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live at the indoor
音楽作品(アルバム/シングル)を「普通」「良作」「名作」「傑作」「神作」に分ける音楽レビューサイト
検索結果26件

タグ「ヘヴィ系」のレビュー

聴く前からヘヴィーな音楽だとは思っていたが想像以上にヘヴィーでグルーヴィーだった。キャッチーなポップ性はほとんんどなく全編にわたり「砂鉄」「鉄球」「渦巻き」などを連想するヘヴィでうねるギターリフが鳴り響く。カート・コバーン/ニルヴァーナ(Nirvana)をして「こんな奴等にかなうわけがない」(wiki)と言わしめたのも納得のヘヴィネスが鳴っている。

サウンドガーデンの存在がなければヘヴィメタルの問題作Metallica(black album)/メタリカ(Metallica)は生まれなかったのでは??と思えるほどだ。クリス・コーネル(vo)の歌唱力はまさにモンスター級で本作の圧倒的なヘヴィネスに飲み込まれるどころかブルドーザーのように縦横無尽に暴れまくっている。

    「要点」

  • 渦巻きのようなスローなグルーヴ感を体感できる
  • クリス・コーネル(vo)の歌唱力はまさにモンスター級

「曲解説」

1 Rusty Cage

性急なリズムアプローチと少し時間差があるように聴こえるギターリフが斬新(2:50〜)ヘヴィでゆったりと渦を巻くグルーヴィーな展開を見せるがクリス・コーネル(vo)のボーカルラインはその渦に飲み込まれず圧倒的な存在感を示している。
2 Outshined

「Metallica(black album)/メタリカ(Metallica)」に収録されているヘヴィな曲と共振する「砂鉄」のようなヘヴィでうねりまくるリフを中心に展開される(3:30〜)リフが止まり少し歪んだ音色のアルペジオがはじまり静けさを感じるのだが(4:15〜)クリス・コーネル(vo)の強烈なシャウトをきっかけにヘヴィな展開に戻る。キャッチーな要素がほとんどない曲だが、サビのコーラス(So now you now♪)は一瞬そよ風が吹いたかのような爽やかさを感じる。
3 Slaves & Bulldozers

「金縛り」のように不穏なフィードバックノイズが鳴り響く中、やはりヘヴィで地を這うヘヴィリフがうねりまくる。クリス・コーネル(vo)のブルドーザーのようなシャウトがただでさえヘヴィでうねりまくるこの曲をさらに混沌としたものにする。ギターソロはアンプを破壊するかのようなアバンギャルドなノイズ音となっており、ギターソロ以降はメインリフが高音を生かしたノイズリフに変わり曲をさらに凶暴にする。
5 Face Pollution

パンク的な疾走感のある曲だが、ニルヴァーナ(Nirvana)などのグランジバンドと比べると圧倒的に濃くてヘヴィ。ギターソロはなく随所にキャッチーなホーンの音が入っているのが印象的。
8 Room a Thousand Years Wide

 「鉄球を引きづりながら歩いている」かのような「ドドドッ」というシンプルなリフとレイジ・アゲインスト・ザ・マシーン(Rage Against the Machine)トム・モレロのプレイを思わせるサイレンのようなサウンドを中心に進行。「ノドにアンプが入っている」としか思えないクリス・コーネル(vo)の絶叫の後ろで鳴るのはギターソロではなくホーンセクションによるソロパート。このあたりは今まで触れたことがセンス。
9 Mind Riot

  スローなリズムにオリエンタルな香りのするギターリフが絡みつき進行する。ジェーンズ・アディクション(Jane’s Addiction)にも通じる雰囲気がある曲でこのあたりが彼らがヘヴィメタルにカテゴライズされない所以だろう。

聴く前からヘヴィーな音楽だとは思っていたが想像以上にヘヴィーでグルーヴィーだった。キャッチーなポップ性はほとんんどなく全編にわたり「砂鉄」「鉄球」「渦巻き」などを連想するヘヴィでうねるギターリフが鳴り響く。カート・コバーン/ニルヴァーナ(Nirvana)をして「こんな奴等にかなうわけがない」(wiki)と言わしめたのも納得のヘヴィネスが鳴っている。 サウンドガーデンの存在がなければヘヴィメタルの問

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90年代末のUKロックシーンでは間違いなく「浮いた存在」であったと思われるMuse(ミューズ)の1sアルバム。1stアルバムから自分たちの最大の武器である「クラシカルな美旋律」をふんだんに盛り込んだ音を聴かせてくれる。また90年代USヘヴィロックの影響はもちろんだが当時暗黒期であった「ヘヴィメタル」的な叙情要素も柔軟に取り入れ強烈な個性を発揮している。

「静」→「動」のダイナミズムも彼らの得意とする展開だが、他のUKバンドのそれと比べると破壊的と言っていい位に「過剰」なのである。ナルシスティックな印象すら与えるファルセットや美しいピアノの旋律も彼らの「過剰さ」をより強調して、デビュー作にしてこれがMuse(ミューズ)だ!と言わんばかりのヘヴィで過剰な美旋律を聴かせてくれる。

    「要点」

  • USヘヴィネスからの影響
  • 破壊的な美旋律、ヘヴィメタル的旋律もある

「曲解説」

1 Sunburn

「クラシカルで美しいピアノの旋律」と「重力がバグったような重低音が強調されたヘヴィなパート」が交互に繰り返される曲(2:20〜)ライド(Ride)彷彿のぶっ飛んだノイズギターが炸裂。ボーカルの歌唱法はエモーショナルでちょっとナルシスティック。1曲目からして彼らの魅力をギュと凝縮したような内容となっている。
2 Muscle Museum

「地下の実験室」を連想する重低音を強調したミニマムなベースリフを中心に進行される(1:18〜)唐突に「ガジャッ」というギターのブラッシングノイズが鳴り響きその後は「ヘヴィなバンドサウンド」と「ミニマムな重低音」を繰り返す。1曲目同様に「静」→「動」のダイナミズムを活かした曲だと言える。ギターソロは「悲鳴」のように聴こえるヒステリーな音となっている。
4 Falling Down

1〜3曲目までの過剰さとは打って変わり「黄昏の海辺」を思わせるブルース調の弾き語りを中心に展開される曲。美しい旋律を時折エモーショナルに叫ぶように歌うマシュー・ベラミー(vo)のボーカルラインはまるで「ドラマティックなヘヴィロックを聴いた後」のような余韻をリスナーに与える。
8 Uno

アンプごと破壊するかのようなフィードバックノイズではじまる曲で、80年代ヘヴィメタルもびっくりなドラマティックな叙情フレーズも飛び出す。その後は彼らのお家芸とも言える「静」→「動」の破壊的な展開が繰り返されるが「クラシカルで美しい旋律」は健在。
9 Sober

レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン(Rage Against the Machine)を彷彿とさせるストリートテイストのある効果音のようなギターフレーズで幕をあける。ギターリフもジャンクで壊れた感じがするが「ミクスチャー」という感じはせず紛れもなくMuse(ミューズ)の曲となっている。

90年代末のUKロックシーンでは間違いなく「浮いた存在」であったと思われるMuse(ミューズ)の1sアルバム。1stアルバムから自分たちの最大の武器である「クラシカルな美旋律」をふんだんに盛り込んだ音を聴かせてくれる。また90年代USヘヴィロックの影響はもちろんだが当時暗黒期であった「ヘヴィメタル」的な叙情要素も柔軟に取り入れ強烈な個性を発揮している。 「静」→「動」のダイナミズムも彼らの得意とす

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90年代に活躍したニルヴァーナ(Nirvana)やサウンドガーデン(Soundgarden)などのグランジ勢に多大な影響を与えたブラック・サバス(Black Sabbath)。ディープ・パープル(Deep Purple)とレッド・ツェッペリン(LED ZEPPELIN)を聴いた後にブラック・サバス(Black Sabbath)を聴くとどのように感じるのだろうか?!何故?!彼らがハードロックではなくヘヴィメタルの元祖を言われるのだろうか??聴いて確認してみた。

90年代ロック育ちの私からすると他のハードロックバンドと比べて非常に馴染みやすい音であるいうのが率直な感想。アルバムを通して聴いた感想としてはヘヴィな音をさらにヘヴィに聴かせる工夫や仕掛けが面白いバンドだと思った。wikiによると「人を怖がらせる音楽を作る」というコンセプトがあるらしいが、 この「コンセプトを持つ」を持つという視点がハードロックとヘヴィメタルの違いかもしれない。

    「要点」

  • グランジ勢に影響を与えたトニー・アイオミ(g)のリフ
  • 「コンセプト」があるヘヴィなバンド
  • ヘヴィな音をさらにヘヴィに聴かせる仕掛けや工夫

「曲解説」

3 Planet Caravan

南米の民族打楽器のような「ポン、ポン」というリズムの上を夢見心地でメロウなアルペジオとオジー・オズボーン(vo)のエフェクトのかかった揺れるボーカルが乗る。かすかに聴こえるハウリングから今後のハードな展開を予想してしまうが転調などはせず、そのままずっと夢見心地で淡々とした雰囲気の中で終わるという色んな意味で意表をつかれる展開。本アルバムの中で最も意外性のある曲。
4 Iron Man

ダークでおどろおどろしい雰囲気のギターリフは感覚的な話になるがアグレッシヴなロックンロール感はなくむしろ「鉛を引きずっている」かのような重さを感じる事ができる。また普通メロディックではないギターリフは頭に残り辛いがトニー・アイオミ(g)のダークで重いリフはすんなりと耳に残りスグに覚える事ができ不思議な「ポップ」さもある。
5 Electric Funeral

「4 Iron Man」を更におどろおどろしくしたワウ(おそらく)を使ったギターリフが曲を引っ張るが、2:20分頃に「これまでのリフ」が「これまでとは違うリフ」に突如バトンタッチされアグレッシヴな展開になるが、またスグにスローでおどろおどろしい展開になる。

90年代に活躍したニルヴァーナ(Nirvana)やサウンドガーデン(Soundgarden)などのグランジ勢に多大な影響を与えたブラック・サバス(Black Sabbath)。ディープ・パープル(Deep Purple)とレッド・ツェッペリン(LED ZEPPELIN)を聴いた後にブラック・サバス(Black Sabbath)を聴くとどのように感じるのだろうか?!何故?!彼らがハードロックではなく

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HIP HOPグループ/パブリック・エナミー(Public Enemy)との共演でいち早く「ラップ×メタル」を発明し90年代ミクスチャー勢に少なからぬ影響を与えたと言われるアンスラックス(ANTHRAX)の代表作。

筆者が昔愛読していたロッキングオン誌でアンスラックス(ANTHRAX)のインタビューを読んだ事がある。「メンバー全員レディオヘッドが好き」と言っていたのが印象的で「メタルバンドなのにレディオヘッド好きなんだ?!」と思った記憶がある。本作を聴いてジャンル(メタル)に縛られないフリーな発想を感じたので、メンバー全員が「レディオヘッドが好き」な事も特段驚くべき事ではない。

    「要点」

  • 元祖「ラップ×メタル」
  • ザクっとしたストリート感のあるギターリフ

「曲解説」

1 Among the Living

スローな展開から唐突にハードコアっぽくなったと思えばまた唐突にスローになるを繰り返す曲。ギターリフはヘヴィなのだが覚えやすくキャッチー。「意外性のある転調」や「リズムや弾き方の唐突な変化」は素晴らしいヘヴィメタルバンドの常套手段だと思うのだが、ここまで性急で唐突なリズムパターンの変化や転調はあまり聴いた事がない。
3 I am the Law

90年代ヘヴィロックに通じるザクっとしたストリート感あるリフが、ずっしりとしたリズムと合わさり淡々と展開される。「時代を先取りした曲だな」と思っていた矢先、ラスト2分を切ったあたりで唐突にバグった速度のスラッシュメタルにかわる。
7 One World

終始怒涛のメタルサウンドが鳴り響くのだが、ダークさやメタル的な箱庭感をあまり感じさせないボーカルの声とアグレッシヴな掛け合いの叫びコーラスなどもあり「メタルを聴いている」という感じがあまりせずキャッチーさがある。
8 A.D.I./Horror of it All

オリエンタルな弦楽器のような音色のアルペジオではじまり「ドドド〜」という歪み音が聴こえてきてヘヴィな曲に変貌。その後も例のごとく唐突な「変化」を繰り返すという曲

HIP HOPグループ/パブリック・エナミー(Public Enemy)との共演でいち早く「ラップ×メタル」を発明し90年代ミクスチャー勢に少なからぬ影響を与えたと言われるアンスラックス(ANTHRAX)の代表作。 筆者が昔愛読していたロッキングオン誌でアンスラックス(ANTHRAX)のインタビューを読んだ事がある。「メンバー全員レディオヘッドが好き」と言っていたのが印象的で「メタルバンドなのにレ

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スラッシュメタルの金字塔的作品「Master of Puppets/メタリカ(Metallica)」と同年にリリースされた本作。エクストリーム (Extreme)メタルと評される彼らの代表作なので 覚悟して聴いてみたのだが、、全て聴き終わって瞬間に悟った。「この作品に曲解説は不要だ」と。本作は10曲が収録されている29分(短い!)のアルバムではなく「29分の1曲」だからである。

筆者は様々なタイプの音楽を聴くのだが、「度肝を抜かれた」という意味においては過去トップクラスの作品であり、他のヘヴィメタルバンドが「様式美」だと思えるほど、今作は余白を完全に排除してただただ快感原則に沿って作られている。今作はメタリカが1stで提示した破壊的なサウンドを更に凶暴にしたというイメージで、暴風雨のようなギターリフが終始なり響きリズムは鬼のような速さとヘヴィさがあり超高速でムチを打たれているような錯覚に陥る(痛さは感じないけど)。

またどのメタルバンドにも多少は存在すると思われる「テクニカルなスキルの誇示」が、全くと言っていいほどが感じられず全てのスキルを曲を凶暴に破壊的にする為に使っているという印象を受ける。86年頃になるとヘヴィメタルは音楽業界の中でも一つのトレンドになりつつあったと思うが、そんな状況でリリースされた「強烈なカウンターパンチ」のような作品が今作で、メタリカの2nd〜3rdとは別の軸でヘヴィメタル史に永遠に残る1枚だと思う。

    「要点」

  • アルバムというより1曲29分の作品
  • 破壊神のようなエクストリーム (Extreme)メタル
  • 既存のメタルに対する「強烈なカウンターパンチ」

スラッシュメタルの金字塔的作品「Master of Puppets/メタリカ(Metallica)」と同年にリリースされた本作。エクストリーム (Extreme)メタルと評される彼らの代表作なので 覚悟して聴いてみたのだが、、全て聴き終わって瞬間に悟った。「この作品に曲解説は不要だ」と。本作は10曲が収録されている29分(短い!)のアルバムではなく「29分の1曲」だからである。 筆者は様々なタイプ

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