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live at the indoor
音楽作品(アルバム/シングル)を「普通」「良作」「名作」「傑作」「神作」に分ける音楽レビューサイト
検索結果75件

タグ「J-ロック」のレビュー

過去、最もレコーディングが難航し「コーラン」の逆回転を無断で使用した事でも一悶着あった問題作。

「90年代へヴィネス」「トリップホップ」「シューゲイザーサウンド」をバクチク(BUCK-TICK)流にアブノーマルに再構築したサウンドは、世界的に見ても「95年当時の最先端」である。今井寿(g)は常に先端音楽をチェックし続けているのだろう。アルバムタイトルは一見すると卑猥だが「音楽業界がsix sideなら自分たちはnine sideに行ってやる」という反逆的な意味合いがあると思わる(筆者の考察)事実、彼らは本作リリース後に自分たちの事務所(有限会社バンカー)を立ち上げ翌年にはレコード会社を移籍している(wiki)

「フラストレーション」「諦念」「偏執的な感情」をテーマにしたものが多く、ある種痛々しいがシリアスにクリエイティヴィティーを突き詰めた結果なのであろう。ヘヴィなサウンドを曲に反映され痛々しい歌詞をもつ本作はファンの中でもおそらく賛否両論あったはずではあるが、筆者としては彼らの「我流を貫く孤高のスタンス」を最大限スペクトしている。

    「要点」

  • ・世界的に見ても95年当時の最先端サウンド
  • ・アルバムタイトルは「音楽業界がsix sideなら自分たちはnine sideに行ってやる」という反逆的な意味合いがある

「曲解説」

1 Loop

「中東的な音響」と「スペーシーな質感」をもつエレクトロニカサウンドをバックに「自然とあなたに対する感謝」を淡々と朗読する衝撃のオープニング。オルタナ・グランジ以降の乾いたカッティングギターは「宇宙を彷徨っている」ような浮遊感と静けさがある。
2 love letter

大胆に90年代へヴィネス導入したロックチューンでヘヴィなリフが目立つ曲ではあるがHR/HM的なグルーヴ感はなく、「ヘヴィなB-Tニューウェイブ」という感じのサウンドとなっている。
3 君のヴァニラ

「ヨレたエロス」を感じるミニマムなオルタナチューン。歌詞の内容はおそらく「刹那的でアブノーマルな恋愛」についてである。(2:31〜)エロティックな展開から「メロウな夏休み」のようなギターソロが登場するが、そこに「B-Tらしい不穏なノイズサウンド」が登場しなんとも言えない空気感が出来上がる。
4 鼓動

「幻」のような雰囲気を感じるB-T流シューゲイザーソング。サビで「感情を解き放つ」ような展開にはレディオヘッド(Radiohead)的なダイナミズムがある。歌詞は「母とこの世に生きる全て」に対する感謝を歌っており、最後は「これまでの事が全て夢であった」かのようなドリーミな揺れる音響に包まれる。
5 限りなく鼠

アリス・イン・チェインズ(Alice in Chains)を彷彿とさせる「泥水」のような重さと気怠さを感じるスローなヘヴィリフを中心に構成されている曲で櫻井敦司(vo)のボーカルは「ホラー映画」のような質感で過去最高レベルにおどろおどろしい。歌詞は「不条理な世の中に対する」諦めにも近い感情を吐き出しており、「道しるべに騙されたように」というラインは秀逸で「救いようのなさ」を端的に表している。
6 楽園(祈り 希い)

全ての音響から「泥酔」のような揺らめきを感じるルーミーでマニアックな曲。「戦争や殺戮が終わらない世界に対する」馬鹿らしさを「神の子が殺し合う愛の園」という歌詞で批判しつつも、そんな世界に対して「何もする事ができない自分」に対する虚無感を歌っている。
9 相変わらずの「アレ」のカタマリがのさばる反吐の底の吹き溜まり

今井寿がメインボーカルを担当する曲でアルバムタイトルにも深く関係している強烈な歌詞がインパクト大。歌詞の内容は「腐りきった音楽業界」を批判したもであり、「six side is heaven nine side is go」なる歌詞はおそらくではあるが「独立」を暗に宣言していると思われる。それにしてもかっこ良すぎるラインである。
11 密室

ダビーな音響とタイトル通りの密室感を感じる偏執的なラブソング。マイ・ブラッディ・ヴァレンタイン(My Bloody Valentine)からの影響を感じる「揺らめくサイケサウンド」を中心に構成されている(1:17〜、2:50〜)狂おしい愛情を歌うボーカルラインの後ろでは「砂嵐」のようにザラついたノイズサウンドが吹き荒れる(1:58〜)ギターソロは「蜃気楼」のようなフィーリングでリスナーの鼓膜に絡みつく。
12 Kick(大地を蹴る男)

グランジをエレクトロポップ化したようなアブノーマルなロックチューン。この曲の歌詞も「9 相変わらずの「アレ」のカタマリがのさばる反吐の底の吹き溜まり」同様に「独立の決意」を表したものだと思われる。サビのライン「道化師躍れ、それが運命」なる歌詞をここまで楽しそうに歌うシンガーは櫻井敦司(vo)だけであろう。
15 見えない物を見ようとする誤解 全て誤解だ

ニルヴァーナ(NIRVANA)のギターリフを今井寿(g)流にワンコードで再構築したリフが終始リフレインされるダークなギターロック。サウンド自体はシンプルでダイナミックなサウンドであるのに対して、歌詞の内容は非常に癖が強く一聴すると「捻くれすぎた男の嘆き」のようなものに聴こえるが「不条理なこの世界に染まるのは危険だ」と警笛を鳴らすような内容ともとれる。深読みかもしれないが。
16 Loop MARK II

宇宙から「美しい奇跡の星」を静かに眺めるようなスペーシーさと静けさを感じるエンディング。櫻井敦司(vo)が「り・ん・ね」というフレーズを時間をたっぷり使って囁く。

過去、最もレコーディングが難航し「コーラン」の逆回転を無断で使用した事でも一悶着あった問題作。 「90年代へヴィネス」「トリップホップ」「シューゲイザーサウンド」をバクチク(BUCK-TICK)流にアブノーマルに再構築したサウンドは、世界的に見ても「95年当時の最先端」である。今井寿(g)は常に先端音楽をチェックし続けているのだろう。アルバムタイトルは一見すると卑猥だが「音楽業界がsix side

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初期の楽曲を今井寿覚醒後のセンスでセルフカバーしたアルバムでアルバムタイトルはB-Tらしい「孤高のアブノーマルさ」を感じるものとなっている。

「充実したレコーディング環境」「イメージを具体化できる楽器・機材」「凄腕エンジニアの存在」「洗練され始めたセンス」「演奏スキルの向上」など様々な要素がポジティヴに働き、全ての曲が原曲より生々しく立体的な響きをもっている。傑作アルバム「狂った太陽」同様に90年代B-Tサウンドに大きな影響を与えたと思われる「インダストリアル」「トリップホップ」の要素を大胆に取り入れており「ここからが本当の自分たちのスタートだ」と高らかに宣言するような内容となっている。

「狂った太陽」のレコーディングで今井寿(g)は「何かを掴んだ」のだろう「狂った太陽」同様に「狂ったセンス」が大爆発の傑作カバーアルバムとなっている。

    「要点」

  • ・アルバムタイトルはB-Tらしい「孤高のアブノーマルさ」を感じる
  • ・「狂ったセンス」が大爆発の傑作カバーアルバム

「曲解説」

1 ICONOCLASM

インダストリアル・ボディミュージック風の原曲を更に大胆にそして凶暴にリメイクしており、より立体的になったギターサウンドとベースリフがリスナーの脳を刺激する。櫻井敦司(vo)のボーカルには強烈な歪みが加わっており歌い方も含めてルナティックである(2:48〜)原曲には存在しなかったと思われるディープでスローなパートが挿入される。その後は櫻井敦司(vo)のシャウトが登場してより「壊れた感」が強調される。
3 DO THE “I LOVE YOU”

「同じところをクルクル回る」ようなクリーンなギターサウンドを中心に展開されるB-T流アブノーマルなダンスソング(2:10〜)不思議としか言いようのない音感を持つギターソロと「突き刺さるレーザービーム」のような音が登場(2:45〜)「脳みそをグチャグチャにする」ようなサウンドはカオス。
4 VICTIMS OF LOVE

「迷宮に迷い込んだ」ような質感のメランコリックバラード。「ガラスの破片」のようなキーボードフレーズが宙を舞い、樋口 豊(b)のヌメッとしたベースラインが非常に目立つ曲となっている。wikiを見るとフットレスベースを使用しているとの事だ(4:44〜)曲の世界観とはやや異なる質感のギターソロは「春の訪れ」のような暖かさを感じさせる。終盤は「終幕感」が強調されたダークサウンドが空間を支配して今井寿(g)独自の「狂ったサイレン」のようなギターサウンドが不穏に鳴り響く(6:55〜)一瞬のブレイクの後は「異空間に放り込まれた」ような展開となり「音に殴られる」ような錯覚を味わう事ができる。
6 ORIENTAL LOVE STORY

「強い風に吹かれている」ような雰囲気をもつシンプルなニューウェイブソング。ギターサウンドには多様なエフェクトが掛けられておりバンドサウンドだけで「どこまでカラフルな絵を描けるか?!」にトライしているかのようなサウンドである。最後はファミコンのシューティングゲームに登場しそうなワープ風の効果音で締めくくられる。
8 LOVE ME

「メタリックな水面」のようなダブアレンジが面白い曲で「メルヘンな夢の中にいる」ような浮遊感を感じる事ができる。終盤はタイトなドラムプレイが存在感を増しビート感が強調されるが曲が持つ世界観は変わらず最後まで揺れている。
10 …IN HEAVEN…

初期の代表曲に「ガラスのような透明感」と「インダストリアルなエッジ」を反映させたアレンジを加えており、 アグレッシヴさはそのままに洗練された雰囲気が漂っている。
12 JUST ONE MORE KISS

ヒットシングルに「神秘のベール」のようなダブアレンジを施しており、原曲のもつニューウェイブ的な浮遊感をさらに強調している。歌詞の内容は狂おしい恋愛感情をB-T的な練られた表現でまとめたものとなっており、 「抱き合えばそこは架空の都」なる歌詞はいつ聴いても秀逸である。
14 HYPER LOVE

「竜宮城」を連想する東洋音階フレーズと「暗躍」のようなダークなベースサウンドがインパクト大の曲で 当時、前衛であった「インダストリアル」「オルタナ」「アシッドハウス」などを今井寿(g)独自のセンスでごちゃ混ぜにしたようなサウンドを聴かせてくれる。

初期の楽曲を今井寿覚醒後のセンスでセルフカバーしたアルバムでアルバムタイトルはB-Tらしい「孤高のアブノーマルさ」を感じるものとなっている。 「充実したレコーディング環境」「イメージを具体化できる楽器・機材」「凄腕エンジニアの存在」「洗練され始めたセンス」「演奏スキルの向上」など様々な要素がポジティヴに働き、全ての曲が原曲より生々しく立体的な響きをもっている。傑作アルバム「狂った太陽」同様に90年

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「1 悪の華」
「自分たちの進む方向性が完全に見えた」と言わんばかりの勢いとダークさを感じるヒットシングル。「シンプルなエイトビートロック」と「バクチク(BUCK-TICK)独自のギクシャクしたニューウェイブサウンド」を融合させ、ボウイ(BOØWY)以降のギターロックシーンの中で圧倒的な個性とデカダンスな新感覚を提示している。当時の日本の音楽シーンで「ダーク×デカダンス」な質感のロックソングがオリコンチャート1位を記録する事はとてつもない快挙でありバクチク(BUCK-TICK)の存在がなければ90年代のV系ムーブメントはまた違ったものになっていたと思われる。

リフレインされる「ミニマムでメタリックなニューウェイブリフ」
「メロディックな東洋音階を駆使した不思議な音程感があるギターソロ」
「ギターソロの直後に登場する「不気味な静けさ」を感じる単音フレーズ」

「悪の華」の魅力はなんといって今井寿(g)のギターサウンドで「覚醒前夜」のキレキレなフレージングを聴かせてくれる。 歌詞の内容は「これからが本当の自分たちのスタート地点である。」という熱い内容であると思われ、彼等らしくアブノーマルに「狂い出したBLUE BOY」という表現で熱量を表現している。

「2 UNDER THE MOON LIGHT」
樋口 豊(b)が初めて作詞にトライしたバラード。 最低限のB-Tらしさを守りつつも「恋人を失った喪失感と悲しみ」をストレートに表現した歌詞は、B-Tソングの作詞を担当する櫻井 敦司(vo)・今井寿(g)が描くアブノーマルなものとは異なる個性があり「good-bye my love , good-bye your love」というワードを中心に展開されるサビは非常にポップである。

サウンド的にはシンプルでラフなカッティングギターと「星々」のような質感のエフェクティヴなギターサウンドを中心に構成されている曲であり、B-Tソングには珍しく「ナチュラルな浮遊感」を感じるサウンドとなっている(1:26〜)ビートルズ(The Beatles)からの影響を感じる「フゥ〜」というメロウなコーラスが登場(2:00〜)ギターソロは「夕暮れの海辺」を連想するサウンドでありサーフミュージックのような質感がある。 他の曲にはない質感や雰囲気を感じるこの曲は「作詞者=樋口 豊(b)」の意向が大幅にサウンドに反映されているのかもしれないと感じる。

アルバム「悪の華」にもヤガミトール(dr)が作詞を担当した「DIZZY MOON 」という曲が収録されている。「DIZZY MOON 」もまた最低限のB-Tらしさをまもりつつ独自のテイストを打ち出している佳作である。普段、作詞を担当しない人に作詞者を任せるのは「面白い化学反応を生みだす」最もシンプルな方法論なのかもしれない。

    「要点」

  • ・覚醒前夜」のキレキレなフレージングを聴かせてくれる今井寿(g)
  • ・異色バラード「2 UNDER THE MOON LIGHT」は樋口 豊(b)が初めて作詞にトライ

「1 悪の華」 「自分たちの進む方向性が完全に見えた」と言わんばかりの勢いとダークさを感じるヒットシングル。「シンプルなエイトビートロック」と「バクチク(BUCK-TICK)独自のギクシャクしたニューウェイブサウンド」を融合させ、ボウイ(BOØWY)以降のギターロックシーンの中で圧倒的な個性とデカダンスな新感覚を提示している。当時の日本の音楽シーンで「ダーク×デカダンス」な質感のロックソングがオリ

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「踊れるハードロック」(wiki)をテーマに作成されたミニアルバム。

「1 孤独のRunaway」
「コクと潤いのあるウォームなギターサウンド」「高層ビルを連想するゴージャスなホーンセクション」「切れ味抜群のボーカル」という初期ビーズ(B’z)の特徴が理想的なバランスで融合された曲でビーズ(B’z)のキャリアの中でも指折りの名曲である。

歌詞の内容は「後悔は少なめの人生」を送っている主人公が多少なりとも世間や他人の目を気にしている自分自身に対して「自分がやりたいこ事をやれよ!」と喝を入れるような自己啓発的内容となっている。本曲で聴ける松本 孝弘(g)のギターサウンドは筆者が知る限りTAK史上最高のプレイであると感じる(2:34〜)ギターソロは「都会の狂騒」を思わせる「うねるサイレン」のようなフィーリングである。

「2 Mars」
砂漠とピラミッドを連想する「神秘的でミステリアスなアルペジオ」をバックに稲葉浩志(vo)が淡々とした語りを聴かせるというマニアックな曲で「B級V系アーティスト的な雰囲気」を醸し出してはいるものの「軌道修正」というワードが稲葉浩志(vo)のまとも過ぎる人柄を表している。深読みかもしれないがこの曲の歌詞は田舎の母親に向けたポエム的なものではないだろうか?

「3 Loving All Night 〜Octopus Style〜」
「Black Album」以降のメタリカ(Metallica)のようなディープでスローなヘヴィロックだが随所で登場する清涼感を感じるシンセサウンドがハードロック匂を中和させている。本曲を聴いてふと思ったのだがビーズ(B’z)は「売れる曲を作っている」というより、どのようなタイプの曲でも「自分たちの中にある理想のバランス」を描いているような気がするのだ。本曲で聴ける「ラップ風歌唱」「強烈なシャウト」「ヘヴィなリフ」などは当時の音楽マーケットにおいては「非売れ線要素」であると思われるが「そんなの関係ない」と言わんばかりに「圧倒的な正解」として鳴り響く。

「4 Love & Chain 〜Godzilla Style〜」
「カラフルな装飾感」を感じるアーバンな質感のシンセロック。本曲のギターリフは「名脇役」のようなスタンスで軽やかなメロディーを奏でるボーカルラインに対して合いの手を入れるようなものとなっている。反面、ギターソロは主張しまくりで「濃厚でハードなブルース」といった趣のプレイを聴かせてくれる。

「5 LADY NAVIGATION 〜Cookie & Car Stereo Style〜」
カラフルで軽やかなポップソングにハードなギターサウンドを絡めたヒットシングル。歌詞は英語詞となっているが「公園のベンチ」や「ソフトクリーム」という英語ワードは出てこない。外国人に伝わりやすいように言葉のフレーズもアレンジしていると思われる。

    「要点」

  • ・踊れるハードロック(wiki)をテーマに作成されたミニアルバム
  • ・「1 孤独のRunaway」はビーズ(B’z)も持ち味が理想的なバランスで融合した名作

「踊れるハードロック」(wiki)をテーマに作成されたミニアルバム。 「1 孤独のRunaway」「コクと潤いのあるウォームなギターサウンド」「高層ビルを連想するゴージャスなホーンセクション」「切れ味抜群のボーカル」という初期ビーズ(B’z)の特徴が理想的なバランスで融合された曲でビーズ(B’z)のキャリアの中でも指折りの名曲である。 歌詞の内容は「後悔は少なめの人生」を送

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現役小中学生ダンスグループとしてデビューしたスピード(SPEED)が始めてオリコンチャート1位を獲得したヒットシングル。

「Go! Go! Heaven」というファンキーの極みとも言えるタイトルをもつ曲ではあるが歌詞の内容は「10代の葛藤」をテーマしたものであり、「矛盾だらけの世の中」「歪んだこの世界」から抜け出したいと強く願いつつも現状は「本当の自分」すらまだ分かってはいないという「強烈な自己矛盾」を抱えている主人公が「悩んでばかりいても仕方ないよ!」と言わんばかりに「天国へ行こう!」と提案するインパクト大の内容となっている。

またサビで聴くことが出来る島袋寛子・今井絵理子の歌声は「無邪気な子供らしさ」を強調したものとなっており同世代のティーンエイジャーに深く突き刺さった。

今、じっくりと冷静に「Go! Go! Heaven」を聴き込んでみるとサウンド自体はザクザクした質感のギターと派手なホーンセクションを中心にまとめられたオーソドックスなJ-ロック風である事に気付くのだが「berak out!berak out!」というワードと連動するような「鈍器で頭を殴られたような効果音風のリズム」と「都会の狂騒」から「早朝の大空のような景色」に転調するアコースティクパートが強烈なインパクトを放ちこの曲を特別なものとしていると感じる。

またアコースティックパートでは「自己矛盾を抱えつつも今日も明日も生きていく」という強い決意を「I know , I know」という中学英語で分かりやすく伝えてくれる親切さにも関心させられる。このあたりの心配りがヒット曲には欠かせないのだろう。子供らしい無邪気さを前面に出しつつ「子供だって悩んでいるし大人が思うほど単純じゃない」という主張が込められており曲となっておりビーズ(B’z)のギタリスト/TAK MATSUMOTOも絶賛(wiki)のクオリティを誇る。

2「おやすみ……」に関しては「恋に恋する少女的なメルヘンの世界」のような雰囲気を醸し出しており正当なアイドルソングとなっている。

    「要点」

  • ファンキーの極みとも言えるタイトルだが歌詞の内容は「10代の葛藤」をテーマにしている
  • 「berak out!berak out!」というワードと連動する「鈍器で頭を殴られたような効果音風のリズム」がインパクト大

現役小中学生ダンスグループとしてデビューしたスピード(SPEED)が始めてオリコンチャート1位を獲得したヒットシングル。 「Go! Go! Heaven」というファンキーの極みとも言えるタイトルをもつ曲ではあるが歌詞の内容は「10代の葛藤」をテーマしたものであり、「矛盾だらけの世の中」「歪んだこの世界」から抜け出したいと強く願いつつも現状は「本当の自分」すらまだ分かってはいないという「強烈な自己矛

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