検索画面を消す
検索画面を消す
live at the indoor
音楽作品(アルバム/シングル)を「普通」「良作」「名作」「傑作」「神作」に分ける音楽レビューサイト
検索結果59件

タグ「J-ポップ」のレビュー

幅広い年齢層に支持される国民的なアーティスト/サザンオールスターズ(Southern All Stars)のデビューアルバム。

デビュー作にしてサザンオールスターズ(Southern All Stars)の魅力をギュッと詰め込んだような作品となっており、ハードロックやプログレなどに影響を受けたアーティストが多かったと思われる78年当時に「サンバ」「ボサノバ」「レゲエ」からの影響をサウンドに反映しておりパブリックイメージとは異なる「音楽マニア」な側面が垣間見れる。

そして桑田佳祐(vo)独自の「しゃがれた巻き舌歌唱」はサウンドが「サンバ」「ボサノバ」はたまた「レゲエ」であろうが「そんなの関係ない」と言わんばかりにリスナーの脳に「濃厚なメロディー」を刻み込む魔力がある。またセンチメンタルな内容の歌詞であっても「驚異的に歌が上手い酔っ払い」という形容がピッタリの桑田佳祐(vo)が歌うと本来、曲がもっているであろう「湿っぽさ」や「暗さ」を感じる事が一切ない。

極端な話、桑田佳祐(vo)が歌えば例えどんなに「シュールな歌詞」や「非売れ線サウンド」であってもポップとして成立し「嫌でも売れてしまう」だろう。

    「要点」

  • ・デビュー作にしてサザンオールスターズ(Southern All Stars)の魅力をギュッと詰め込んだような作品
  • ・「驚異的に歌が上手い酔っ払い」という形容がピッタリな桑田佳祐(vo)のボーカル

「曲解説」

1 勝手にシンドバッド

「リオのカーニバルを和風にアレンジした」ようなイメージのサンバ調のヒットシングル。デビューシングルのオープニングソングにして 「サザンオールスターズ(Southern All Stars)」というアーティストの魅力が凝縮されており、桑田佳祐(vo)独自の「しゃがれた巻き舌歌唱」がキレキレで曲の中を縦横無尽に動き回る。歌詞の内容は「サザンらしく海で出会ったアンタを思い出す」というものだが、歌詞の展開的に唐突感が半端ない「いま何時?!」なるコーラスがこの曲に強烈な「コミカルさ」を与えていると感じる。
2 別れ話は最後に

「夢見心地」のような揺らめく音響が印象的なボサノバ風の曲。「雨が降っているのに空は晴れている」というレアな状況を「雨のSun shine Road」と表現している。
3 当って砕けろ

「抑えられないワクワク感を音楽化した」ような賑やかなポップソング。「祝祭」のようなホーンセクションが中心となって展開されるサウンドだが、アーバンなピアノが曲全体をアダルトに引き締めている。
5 茅ヶ崎に背を向けて

「曇った夏の海辺」のようなポップソングでループされる「ガラス」のようなコードカッティングと清涼感のあるピアノサウンドを中心に展開される。ボーカルは桑田佳祐(vo)と原由子によるデュェットとなっており桑田佳祐(vo)のボーカルは「驚異的に歌が上手い酔っ払い」風、対照的に原由子のボーカルは「普通に冷静」である。終盤は熱いギターソロが「溢れ出す思い」のようにブルージーに響き渡る。
7 女呼んでブギ

「女の気持ちが分かるモテる男」をテーマにした歌詞が印象的な曲で歌詞の中にはモテる男に対する同性(男)からの「嫉妬」と「鋭い指摘」が混在されている。「女呼んでもんで抱いていい気持ち」なるラインは現在では明らかにNGであると思われる。
8 レゲエに首ったけ

サンプルリングされた動物の鳴き声が「ジャングル」を連想するレゲエソングで「我関せず」と言わんばかりにクリーンなギターフレーズがマイペースにリフレインされる。「レゲエは女よりいいや」というフレーズがガチであれば当時、桑田佳祐(vo)は相当レゲエに傾倒していたと思われる。
10 今宵あなたに

ディープなベースラインと「高級レストラン」のようなピアノサウンドを中心に展開される曲。基本バラードではあるが「ディナーショー」のような華やかさも混在している珍しいタイプである。ギターソロとピアノソロの前で「メンバー紹介」を行う余裕も見せつける。

幅広い年齢層に支持される国民的なアーティスト/サザンオールスターズ(Southern All Stars)のデビューアルバム。 デビュー作にしてサザンオールスターズ(Southern All Stars)の魅力をギュッと詰め込んだような作品となっており、ハードロックやプログレなどに影響を受けたアーティストが多かったと思われる78年当時に「サンバ」「ボサノバ」「レゲエ」からの影響をサウンドに反映して

READ MORE

前作のアルバムタイトルの中にあった「もっと!」を「毎日」に変更しただけという省エネなタイトルが微笑ましいチェッカーズ(THE CHECKERS)の3rdアルバム。

サウンドは前作と比較して「垢抜けたサウンド」となっており、二ューウェイブ的なダークさを反映した「3 ジュリアに傷心」「8 ジェイルハウス・ラヴ」ギターサウンドが「ガラスの破片」のような音色を奏でる「7 You Love Rock’n’ Roll」など当時のポップ・ミュージックのトレンドを意識してたと思われる曲が収録されている。

また歌詞は良くも悪くも「ド直球」なものが多く「過去の恋愛」「失恋」をテーマにしたものであっても 気持ち良い位に「露骨な未練」が存在し、また「好きな女を落としたい!」という攻めのラブソングにおいても肉食的にグイグイと容赦なく攻めるスタンスを見せる。チェッカーズ(THE CHECKERS)の歌詞には「アイドルだと思って舐めんなよ!」と言わんばかりのツッパリイズムが存在する。

    「要点」

  • ・歌詞は良くも悪くも「ド直球」なものが多く「露骨な未練」や「肉食的にグイグイと容赦なく攻めるスタンス」を描いている
  • ・前作のアルバムタイトルの中にあった「もっと!」を「毎日」に変更しただけという省エネなタイトルが微笑ましい

「曲解説」

1 クレイジー・パラダイスへようこそ

濃厚な祝祭性を感じるクレイジーなポップソング。華やかなサックスが印象的なアーバンな曲だが、ベースラインだけが淡々とマイペースに鳴り響いている(1:50〜)「祭の後」のような静けさの中でフィンガースナップが鳴り響く。
3 ジュリアに傷心

傷心と書いて「ハートブレイク」と読む80年代的な粋を感じる代表曲。イントロでは「忍者」のようなダークでバタついた二ューウェイブ風のリズムを聴くことができる。チェッカーズ(THE CHECKERS) らしい灼熱のサックスサウンド、ドゥーワップ風コーラスはもちろん健在だが、この曲のリズムには他の曲にはない鋭角的な響きがあると感じる。歌詞は過去の恋愛を回顧したものであり「オレはやり直したい」「ラストダンスは一人じゃ踊れない」などのラインが印象的で「露骨な未練」を歌っている。
6 P.M.9:00のシンデレラ

トリッキーでアダルトな質感のサックスフレーズで幕をあける曲であり、よく聴いてみるとシンセサウンドが浮遊感を演出している。歌詞には「ロマンティックな装飾」がなされているがシンプルに言うと「親が厳しく門限が設けられている可愛い女の子に対して今日だけは親に嘘をついてでもオレといろ」という内容で男のエゴイズムを歌っている。
7 You Love Rock’n’ Roll

タイトル通りチェッカーズ(THE CHECKERS)流のシンプルなロックンロール。ギターには「ガラスの破片」を連想するようなエフェクトが掛けられている。「お前がオレのRock’n’ Roll」との事だ。
8 ジェイルハウス・ラヴ

ダークな二ューウェイブのような雰囲気がある曲で僅かではあるが少しB級V系の匂いもする異色作。メインフレーズの中に登場する藤井尚之(sax)のサックスサウンドは「ファミコンのボタンを連打する」ようにリズミカル(1:34〜)サックスソロは「スペーシーなシューティングゲーム」のようである。
10 哀しみのヴァージン・ロード

清らかなストリングスをフィーチャーした力強いバラード。歌詞の内容は大好きな女の人が自分とは違う男と結婚してショックなハズなのに、格好をつけて「幸福になれよ、オレの分まで」と粋なセリフを吐くというもの。「哀しみはオレに置いてけ」というフレーズも昭和なテイストMAXである。

前作のアルバムタイトルの中にあった「もっと!」を「毎日」に変更しただけという省エネなタイトルが微笑ましいチェッカーズ(THE CHECKERS)の3rdアルバム。 サウンドは前作と比較して「垢抜けたサウンド」となっており、二ューウェイブ的なダークさを反映した「3 ジュリアに傷心」「8 ジェイルハウス・ラヴ」ギターサウンドが「ガラスの破片」のような音色を奏でる「7 You Love Rock&#82

READ MORE

80年代を象徴する男性アイドルグループ・チェッカーズ(THE CHECKERS)の2ndアルバム。

「シンプルでちょっとおバカなロックンロール」「ノリノリのポップス」「背伸びした感が半端ないバラード」などをバランスよく配置した内容となっており「極端に高低を強調したドゥーワップ風コーラス」や「曲に様々な表情を与える藤井尚之のサックスサウンド」が非常に印象に残る。現在の感覚で言うとサウンド的にはアイドルの要素はほとんどないと思われる。

テクノポップ、パンク・ニューウェイブ以降のポップシーンの中でギタリストがあまり主張をしない点、またシンセサウンドが全く登場しない点などを考えるとむしろ「渋い趣味」と言っていいサウンドとなっている。

    「要点」

  • ・アイドルグループではあるが、むしろ「渋い趣味」と言っていいサウンド
  • ・「1 今夜はCまでRock’n’ Roll」における「自慢のギターはいつでもGINGIN」なるラインは軽い下ネタであろう

「曲解説」

1 今夜はCまでRock’n’ Roll

「big starの恋の苦悩」をテーマにした青臭くちょっとおバカな歌詞が印象的な曲で「ご機嫌なハイスクールライフ」のようなサックスが淡々としたサウンドにアクセントを与えている(0:38〜、2:21〜)「自慢のギターはいつでもGINGIN」なるラインが登場、タイトルやちょっとおバカな歌詞の内容から考えて「軽い下ネタ」であると思われる(1:25〜)「Rock’n’ Roll」というフレーズをチェッカーズ特有の「極端に高低を強調したドゥーワップ風コーラス」で分解している(1:30〜)藤井尚之(sax)によるサックスソロは「コクのある赤ワイン」のような音色を奏で「Cまでいった男の興奮」を代弁するかのように響き渡る。
2 哀しくてジェラシー

「本気で愛しているがすれ違う男女」の哀しいジェラシーをテーマにしたヒットシングル。サビは「愛されてるのに」というフレーズを 「愛」「され」「てる」「のに」というセクションにわけて一つ一つ丁寧に輪唱するというチェッカーズ(THE CHECKERS) らしい展開となっている。この曲における藤井尚之(sax)のサックスプレイは「砂漠を彷徨う細い蛇」のようである。
4 恋のGO GO DANCE!!

「ダンスパーティー」に参加しているかのような錯覚に陥るSEから始まるノリノリの曲。「裏でリズムをとっている」カッティングギターを中心に展開されるサウンドの合間を華やかなサックスと「ダンスパーティーを傍観している」かのようなマイペースなベースラインがすり抜ける。歌詞の内容は「可愛いあの子を絶対に落としてやる!」的な鼻息の荒いものとなっているが、あまりにもGO GO DANCEし過ぎている為、意味不明でカオスなものとなっている。
6 星屑のステージ

「もう二度と会えない人との誓い」を守り「ただ一人、星屑のステージで歌う」という色んな意味で切ないバラード。「流星がきれいだね、おまえの流した涙のようさ」というラインからタイトルである「星屑のステージ」とは「涙のステージ」をロマンティックに変換したものであると思われる。また「涙をしきつめて」というラインは「涙を土につめて」という風に聴こえる。この曲が第57回選抜高等学校野球大会の入場行進曲に採用された(wiki)事には不思議な納得感がある。
8 ジョニーくんの愛

ベースがメインリフを奏でるシンプルなロックチューン(1:55〜)ギターソロはプリングを多用したフレージングで少しキャロル(CAROL)っぽい。歌詞は「すべてを知りたがる女」と「すべてを明かさない男」の関係をテーマにしている。主人公のジョニーは「嘘つきだけど女の扱いが上手い」という中々の奴である。
10 ティーンネイジ・ドリーマー

「多感な10代を一緒に過ごしたお前」に対する切ない心情を吐露するバラード。「夢をなくせば、俺たち哀しいただの不良だよ」というラインは「昔ヤンチャしていた全ての人の心」にエモくそして重く響くであろう。

80年代を象徴する男性アイドルグループ・チェッカーズ(THE CHECKERS)の2ndアルバム。 「シンプルでちょっとおバカなロックンロール」「ノリノリのポップス」「背伸びした感が半端ないバラード」などをバランスよく配置した内容となっており「極端に高低を強調したドゥーワップ風コーラス」や「曲に様々な表情を与える藤井尚之のサックスサウンド」が非常に印象に残る。現在の感覚で言うとサウンド的にはアイド

READ MORE

ヒップホップ風の「ない」で韻を踏む掛け合いのボーカルラインが印象的な曲。

ゴージャスなシンセサウンドを中心に展開されるカラフルでスペーシーなAメロと「確かな足音」のようなディープなベースラインが存在感を放つBメロを中心に展開される。Bメロのボーカルラインはヒットソングとは思えない程に非ポップで「ギターリフ」のようである。また所々でサイケなハードロック風サウンドを取り入れている点もこの曲の特徴と言えるだろう。

歌詞は「満場一致の美少女」に対する熱い気持ちを歌っており「君が欲しい」という「河村隆一ばりにド直球なフレーズ」でグイグイと攻め倒すものとなっているが、やはりそこはさすがのシーシービー(C-C-B)。不思議と全くシリアスな匂いを感じさせない(1:20〜、3:14〜)「目の前がパッと開ける」ような空間的なサビが「隠しアイテム」のように登場。「女が強く、男は優しい現代風を憂う」歌詞を笠浩二(dr , vo)が軽やかに歌い上げる。

(2:57〜)シーシービー(C-C-B)らしからぬ本格的なハードロックギターソロが登場、フレージング・音色共に叙情的であり「むせ返るように熱い砂漠の街」を連想する内容となっている。終盤は「I want you」というフレーズを笠浩二(dr , vo)が数え切れない程に連呼する。

    「要点」

  • ・ヒップホップ風の「ない」で韻を踏む掛け合いのボーカルラインが印象的
  • ・「満場一致の美少女」に対する熱い気持ちを「君が欲しい」という河村隆一ばりにド直球なフレーズでグイグイと攻め倒すが全くシリアスな匂いを感じさせないシーシービー(C-C-B)マジックを堪能できる

ヒップホップ風の「ない」で韻を踏む掛け合いのボーカルラインが印象的な曲。 ゴージャスなシンセサウンドを中心に展開されるカラフルでスペーシーなAメロと「確かな足音」のようなディープなベースラインが存在感を放つBメロを中心に展開される。Bメロのボーカルラインはヒットソングとは思えない程に非ポップで「ギターリフ」のようである。また所々でサイケなハードロック風サウンドを取り入れている点もこの曲の特徴と言え

READ MORE

ナルシズムすら感じる艶のあるシンセフレーズが「スローなメリーゴランド」のように輝くポップチューン。

この曲でも渡辺 英樹(b)によるチョッパーを盛り込んだテクニカルなフレーズが曲に躍動感と立体感が与えている。電子音主体の打ち込みでベースラインが自由で非常に目立つサウンドが特徴であるアーティストにニュー・オーダー(New Order)というイギリスのアーティストがいるのだが、渡辺 英樹(b)のプレイはニュー・オーダー(New Order)のベーシスト/ピーター・フック(Peter Hook)ほどメロディックなものではないが少し似たフィーリングがあると筆者は感じる。おそらくではあるが、渡辺氏はピーター・フック(Peter Hook)の影響を受けていると思われる。

歌詞の内容は「お互い好きなハズなんだけどキッカケと勇気がなくて中々進展しない2人の恋模様」について。キスできるチャンスを邪魔する「2枚目であるアイツからの電話」や「恋愛禁止と注意する野暮なポリスマン」の存在が、本来はシリアスなハズの内容にコント的なエッセンスを与えている。言葉の響きやフレージングの面白さで曲にインパクトとユーモアを与えるというアプローチは本曲でも健在である。サビのボーカルラインは日本のポップスでは珍しいタイプのメロディーを 奏でておりまるで「幼少時代の切ない思い出」のようなエモさがある(2:05〜)珍しくハードロック的な叙情性を感じさせるギターソロが登場、シンセサウンドと絡まりアーバンに響き渡る。
(2:54〜)巨大なドットのような「ドン、ドン」というリズム音の後は「パラダイス」のような極彩色サウンドに移行し華やかな「Lucky Chance」というコーラスで締めくくられる。

    「要点」

  • ・2枚目であるアイツからの電話」や「恋愛禁止と注意する野暮なポリスマン」の存在が、本来はシリアスなハズの内容にコント的なエッセンスを与えている
  • ・渡辺 英樹(b)のプレイはニュー・オーダー(New Order)のベーシスト/ピーター・フックに影響を受けているかもしれない

ナルシズムすら感じる艶のあるシンセフレーズが「スローなメリーゴランド」のように輝くポップチューン。 この曲でも渡辺 英樹(b)によるチョッパーを盛り込んだテクニカルなフレーズが曲に躍動感と立体感が与えている。電子音主体の打ち込みでベースラインが自由で非常に目立つサウンドが特徴であるアーティストにニュー・オーダー(New Order)というイギリスのアーティストがいるのだが、渡辺 英樹(b)のプレイ

READ MORE

1 2 3 4 12