検索画面を消す
検索画面を消す
live at the indoor
音楽作品(アルバム/シングル)を「普通」「良作」「名作」「傑作」「神作」に分ける音楽レビューサイト
検索結果17件

タグ「テクノ」のレビュー

「テクノのゴッドファーザー」とも呼ばれるホアン・アトキンスのソロプロジェクト「 Model500」による1st EP。 デトロイトテクノ界のオリジネイターの作品という事もあり同じくシカゴハウスから派生したアシッドハウスと比較してどのような違いがあるのかを意識して聴いてみた。

実際に本作を聴いてみた率直な感想としては現在、存在する「テクノ」と言われる音楽のベーシックがまさに詰まっている作品であると感じ「原色なシンセサウンド」「暗号のように鳴り響くビートの断片」「複雑に同時に鳴らされるダンサブルなリズムアプローチ」などが印象に残った。アシッドハウスは「ジャングル」を連想するディープで開放的な雰囲気を持つサウンドだが、デトロイトテクノの元祖と言われる本作は「ストリート感溢れる都会の夜」を連想するサウンドとなっておりBPMも早い。この違いは非常に興味深い。

    「要点」

  • 「テクノのゴッドファーザー」とも呼ばれるホアン・アトキンス
  • 現在、存在するあらゆるテクノサウンドに影響を与えたと思われる
  • BPM早めで「ストリート感溢れる都会の夜」を連想するサウンド

「曲解説」

1 NO Ufo’s(Vocal)

「原色の蛍光灯」のような眩しいシンセサウンドと金属的でミニマムなビートがディープなリズムの上で輝く(2:35〜)「スライム」のような弾力感のある低音の登場と共にアシッドハウス的な展開となるが、直線的でカラフルなビートの粒は都会の夜を連想する(3:20〜)「泥沼にはまった」ようなカオスを感じるアバンギャルドなパートが挿入され、終盤ではポリリズムのようなリズムアプローチを聴くことができる。
3 Future(Vocal)

縮れたビームのような質感のシンセサウンドが縦横無尽に踊る曲(2:06〜)「迷宮を彷徨う」ような空想的なサウンドが展開され、半笑いのようなサンプリングボイスが不気味に響き渡る(3:22〜)「早足で螺旋階段を降りる」ようなループサウンドが展開され、終盤は不気味なサンプリングボイスがリフレインされる。

「テクノのゴッドファーザー」とも呼ばれるホアン・アトキンスのソロプロジェクト「 Model500」による1st EP。 デトロイトテクノ界のオリジネイターの作品という事もあり同じくシカゴハウスから派生したアシッドハウスと比較してどのような違いがあるのかを意識して聴いてみた。 実際に本作を聴いてみた率直な感想としては現在、存在する「テクノ」と言われる音楽のベーシックがまさに詰まっている作品であると感

READ MORE

日本の人気テクノアーティスト「電気グルーヴ」やエイフェックス・ツイン(Aphex Twin)などのエレクトロニカ勢に影響を与えた808ステイト(808 State)の2ndアルバム。

内容としてはアシッドハウスからの影響を洗練されたエレクトロなセンスで再構築したような作品であり、カラフル音色の数々はBPM以上のスピード感を曲に与え多くの曲でレイヴ的な開放感を感じることができる。時折登場するセンス抜群のサンプリングボイスが本作をぎりぎりの所で「ポップ」として成立させる重要な要素であり「1 Magical Dream」などはまるで2010年代のドリームポップのような曲だ。

    「要点」

  • 後続のアーティストに多大な影響
  • アシッドハウスを洗練されたエレクトロなセンスで再構築

「曲解説」

1 Magical Dream

儚く細い女性ボーカルをフィーチャーした「深い霧」のような雰囲気を感じるエレクトロソング。アシッドハウス的な潤いのあるディープな低音と氷細工のような質感のシンセサウンドの対比が印象的でアシッドハウスを抜群のポップセンスでアレンジしたようなイメージだ。
2 Ancodia

ワープを連想する電子音から始まるファンキーな曲
(1:00〜)無機質ではあるが不思議な暖かさを持つロボット風コーラスが登場 (1:16〜)ソウルフルな女性ボーカルと「動物の鳴き声にエフェクトをかけた」ようなサウンドがアシッドハウス的で「1 Magical Dream」同様にボーカルの活かし方が抜群にうまい!中盤以降はビートが強調されよりダンサブルな展開になり「ストリート的なエッジ」と「ジャングル」を連想するような質感の音が断片的に鳴り響く(4:25〜)「スコールの後の眩しすぎる光」のようなシンセサウンドがサイケデリック。最後は「タイムマシンに乗った」ような時空を超える電子音で幕を閉じる。
3 Cobra Bora

「空を飛ぶ車でドライブ」しているような浮遊感とスピードを感じる曲。歪んでエッジの立っている重低音の上を様々な音の断片が現れては消える(2:40〜)ラビリンスを連想するミステリアスなシンセサウンドが曲に色彩を与える(3:10〜)濃厚なドットのようなビートが連打され、それを境にダンサブルなビートと陽炎のように揺らめくサイケサウンドに切り替わる(5:18〜)臨時ニュースのような「パッパ〜♪」という少し能天気なサックス(多分) の音が登場し、その後はこれまた「タイムマインに乗って時を超える」ような極彩色のシンセサウンドが降り注ぐ。
4 Pacific 202

「フライト中の窓から真っ赤な夕日を眺める」ようなイメージの渋い曲で哀愁を感じる「白い煙」のようなサックスの音色が曲をリード。ベース音とリズムは「手品」のように手を変え品を変えた様々な音色を聴くことができる。終盤はまるで「虹の中をフライトしている」ようなカラフルさを感じる展開となり最後は鳥のさえずりが鳴り響く。
5 Donky Doctor

「スライム」のように潤ったビートの上をスピード感のある鋭角的なサウンドが舞うダンサブルな曲。「ピラミッド」を連想するシンセサウンドが随所で挿入され、終盤は金属的で直線的なビートとループされる呪文ボイスが現れる。
6 808080808 – 808080808

「プログラミングのエラー文」のようなタイトルとは裏腹に「野外」を連想する「レイヴ的な開放感」をもち、「カラフルな音のシャワーが容赦なく上空から降り注ぐ」エッジの効いたエレクトロ。時折挿入される「曖昧な記憶」のような細切れボイスがレイヴ感をより強調する。
8 The Fat Shadow

「鏡の世界に迷い込んだ」ような空気感をもつ1分弱の曲。アシッドハウス的な命令のような男性ボイスが不穏な空気感を助長する。

日本の人気テクノアーティスト「電気グルーヴ」やエイフェックス・ツイン(Aphex Twin)などのエレクトロニカ勢に影響を与えた808ステイト(808 State)の2ndアルバム。 内容としてはアシッドハウスからの影響を洗練されたエレクトロなセンスで再構築したような作品であり、カラフル音色の数々はBPM以上のスピード感を曲に与え多くの曲でレイヴ的な開放感を感じることができる。時折登場するセンス抜

READ MORE

1 3 4