビュー当時は相当苦労したと思われます。それ位当時(90年代前半〜中盤)はUKでグランジ的な音を出しているバンドっていなかった。2年後の95年、彼らは次作「ザ・ベンズ」でとんでもない飛躍を果たすことになる。

    「要点」

  • グランジテイストな歪んだギターサウンドが空間を支配する
  • 「ファーストアルバム最強説」を真っ向から否定する「良作」

「曲解説」

1 you

緊張感あるクリーンなアルペジオとサイレンのようなノイズギターが重なったイントロが特徴的で本作の中で最も「静」→「動」のダイナミズムを感じる曲。レディオヘッド(Radiohead)はハードロックやメタルからの影響を一切感じないアーティストで、歪みギターを弾きまくっている曲でも重層なクラシックを聴いているような気分になる。
6 Anyone Can Play Guiter

「1 you」同様に「静」→「動」のコントラストを活かしたグランジソング。「静なパート」は沈んだ雰囲気のマイナーコードを 中心に展開されるところがUKバンドって感じで「動なパート」ではジョニーグリーンウッド(g)がここぞとばかりには畳み掛けるぶっ壊れたオクターブ奏法をプレイする。ジョニーグリーンウッド(g)によるぶっ壊れた歪みギターは3rdアルバム「Ok Computer」収録の「パラノイドアンドロイド」のギターソロで完成系を迎える。
9 Prove Yourself

UKバンドらしいコード進行とボーカルラインのメロディーが「やっぱりレディオヘッドってUKバンドなんだ」と妙な安心感を覚える1曲。ギターソロとラスト20秒のギターフレーズは冒頭で覚えた安心感を良い意味で吹き飛ばすグランジーで壊れた質感。

レディオヘッド(Radiohead)のデビューアルバム「Pablo Honey」。現在の彼らからは想像がつかない位、全編にわたって歪んだギターサウンドが支配するアルバム。 「ファーストアルバム最強説」ってよくある話だけどレディオヘッド(Radiohead)に関してはこの法則は全く当てはまらず、メンバー自身も「あのアルバムはなかった事にしてくれ」と言ってる位、のちに「神アーティスト」となる彼らのデビ

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