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live at the indoor
音楽作品(アルバム/シングル)を「普通」「良作」「名作」「傑作」「神作」に分ける音楽レビューサイト
検索結果27件

タグ「V系」のレビュー

「1 DESIRE」
真矢(dr)のパワフルなドラムの連打から始まるソリッドなロックチューン。狂おしい恋愛感情をパッケージングした歌詞は「この感情にハマるドラマやCMなど存在するものか!」と当時隆盛を極めていたタイアップを拒絶するかのようであり「孤高のストイックさ」を感じさせる。

「ザクザクとした質感のバッキングと立体的なアルペジオから成る攻撃的なツインギター」「強烈にうねるベースライン」「曲の緩急をコントロールするシンプルでパワフルなドラム」が一体となって攻めこんでくる過剰なサウンドは「各パートが他のパートの合間を縫う」ように複雑に絡み合っており普通のシンガーであれば歌うことが困難であると思われる。

筆者としてはこの曲こそが「ルナシー(LUNA SEA)の絶頂期を最も象徴する」曲であると同時に音楽的な一つの到達点でもあると思う。ルナシー(LUNA SEA)というバンドはインディーズ時代から「ハードなロックサウンド」と距離を置いてきたアーティストなのだが、ルナシー(LUNA SEA)独自のスペーシーで浮遊感溢れるサウンドをハード化させた「異色作ROSIER」でまさかの大ブレイクを果たした。

二ューウェイブから派生したサウンドを「ハード」「アグレッシヴ」に変換させたアーティストは海外にも存在するのだが、ルナシー(LUNA SEA)と似たサウンドのアーティストは存在しないのである。要するにこの当時のルナシー(LUNA SEA)は「世界的に見ても極めてユニーク」なサウンドを鳴らしていたのである。

94年〜96年にリリースされたルナシー(LUNA SEA)の音源には「はじめから明確な答えが見えているか」のごとく音に一切の迷いが感じられない。

「2 LUV U」
「1 DESIRE」同様に狂おしい恋愛感情をパッケージングしたカップリング。「泥沼」のようにディープな音響はマッシヴ・アタック(Massive Attack)などのトリップホップ・アーティストからの影響をルナシー(LUNA SEA)なりに消化したものであろう。

歌詞は「モノトーンな部屋のベッドの上で四六時中抱き合う男女」を連想するものとなっており、RYUICHI(vo)のボーカルは曲の世界観と見事にマッチした質感で「呪縛」のようなシュールな熱さを感じさせる。オリコンチャート1位を獲得したヒットシングルのカップリングにディープでマニアックな曲を収録する所に彼らの「音楽マニア」としての拘りが感じられる。

    「要点」

  • ・「1 DESIRE」・・・「各パートが他のパートの合間を縫う」ように複雑に絡み合っており普通のシンガーであれば歌うことが困難であると思われる。
  • ・「2 LUV U」・・・オリコンチャート1位を獲得したヒットシングルのカップリングにこの様なディープでマニアックな曲を収録する所に彼らの音楽マニアとしての拘りが感じられる。

「1 DESIRE」 真矢(dr)のパワフルなドラムの連打から始まるソリッドなロックチューン。狂おしい恋愛感情をパッケージングした歌詞は「この感情にハマるドラマやCMなど存在するものか!」と当時隆盛を極めていたタイアップを拒絶するかのようであり「孤高のストイックさ」を感じさせる。 「ザクザクとした質感のバッキングと立体的なアルペジオから成る攻撃的なツインギター」「強烈にうねるベースライン」「曲の緩

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オリジナルメンバーであるギタリスト・臣が在籍していた「3人体制時代」のミニアルバム。

3rdアルバム「feminism」同様にビジュアル系からパンク路線に向かうちょうど過渡期にリリースされた作品であり、一言で言うと「自分たちが進むべき方向性を模索している」というイメージのアルバムとなっている。

狂ったようなテンションで畳み掛けるハードチューン「1 CHANDLER」と男女の繊細な感情を描いている「5 ICE MY LIFE ~Album Mix~」が共に収録されており、この2曲における歌詞の内容・清春の歌唱法などを比較すると「本当に同一人物なのか?!」と疑いたくなるほどに振り幅が激しい。

同年代のルナシー(LUNASEA)やラルク アン シエル(L’Arc〜en〜Ciel)がアルバムごとにある程度「コンセプト」や「サウンドの統一感」を設ける中、黒夢がもつ「音楽的・感情的な振り幅の大きさ」は個性であると言える。ギタリスト・臣(g)が脱退後は正式メンバーにギタリストを加入させずに黒夢は「ユニット形式」で活動を行っていく事となる。

    「要点」

  • ・オリジナルメンバーであるギタリスト・臣が在籍していた「3人体制時代」のミニアルバム。
  • ・3 『sister』名曲「MARIA」に通じる裏拍子が強調されたギターカッティングが印象に残る曲、そう言えば「MARIA」の歌詞の中に「もしかしたら逢えるはずもないMY『sister』」なるラインがある。

「曲解説」

1 CHANDLER

イントロから「歪んだギターリフが暴走する」ハードチューンでサビでは「何かが狂った」ようなテンションで清春(vo)が「CHANDLER!!」というタイトルを連呼する(0:44〜)ハードな曲にアクセントを与えるイマジネーション豊かな臣(g)のギターソロが空間を彷徨う。終盤は徐々に音量が下がりそのままフェードアウト。
2 Sick

後に「ハードコア調にアレンジされる」疾走系ロックチューン。この頃の清春(vo)は「自分たちの進むべき方向を模索している」時期であり、この曲も「どこか手探り感」が感じられる。筆者としては後にリリースされる「明確な答えを見つけた」ようなハードコアバージョンの方が好きである。歌詞の内容は「狂った洗脳」について。
3 『sister』

名曲「MARIA」に通じる裏拍子が強調されたギターカッティングが印象に残る曲。そう言えば「MARIA」の歌詞の中に「もしかしたら逢えるはずもないMY『sister』」なるラインがある事を思い出した。歌詞は「ミステリアスなsisterに惹かれる純度の高い恋愛」テーマにしたもの。清春の人生において「sister」はとても重要な存在なのであろう。
5 ICE MY LIFE ~Album Mix~

疾走するマイナー調のコード進行が印象的な王道V系チューン。歌詞の内容はファーストシングル「for dear」同様に「すれ違う繊細な男女の心情」のようなイメージである。~Album Mix~はオリジナルバージョンにキラキラとした音響が飾り付けられている。
6 寡黙をくれた君と苦悩に満ちた僕 ~Full Acoustic Version~

シリアスなタイトルとは裏腹なアコースティックアレンジが施されたラストソング。歌詞の内容は「複雑な男女関係」で気まずさがピークに達し「今にも関係が破綻しそうなカップルの冷戦」と言ったところだろうか。

オリジナルメンバーであるギタリスト・臣が在籍していた「3人体制時代」のミニアルバム。 3rdアルバム「feminism」同様にビジュアル系からパンク路線に向かうちょうど過渡期にリリースされた作品であり、一言で言うと「自分たちが進むべき方向性を模索している」というイメージのアルバムとなっている。 狂ったようなテンションで畳み掛けるハードチューン「1 CHANDLER」と男女の繊細な感情を描いている「

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再結成前にリリースされた最後のオリジナルアルバムでありデッドエンド(DEAD END) のキャリアの中で「最高傑作」との呼び声も高い傑作4thアルバム。

前作を聴いて感じた「密室感」が大幅に後退し「ダークではあるのが空間的な広がりを感じるサウンド」を聴かせてくれる。 本作における足立祐二(g)のギタープレイはもはや「神の域」であり、ルナシー(LUNASEA)やラルク アン シエル(L’Arc〜en〜Ciel)に多大な影響を与えたであろうと思われる。「耽美」「ミステリアス」と形容したくなるアルペジオがほとんど全ての曲で登場して一筋縄ではいかないマニアックな雰囲気を醸し出している。特に「1人V系ツインギター」と表現したくなる「2 SLEEP IN THE SKY」は全てのV系ファン必聴である。

80年代ハードミュージックとUKニューウェイブを掛け合わせた方法論は、鳴っているサウンドは異なるがUSオルタナの創始者の1つである「ジェーンズ・アディクション(Jane’s Addiction)」に近いものがあると感じる。

    「要点」

  • ・「ダークではあるのが空間的な広がりを感じるサウンド」
  • ・「1人V系ツインギター」と表現したくなる「2 SLEEP IN THE SKY」は全てのV系ファン必聴

「曲解説」

1 I WANT YOUR LOVE

ドラムンベース風のドラムプレイで幕をあける浮遊系ギターロック。「大空を駆け巡る」伸びやかなボーカルラインと「アンプ直」のようなウォームな歪みが心地よいギターサウンドを中心に展開される曲でタイトルは「MORRIE(vo)らしからぬノーマル」なものとなっている。サビでは足立祐二(g)のアンビエントなアルペジオが曲にミステリアスな空気感を与えている。
2 SLEEP IN THE SKY

ルナシー(LUNASEA)のプログレ曲「serach for reason」におけるツインギター・アプローチに多大な影響を与えたと思われる足立祐二(g)のギタープレイが素晴らしすぎる耽美チューン。「神秘的でミニマムにループされるアルペジオ」「ウォークでコクのあるトーン」「幽玄で半透明な煙を連想するギターサウンド」などを自由自在に操る様はまさに「1人V系ツインギター」と言っても過言ではない。
3 BABY BLUE

コクのあるベースラインが目立つシンプルなリフロックではあるのだが、時折挿入される「脳みそをグシャグシャとかき乱す」ような刻むギターリフと「迷宮」のようなアルペジオが圧倒的な存在感を放っている(2:05〜)「忍者」のようなダークさと瞬間的なスピードを感じるCRAZY COOL- JOEのベースソロが披露される。最後は「途切れたメロディー」のように唐突な静寂に包まれる。
4 SO SWEET SO LONELY

ユートゥー(U2)彷彿のディレイサウンドが存在感を放ち「恍惚の光」を感じられるバラード。歌詞の内容は「愛しすぎるが故に破滅に向かう2人」と言ったところだろうか。この曲のギターソロの音色はどこかグレイ(GLAY) に近い響きがある。
5 CRASH 49

「砂の街」のようなオリエンタルな響きが印象的なアルペジオがループされるダークソング。歌詞は「砂の街」とは正反対の「CRASH」した内容で「コンピユータゲームと現実がごっちゃ混ぜになった」ようなカオティックなものである。
7 HYPER DESIRE 

デッドエンド(DEAD END)流パンクソング。リスナーのイマジネーションを刺激する足立祐二(g)のギター音色が、シンプルなこの曲に「アバンギャルドでカラフルな色彩」を与えている。
9 I SPY

ゆったりとしたヘヴィリフと高速の早弾きフレーズが印象的なメタルチューン。「Am I a spy? Are you a spy? Who is a spy?」という掛け声コーラスが珍しく?!「健全なハードロック的ワイルドさ」を醸し出している。
10 I’M IN A COMA

終幕感を感じる音響と眩しすぎる光が同居しているミドルテンポの耽美チューン。ボーカルラインは「しなやか」という表現がピッタリな上質なものとなっており、途中から「どこからどこまでがサビなのか」が分からなくなる程である。MORRIE(vo)のボーカルラインの後ろで「螺旋階段」のようなディレイサウンドが鳴り響き曲にミステリアスな深みを与えている。
11 SERAFINE

文学性を感じる歌詞がとにかく素晴らしい名バラード。歌詞の内容はおそらくではあるが「解散」と大いにリンクしていると思われ、空に浮かぶ「あの船」とは日本の音楽シーンの事で「オマエ」とはMORRIE自身がかつて憧れたアーティストの事ではないだろうかと筆者は考える。メジャーシーンで活動する中で感じた虚しさなどをキッカケに「オマエのもと=アメリカに行きたい」という決意をMORRIEは固めたのではないだろうか?!

再結成前にリリースされた最後のオリジナルアルバムでありデッドエンド(DEAD END) のキャリアの中で「最高傑作」との呼び声も高い傑作4thアルバム。 前作を聴いて感じた「密室感」が大幅に後退し「ダークではあるのが空間的な広がりを感じるサウンド」を聴かせてくれる。 本作における足立祐二(g)のギタープレイはもはや「神の域」であり、ルナシー(LUNASEA)やラルク アン シエル(L’

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ヘヴィメタルの中に耽美派ニューウェイブの要素を大胆に反映させた独自すぎるメタルサウンドが後に続くV系アーティスト達に多大な影響を与えたジャパニーズ・ヘヴィメタルの異端児/デッドエンド(DEAD END)

本作はそんな彼らの3rdアルバムとなっており「狂気的で摩訶不思議な歌詞」と「耽美的で退廃的なメタルサウンド」が見事に融合されている。

河村隆一、hyde、清春などの「V系レジェンド達」に多大すぎる影響を与えたMORRIEのボーカルは耽美的でありながらも「どこまでも続く地平線」のように力強く、本作に収録されている某曲などは「これボーカルhytdeじゃない?!」と聴き間違いしてしまう程である。また「ヘヴィだが空間的な広がりを見せるギターリフ」「異空間のようなミステリアスさを醸し出す耽美なアルペジオ」などを自在に操り、良質なV系ツインギターサウンドを1人で演っているような足立祐二(g)のギタープレイはギターキッズ必聴である。

デッドエンド(DEAD END)の存在がなければ「90年代V系」は存在しなかったと断言でき、ミュージシャン限定で言うとその影響力は日本におけるギターロックの雛形を作ったボウイ(BOOWY)以上かもしれない?!

    「要点」

  • ・「狂気的で摩訶不思議な歌詞」と「耽美的で退廃的なメタルサウンド」が見事に融合されている
  • ・デッドエンド(DEAD END)の存在がなければ「90年代V系」は存在しなかったと断言できる

「曲解説」

1 EMBRYO BURNING

「魔界」のような質感のヘヴィなギターリフが、他のジャパニーズ・ヘヴィメタルバンドとは一線を画するヘヴィメタル・チューン。サビのボーカルラインの後ろでは「蜃気楼」のようなシンセ(ギターの可能性もある)が透明に響き渡る。MORRIEのボーカルはパワフルでありながらも耽美的であり素晴らしいの一言である。
2 JUNK

ヘヴィリフがゆったりとリフレインされるスローテンポの曲。MORRIEのボーカルはおどろおどろしいものとなっている。歌詞の内容は「シュールを超えた不気味さ」を感じるものとなっており、「ばらばらの肉体が宙ぶらりんになり」などは中々出てこないラインであると思う。
3 NIGHT SONG

「強打」のようなドラムプレイと浮遊感を感じるヘヴィリフが疾走感を演出するハードチューン。サビではキュアー(CURE)を彷彿とさせる耽美でミステリアスなアルペジオが登場し曲を立体的にしている(2:13〜)ギターソロはテクニカルなものとなっており「ヘヴィメタル」ではあるのだが「V系的な狂ったフィーリング」を確かに感じる事ができる内容となっている。本曲で聴ける足立祐二(g)のプレイは「ルナシー(LUNASEA)のツインギターを1人で演奏した」ようなイメージであり効果的に「ヘヴィネス」と「耽美」を曲に提供している。
4 SERPENT SILVER

スラッシュメタルのようなスピードを感じるニューウェイブ・メタル。この曲でもキュアー(CURE)彷彿の耽美的なアルペジオが導入されている。歌詞は意味深とした言いようがない内容だが「神々しい光」というラインは、河村隆一とhydeに多大な影響を与えたと思われる。
6 LUNA MADNESS

ウォームで立体的なベースラインが非常に目立ち、耽美なUKポップをデッドエンド(DEAD END)流にアレンジしたような曲。歌われている内容は狂気的なものっているが、歌詞の内容とは裏腹にMORRIEのボーカルは「耽美的に揺れる」ように歌われており逆説的に狂気を表現していると思われる。
8 BLOOD MUSIC

ブルージーなハードロックテイストを感じるハードな曲で本作に収録されている曲の中で「最もグルーヴを感じる」事ができる。MORRIEのボーカルもワイルドさが強調されたものとなっており「デッドエンド(DEAD END)」のヘヴィメタル的側面を強調したようなイメージの曲である。
10 I CAN HEAR THE RAIN

泣きのギターフレーズで幕をあける疾走系・耽美チューン。この曲で聴く事ができる足立祐二(g)のプレイは、ジョニー・マー/ザ・スミス(The Smiths) を彷彿とさせる流麗なものとなっている。反面、ギターソロは高速早弾きを盛り込んだエモーショナルなものとなっておりハードロック的な熱量を感じる。

ヘヴィメタルの中に耽美派ニューウェイブの要素を大胆に反映させた独自すぎるメタルサウンドが後に続くV系アーティスト達に多大な影響を与えたジャパニーズ・ヘヴィメタルの異端児/デッドエンド(DEAD END) 本作はそんな彼らの3rdアルバムとなっており「狂気的で摩訶不思議な歌詞」と「耽美的で退廃的なメタルサウンド」が見事に融合されている。 河村隆一、hyde、清春などの「V系レジェンド達」に多大すぎる

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「1 THE LAST SONG」
「激動の過去を静かに冷静に振り返る夜」のような雰囲気が漂う再結成前のラストシングル。

ピアノの旋律は「自分の命はそう長くないと悟った老人」のようにゆったりとそして深い響きをもっており、ストリングスは「星さえも見えない都会の夜」のようにディープである。歌詞は生々しく、そして繊細なものとなっており「血まみれになりながらも激動の音楽シーンを駆け抜けたYOSHIKIの心の葛藤と傷」が描かれているのだが「傷つくだけ傷ついてわかったはずの答えをどうしてまだ問いかけてる」というラインをTOSHI(vo)が歌うとまた別の意味合い(洗脳の団体とX JAPANの間で揺れる心)にも聴こえるから不思議である。「繊細な感情を全て絞り出した」この歌詞は非常に美しく、そう何度も出てくるような内容ではないと思われる。

またこの曲はエックスジャパン(X JAPAN)の曲ではあるのだがYOSHIKIによる「シリアスな語り」が曲の中で大きなウエイトを占めておりTOSHIのボーカルが聴けるのはサビのみとなっている。だが、この曲におけるTOSHIのボーカルは登場時間こそ短いが過去最高レベルにエックスジャパン(X JAPAN)ファンの心に突き刺さる(3:12〜)ギターソロはhide(g)が最も得意とする「ボーカルとバトンタッチして続きのメロディーをギターで歌う」メロディックなものとなっており孤独に震えるYOSHIKIを眩しい光で包み込む。

(6:25〜)BLUE(悲しみ)、RED(怒り)を見たYOSHIKIが濡れたままの心で次章に進もうとするが、やはり心の葛藤と傷は消えずに最後まで明確な答えを見つけられないという「内省の極み」のような歌詞が続き出口は見えない。終盤は「自分の命はそう長くないと悟った老人」が青春時代を思い出し1人で海辺を散歩するようなイメージで淡々とそして静かにピアノの旋律だけが鳴り響く。

    「要点」

  • ・「傷つくだけ傷ついてわかったはずの答えをどうしてまだ問いかけてる」というラインをTOSHI(vo)が歌うとまた別の意味合い(洗脳の団体とX JAPANの間で揺れる心)にも聴こえるから不思議である。
  • ・血まみれになりながらも激動の音楽シーンを駆け抜けたYOSHIKIの心の葛藤と傷が描かれている歌詞が秀逸

「1 THE LAST SONG」 「激動の過去を静かに冷静に振り返る夜」のような雰囲気が漂う再結成前のラストシングル。 ピアノの旋律は「自分の命はそう長くないと悟った老人」のようにゆったりとそして深い響きをもっており、ストリングスは「星さえも見えない都会の夜」のようにディープである。歌詞は生々しく、そして繊細なものとなっており「血まみれになりながらも激動の音楽シーンを駆け抜けたYOSHIKIの心

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