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live at the indoor
音楽作品(アルバム/シングル)を「普通」「良作」「名作」「傑作」「神作」に分ける音楽レビューサイト
検索結果45件

タグ「ギターロック」のレビュー

「ブリットポップってどんなバンドいたっけ?」と思って色々ググってみたら「そういや、スーパーグラスっていたな」と思い出しwikiを見てると様々な年代のアーティストからリスペクトされている模様。1stアルバムは聴いたことなかったので早速聴いてみることにしたのだが、全ての曲で聴ける60年代サーフポップのようなボーカルラインと随所に盛り込まれる初期ビートルズ的なハモリコーラスが印象に残った。ギターサウンドは結構歪んでおり、ざっくり言うとアグレッシヴな「パンク風」サウンドなのだが全曲を聴いた後に「ハードな音楽」を聴いたという感覚はなくメロディックなボーカルラインやハーモニーがしっかり残っている。

恐ろしいポップセンスを持っているとしか言いようのない良質なボーカルラインの数々。このポップセンスをシンプルなギターロックだけにとどめておくのはどう考えても惜しいと感じる。口の悪いノエル・ギャラガー(オアシス(Oasis))が「まともなバンド」(wiki)と評していただけはある。

    「要点」

  • 初期ビートルズ的なハモリコーラス
  • 日本人の琴線に触れるボーカルライン

「曲解説」

1 I’d Like to Know

ザクザクした質感のアグレッシヴなバンドサウンドにドアーズのようなキーボードが乗り、随所に挿入される「フ〜 ラ〜ララ〜ララ〜」というボーカルラインはポップセンスの塊。
2 Caught By the Fuzz

オルタナっぽい「静」→「動」のダイナミズムを活かした曲。ヴァース部分ではエフェクトをかけた囁くようなボーカルだがサビでは日本人の琴線に触れるボーカルラインが聴ける。日本語に変換してJ-POPアレンジしていたら90年代に日本で大ヒットしていたと思われる。
4  Alright

終始ピアノのミニマムな音の連打が鳴り響き他の曲と比べると少し落ち着いたボーカルラインが特徴。1stシングルとしてリリースされた曲らしいが「あまりシングル向けではないのでは?」と思い、歌詞の和訳をググってみたら「若さに任せて走る。チャリで」という内容。このあたりが英国受けするユーモアというやつでしょう多分。」
9 She’s So Loose

UKバンドらしい「どこまでも続く曇り空」のようなアコギによるマイナー調のコードストロークで進行されボーカルの歌声も他の曲よりもどこかメランコリックな質感がある曲。途中でアンプのハウリングが入ってきたことを境に少しテンポダウンして最小限の音数によるギターソロが飛び出す。
10 We’re Not Supposed To

「幼児向けアニメを5倍速」にしたようなコミカルなSEではじまる。アコギによるミニマムなフレーズが繰り返される曲で曲中では「アニメの登場人物」である子供の笑い声が所々挿入され遊び心がある。

「ブリットポップってどんなバンドいたっけ?」と思って色々ググってみたら「そういや、スーパーグラスっていたな」と思い出しwikiを見てると様々な年代のアーティストからリスペクトされている模様。1stアルバムは聴いたことなかったので早速聴いてみることにしたのだが、全ての曲で聴ける60年代サーフポップのようなボーカルラインと随所に盛り込まれる初期ビートルズ的なハモリコーラスが印象に残った。ギターサウンド

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前作The Great Escapeをもって文字通りブリットポップムーブメントの狂騒から大逃走した彼らが90年代以降に影響を受けた音楽の要素を大胆に取り入れた本作。前作まではどこか窮屈そうであったグレアム・コクソン(g)のギターが面白い音を出しており彼ら独自の「ひねくれたポップソング」とグランジ・オルタナの壊れた質感が見事にマッチした作品になっている。

どっちつかずであった前作「The Great Escape」の鬱憤を晴らすかのように明確な答えを提示した今作。レディオヘッドやヴァーヴが傑作アルバムを出しオアシスがサイケ色を強めた1997年、ブラーもまた「これまでの自分たち」を良い意味で壊した。

    「要点」

  • グランジ・オルタナに急接近して殻を破った
  • グレアム・コクソン(g)がボーカルをとる名曲を収録

「曲解説」

2 Song 2

ブラー流パンクソング。タイトルの言語感覚も当時斬新だったに違いない。グランジ・オルタナの方程式である「静」→「動」のダイナミズムを活かした曲でサビの脱力的コーラス「フ〜、フ〜♪」がオシャレで他のバンドとは異なるセンスを感じる事ができる。また「普通」を拒絶する彼らしい唐突に途切れるように終わるエンディングもまたいい。 1点残念な点を挙げるとすれば曲の時間がキリ良く「2」分じゃない事かな。
3 Country Sad Ballad Man

気怠くヨレた質感のグランジテイストな曲。ラスト1分頃からレディオヘッド彷彿のダイナミックなサウンドに変貌。ストリート感のあるミニマムな電子音も絡みストレートな熱量をみせる。
5 On Your Own

「機械の壊れた」ようなジャンキーなノイズサウンドが鳴り響き、そこにブラーらしい享楽的なボーカルラインが乗る。このサウンドでトラディショナルな英国の匂いがするのはブラー位だろう。
7 You’re So Great

グレアム・コクソン(g)がボーカルをとるアコースティックな名曲。声が少しデーモン・アルバーン(vo)に似ているがそれにしても素晴らしい曲で、今後作品毎に1曲はグレアム・コクソン(g)のソロを入れて欲しいと思わずにはいられない。
8 Death of a Party

ネオンに照らされた古びた教会をイメージするような質感の曲であり、ギターノイズとオルガンのような音が絡み合い神聖さとストリート感が見事に同居している。

前作The Great Escapeをもって文字通りブリットポップムーブメントの狂騒から大逃走した彼らが90年代以降に影響を受けた音楽の要素を大胆に取り入れた本作。前作まではどこか窮屈そうであったグレアム・コクソン(g)のギターが面白い音を出しており彼ら独自の「ひねくれたポップソング」とグランジ・オルタナの壊れた質感が見事にマッチした作品になっている。 どっちつかずであった前作「The Great

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ブリットポップムーブメント最盛期の95年にリリースされたブラーの4thアルバム。タイトル「The Great Escape=大逃走」からして今後の彼らの「変化」を暗示しているようだ。ブリットポップの象徴のような明るくてカラフルで英国的なユーモアがある前作「Parklife」とUSオルタナ的要素を大胆に取り入れる次作「Blur」のちょうど中間に位置する今作は、サウンド的にも英国的ポップネスとUSオルタナが共存しているという内容となっている。グレアム・コクソン(g)のギターサウンドが良い意味で浮いているがこれは意図的なものなのか?それとも「音楽性の違い」からくるある種の違和感なのだろうか?期になるところではある。

    「要点」

  • グレアム・コクソン(g)のギターサウンドが浮いている
  • 英国的ポップとオルタナの中間的な位置にある作品

「曲解説」

1 Stereotypes

「ザクっ」と歪んだオルタナギターと彼らならではの「ひねくれポップ」が並走する「ひねくれソング」。この頃のグレアム・コクソン(g)は良い意味で浮いておりただでさえ情報量が多く「色々つめこんだ」感があるブラーサウンドをより面白くしている。
4 Charmless Man

「ナナナナ、ナ〜ナナ〜♪」という軽やかなコメディーのようなサビのボーカルラインが特徴で「明るく楽しい」雰囲気のポップソングと壊れた質感のグレアム・コクソン(g)のオルタナギターが共存するというブラー(Blur)クラシックな1曲。色んな意味で整合性のあるオアシスとは何もかも真逆。
5 Fade Away

アシッドハウス時代のプライマルスクリームを思わせるトリップ感が味わえる。「カラフルなバルーンが上空を舞う」かのような吹奏楽器の音は「アニメの中のカーニバルに参加している」ような気分にしてくれる。
7 The Universal

サビで聴けるどこまでも広がる草原を思わせる壮大なボーカルラインが心地よい。今作の中で最も万人ウケしそうな普遍的でメロディックなボーカルラインを持つ曲。
8 Mr. Robinson’s Quango

グレアム・コクソン(g)のオルタナギターとがホーンを導入したブラー風ポップソングと共存するブラー(Blur)クラシック。

ブリットポップムーブメント最盛期の95年にリリースされたブラーの4thアルバム。タイトル「The Great Escape=大逃走」からして今後の彼らの「変化」を暗示しているようだ。ブリットポップの象徴のような明るくてカラフルで英国的なユーモアがある前作「Parklife」とUSオルタナ的要素を大胆に取り入れる次作「Blur」のちょうど中間に位置する今作は、サウンド的にも英国的ポップネスとUSオル

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USグランジやHIP HOP勢が猛威をふるった90年代前半を経て英国では自分たちのアイデンティティを取り戻す為に「ブリットポップ」という無理矢理なムーブメントが誕生した。ブラー(Blur)はあまりに英国的なユーモアと「ひねくれたポップネス」からブリットポップムーブメントの主役に抜擢され好敵手のオアシス(Oasis)と共に一躍スターダムにのし上がった。

本作に収録されている名曲「パークライフ(Parklife)」の和訳を読んで見たのだが日本人の筆者には色んな意味で理解が難しかった。音楽的にはあらゆる音楽をミックスして「とにかく面白い事やろう」という精神を感じる1枚で最初からやりたい事が明確なオアシスとは正反対な印象を受ける。

    「要点」

  • 「ブリットポップ」を代表する1枚
  • 英国的なユーモアと「ひねくれたポップネス」

「曲解説」

1 Girls & Boys

「原色で描かれたグラフィティ」が目に浮かぶような90年代を代表するカラフルなポップソング。 インパクト大のベースがメインリフとなり展開されるコミカルな雰囲気の曲、ギターサウンドは好敵手のオアシスとは対照的でミニマムなオルタナ風。
5 Bank Holiday

ブラー風パンクソング。1:42分で終わる曲だがまるで「四コママンガを読んで」いるような「細切れ感」を感じる曲となっており、ギターソロはシュールなクイズに正解したあとのような効果音風である。
10 London Loves

分厚いベース音とファンキーなギターカッティングの上に、アルバム「LOW」時代のデヴィッド・ボウイ(David Bowie)作品のような直線的なシンセが乗り、ボーカルラインは肩の力抜けており時折コミカルだったりと「色んな音楽知ってます感満載」なのがなんともニクい。
11 Trouble in the Message Centre

イントロのシンプルなギターフレーズから割とシンプルなギターロックかと思いきやイントロが終わると水面に浮かぶ炎のようなジャパン(JAPAN)的な浮遊感が姿を表し、その後はシンプルなギターロックとジャパン的浮遊感が同局するというなんとも凝った曲。この凝った曲の上に乗るのは「ラ〜ラララ〜♪」という祝祭的な雰囲気すらあるボーカルライン。そしてギターソロはソニックユースのような壊れた質感のノイズで良い意味で感情の置き場に困る曲なのだが良質なポップソングとして成立している点が非凡。

USグランジやHIP HOP勢が猛威をふるった90年代前半を経て英国では自分たちのアイデンティティを取り戻す為に「ブリットポップ」という無理矢理なムーブメントが誕生した。ブラー(Blur)はあまりに英国的なユーモアと「ひねくれたポップネス」からブリットポップムーブメントの主役に抜擢され好敵手のオアシス(Oasis)と共に一躍スターダムにのし上がった。 本作に収録されている名曲「パークライフ(Par

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97年にリリースされ当時賛否両論を巻き起こした3rdアルバム「Be Here Now」。1st2ndに存在していた「メロウな質感」が減少して「サウンドが重厚になりサイケ色」が強くなった。またジョン・レノンによる「金持ちは宝石を鳴らせ」というギャグと共振するようなアルバムジャケットにおける「露骨にビッグな佇まい」(車をプールに沈めるなどやりたい放題)がなんともセンスを感じる。

収録されている曲中5~6曲にアンプのハウリングが使われているこれは「グランジ」を意識したものなのだろうか?曲解説でも触れた通り今作はマイ・ブラッディ・ヴァレンタイン(My Bloody Valentine)からの影響が確実にあると思われ「グランジ」や「シューゲイザー」をオアシス(Oasis)流サイケにアレンジしたというイメージの作品。

メインソングライターのノエル・ギャラガー(g)は本作を「最悪」だと言っている反面、リアム・ギャラガー(vo)は一番好きなアルバムだと言っている(wiki)というファン的にもリアクションの難しい作品。本作も間違いなく良い作品だが1st 2ndに比べれば色んな意味で敷居が高い(収録時間の長さ、重厚なサウンド)作品となっているので「じゃあ2nd聴こう♪」となる可哀想なアルバムという印象が残る。

    「要点」

  • メンバー間でも賛否両論
  • 重厚でサイケなサウンド
  • シューゲイザーからの影響を感じる

「曲解説」

1 D’You Know What I Mean?

これまでのオアシス(Oasis)と比べて音が格段に音が分厚くなっている。リズムも1音1音迫力がありサンプリングされた声も使われていたりこれまでのオアシスには希薄だったサイケな質感が魅力。曲のエンディングではマイブラッヴィバレンタインのような幻覚サウンドを聴かせてくれる。
2 My Big Mouth

アンプのハウリングから始まるオアシス流サイケなハードロック。「歪みが重ねられたサウンドレイヤー」はまるで「透明な壁」のようだ。1曲目2曲目を聴いて確信した「今作は絶対にシューゲイザーの影響を受けている」と。タイトルは自分自身(リアム(vo))の事を指しており少し自虐的。
4 Stand By Me

これもまたアンプのハウリングで幕を開ける曲。雄大なストリングスも導入されておりメロディックなボーカルラインも素晴らしい、、のだが、初めて名曲「Wonderwall」「Don’t Look Back in Anger」を聴いた時のような感動がない。。これがビックになるということだろうか?!今作が1st 2nd程の評価を得られないのはソングライティングのクオリティの問題ではなくリスナー側の慣れの問題のような気がする。。
7 Fade In-Out

本作の中で異色作と言える曲。幽玄なギターサウンドと不規則に飛び出す打楽器がインドを連想させる。ギターソロの後ろで鳴るエフェクトをかけたギターサウンドはまるでゾウの鳴き声のようだ。このあたりの質感はクーラシェイカーの影響かも?!いやジョージハリスンか、、。

97年にリリースされ当時賛否両論を巻き起こした3rdアルバム「Be Here Now」。1st2ndに存在していた「メロウな質感」が減少して「サウンドが重厚になりサイケ色」が強くなった。またジョン・レノンによる「金持ちは宝石を鳴らせ」というギャグと共振するようなアルバムジャケットにおける「露骨にビッグな佇まい」(車をプールに沈めるなどやりたい放題)がなんともセンスを感じる。 収録されている曲中5~

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